「内地」という北海道の方言はどういう意味?


16位「内地」=北海道外 (例:内地の人は……)


 北海道外の本州などを指す。北海道自身のことを「道内」と呼ぶが、ニュースなど公式のもので「道外」と使っていることを除けばほとんど「内地」と使う。「内地とか向こうのほうの人は……だべ」というようにまるで外国の地の人のように言うが、自分たち北海道のことを「外地」とは言わない。

 ちなみに「内地」は「ハイチ」と同じ発音。内地がわからないとまず会話が弾まない。道外という言い方が適切だが、本州と四国と九州と……というのは大変なので、内地でもいい。沖縄でも使われる。この言葉を理解するには、歴史的背景を学ばなければならない。

 北海道は「外地」ではないものの外地同然であった。「外地」とは、「内地」つまりかつての日本(本州・四国・九州及び島)の法律ではなく、外地法が適用された地域(植民地)ということ。第二次大戦敗戦前では、樺太、朝鮮半島、台湾などが外地指定地だった。しかし北海道は、当時の内地とも前述の外地とも違って、開拓地として成長してきたゆえ、内地の法律も外地の法律も適用を受けず、独自の法律が多い歴史となっている。

 ●使用例:「内地とは違うからさ^」「内地の人は……」