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知床の元漁師・小林義鷹さんが語る、ウトロ側と羅臼側の違いとは

知床の元漁師・小林義鷹さんが語る、ウトロ側と羅臼側の違いとは

みなさんこんにちは。 オホーツク観光大使ラウフェンCukaです。 こちらの記事では、laufenが担当しているAir-G'(FM北海道)の番組「laufenのkita-note」で知床について取材した模様を文字と写真でリポートします。

<第12回ゲスト>羅臼料理「はちきょう」代表・小林義鷹さん(2014年7月24日放送)

知床の元漁師・小林義鷹さんが語る、ウトロ側と羅臼側の違いとは

―― laufenのkita-note、Cukaがお送りしています。 この番組では毎週知床に関わる様々な方をご紹介します。 先週に引き続き、今夜のこの時間は羅臼料理「はちきょう」の代表、小林義鷹さんにお話を伺いたいと思います。 小林さんよろしくお願いします!(Cuka)

小林:よろしくお願いします!

―― 今週は知床の環境についてお聞きしたいのですが、昔と今で知床の自然の環境が変わってきていると感じることはありますか?

小林:あります。 僕が漁師をやっていた頃の今から33年前の方が圧倒的に自然は豊かでした。 特に川ですかね。

―― 川。

小林:全然違うぐらい汚れてしまっている……。相泊(あいどまり)っていう羅臼の道の果て、そこに行くと本当の最後の道のところに細い川があるんですよ。 もうねえ……汚いです。

知床の元漁師・小林義鷹さんが語る、ウトロ側と羅臼側の違いとは

―― 昔は綺麗だったんですか?

小林:綺麗でした。 川ってことは山から落ちてくるものなので、その山自体が変わってきているからそうだということがほとんどなのでしょうけども、僕が一番びっくりしているのはゴミですね。

―― ゴミ!

小林:自然の環境っていうことには当てはまらないかもわからないんですけど、昔なぜ川にゴミが無かったのか。 側にいる漁師さんが怖かったからなんですよ。 「コラ!入るな!」って、勝手に浜に入ると観光客の方でも叱られたんですよね。 僕小さい頃よく叱られている人いましたもん。

―― 私も昔怒られました。

小林:あ、でしょ?

―― 何か危ない事とかしていると怒ってくれるんです。

小林:ああいうことである意味僕は守られていたような気がして、それがなんだかこう……やっぱり言いにくい事なんですけど、世界自然遺産になって宣伝ができて、ある意味観光は増えたんですけどその分汚くなっちゃったんですよね。

知床の元漁師・小林義鷹さんが語る、ウトロ側と羅臼側の違いとは

―― うーん、難しい問題ですね……。 羅臼側で1月2月3月も漁をやっているということだったんですけど、羅臼側って流氷は?

小林:来ます来ます。

―― 来る中でやっているんですか?

小林:来るんですけど、羅臼の地形は断崖絶壁が多く、そういうところって山から下りてくる風が強いんですよ。 なので風で流氷が行ったり来たりするんです。 で、その行ったり来たりしている間を鉄の19トンの船で時にはぶつかりながら、あるいは乗っかっていって重みで割ってかいくぐっていってとか。

―― 凄いワイルドな漁なんですね!?

小林:超ワイルドですね。

―― そんな形で漁をされているなんて全然知りませんでした。 ウトロの方は、基本的に流氷がある間って漁をしないんです。

小林:しないですね、網走もそうですよね。

―― そうですよね。 羅臼ではそんなに凄い漁が行われていたんですね。

知床の元漁師・小林義鷹さんが語る、ウトロ側と羅臼側の違いとは

小林:多分ですね、網走とかウトロ側って接岸していったら隙間が無いのでそのままになっているはずなんですね。 上に雪が降ったら高さが変わってくるんだと思うんですけど、羅臼側って結局流氷が動くので流氷と流氷が重なって重なって、僕が小学校の頃は本当にね、氷山みたくなっていました。

―― 凄い積み重なっていくってことですか。

小林:そうです。 ところが最近は滅茶苦茶流氷の量が少なくなっていますよね?

―― 年々減っていってるとはよくお伺いしますね。

小林:昆布とかは良いんですけどね、海藻類が削られないので。 だけどやっぱり魚は影響出るでしょうね。

―― うーん……。

小林:だから自然そのものが大分変わってきていると思いますね。

―― ありがとうございます。 小林さんが考える北海道らしい、知床らしい音ってどんなものでしょうか?

小林:風とカモメ。 嫌だなって思う反面、カモメの声を聴くと安心する。

―― 地元に帰って来たって感じますか?

小林:そうですね。

知床の元漁師・小林義鷹さんが語る、ウトロ側と羅臼側の違いとは

―― 羅臼側は風強そうですね。

小林:そうですね、強いですね。 だって2トントラックが普通にひっくり返ってましたから。 みんな嘘だろって言うんですけど。

―― それは凄いですね!

小林:本当ですよ?台風とかじゃないですから。

―― 普通にですか?

小林:普通に上からピューって来る突風で、3トンまではちょっと大げさですけど、2トントラックが岸壁の中でポコン!とひっくり返るんですよ。

―― そうなんですか!凄いですね。 あっ、でも私が住んでいるウトロ側でもよく風の強い日は普通に家の屋根が飛んでたりとかしてたんですよ。

小林:そうでしょ?

―― 多分羅臼はもっと強いってことですよね。

小林:多分ウトロの1.5倍くらい。

―― それはもうひっくり返りますよね(笑)。

小林:本当ですよ?信じてください皆さん。

―― はい(笑)、ありがとうございます。 近いうちに私もまた小林さんの所に美味しいものを食べに行きたいと思います! この時間は羅臼料理「はちきょう」の代表、小林義鷹さんにお話を伺いました。 ありがとうございました!

小林:ありがとうございました!

知床の元漁師・小林義鷹さんが語る、ウトロ側と羅臼側の違いとは

羅臼料理「はちきょう」

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筆者について

ラウフェンくか

ラウフェンくか

2011年4月1日、札幌を中心に活動するlaufen・Cukaの故郷が世界自然遺産知床・斜里町であることから第14代オホーツク観光大使に任命された。2013年3月に連載スタートした「オホーツクまち発見!!旅紀行」では、オホーツク各地の魅力を発信する。