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今年で最終回!知床「オーロラファンタジー」30年の歴史に迫る!

今年で最終回!知床「オーロラファンタジー」30年の歴史に迫る!

みなさんこんにちは。 オホーツク観光大使ラウフェンCukaです。こちらの記事では、laufenが担当しているAir-G'(FM北海道)の番組「laufenのkita-note」で知床、オホーツクについて取材した模様を文字と写真でリポートします。

<第47回ゲスト>知床斜里町観光協会会長・上野洋司さん(2016年1月28日、2月4日放送)

―― laufenのkita-note、Cukaがお送りしています。 私の故郷知床で毎年2月に開催されてきた知床ファンタジア・オーロラファンタジー。 去年はlaufenも歌わせていただきましたが、なんと今年で終了してしまいます、とても寂しいです。 今日は知床ファンタジア30年の歴史について、知床斜里町観光協会会長の上野洋司さんにお話を伺います。 イランカラプテ!(Cuka)

上野:イランカラプテ!

―― 知床ファンタジア、オーロラファンタジーをまだ見たことがないという方のために、どんなことが行われるのか改めてイベントの内容を教えてください。

上野:はい、レーザー光線を使って知床をいかに感じてもらえるかというイベントです。 煙と音とレーザーのシンクロ、一体化させるということにみんな一生懸命頑張ってオーロラショーを作り上げています。

今年で最終回!知床「オーロラファンタジー」30年の歴史に迫る!

―― 昭和33年(1958年)に知床でオーロラが見られたということで、それを再現しているイベントがオーロラファンタジーということなのですけど、上野さんもそのとき知床でオーロラをご覧になったんですか?

上野:私が小学校の5、6年生くらいの時、真っ赤な夜空が出来てびっくりしたことがあります。 そのときはいわゆるカーテン状のオーロラではなく、天空が真っ赤になるオーロラで、山火事が起きているのではないかというくらい空が真っ赤になっていました。 今でも鮮明に覚えています。

―― オーロラファンタジーは、元々はどういう経緯で始まったイベントなのでしょうか?

上野:オーロラファンタジーが始まる前は地元の若い人たち中心に、すべり台や雪像、迷路など子供たちが楽しめるようなものを作り、スノーフェスティバルというイベントをやっていました。 昔は観光の事業者は冬の間休んでいたんですが、そのうち冬も営業するようになり、観光客にも喜んでもらえるような、参加してもらえるようなイベントはないだろうかということで、オーロラをメインにしたイベントがはじまりました。 知床に来るとちょっと違う雰囲気で幻想的な冬があるということをイメージしてイベントを作り上げてきたのですけども、立ち上がりの頃は、地元の人たちの知床ファンタジアでもありました。 例えば地元の子供たちを中心とした雪像のコンクールや、国道沿いにイルミネーションをいっぱい飾ったり、丘に上がった船のライトアップ、ゴジラ岩のライトアップなどということをやっていました。 一般住民の方々にもオーロラの時には道路で誘導して頂いたり、駐車場の整理をしてもらったりして、一般住民の方々も巻き込んだ手作りの地元イベントということでしばらく行っていたんですよ。

―― そうだったんですね。ペンギンを連れてきたりという話も聞いたこともあるのですが?

上野:それはオーロラファンタジーが始まる前の話ですが、江ノ島の水族館からペンギンを連れて来て流氷の上に乗せてそれをお客さんに楽しんでもらう予定だったのですけど、この時のペンギンが極地ペンギンではなくフンボルトペンギンで、寒い所は苦手で風邪をひいたら困るから暖房が必要で大変だったんですよ。(笑) その他には流氷花火大会や、流氷結婚式というものをやっていたこともありましたね。

今年で最終回!知床「オーロラファンタジー」30年の歴史に迫る!

―― 30年続くうちに色々と形を変えて今のオーロラファンタジーが出来上がったと思うのですが、そこに行き着くまでにたくさんのことにチャレンジされてきたと聞きました。 失敗もあったのでしょうか?

上野:物事の始まりというのは失敗の連続でして、例えばオーロラ自体も最初はいわゆる照明、サーチライトのようなもので作ったら良いのではないかというところからスタートしたのですが、立ち上がる頃にレーザー技術が進歩してきていて、レーザー業者からも色々な提案があり、じゃあ思い切ってこれを使ってやってみようということになりました。 一般的なレーザーショーはレーザー光線を壁に発射して絵を書いたり字を書いたりして見るので、レーザーの発射方向と目線の方向は一緒なんですが、オーロラファンタジーの場合はレーザーの発射方向に向かって見るんですよ。 レーザーの発射場所と観客の間に煙の幕を作ってその幕に映像を照射するという仕掛けで、その映像を映し出す煙の素材も試行錯誤しました。 最初は車の発煙筒や、ゴムタイヤ、牧草などを試したのですが、なかなか上手くはいかず、強すぎても駄目だし、弱くても駄目、色が付いていても難しいし、経済的な面もあるので最終的に麦わらはどうだろうと試してみたら、オーロラの煙には最も適しているなということで麦わらに行き着いたんです。

▼現在ではオーロラファンタジーショーの最後に天に舞うクリオネが再現されているが、初期はギリシャ神話に登場する鳥の翼を持ち空を飛ぶ馬ペガサスが再現されていた
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▼スタート当初のオーロラファンタジー。会場の流氷公園には当時電柱と電線が張り巡らされていたが、数年後に地中へ移設された
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―― 様々な物を試して辿り着いたんですね。

上野:煙のでき方はその日その日によって風向きも違いますし、煙がどのように現場にできるかでオーロラの見え方が違うということです。

―― 本部にある配置図を見ましたが、本当にたくさんの場所から煙を出していますよね。

上野:お客さんを満足させるためにはやはり全部の場所に配置しなくては駄目なんです。 現場スタッフは40人以上の人たちがいますので、皆に協力してもらっています。

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―― オーロラファンタジーは今回で最後ということでとても残念なのですが、30周年を締めくくる特別な催しや演出はありますか?

上野:次のイベントをどうしようかということで、これから展開する冬の催し物のプレイベントというか、実験的な事業をやってみようと若い人たちが一生懸命になっているようです。 まだご紹介できないのが残念なのですが、何をやるかについてはまだ具体的になっていないようです。

―― ではこれからのお楽しみということですね。

上野:そうですね。今年で終わるオーロラファンタジーは来てくれたお客さんは非常に感動して見てくれています。 来年以降は見られなくなってしまいますのでぜひご覧いただけたらと思います。

―― 本当に素晴らしいイベントなのでぜひ見ていただきたいと思います。 世界遺産10周年を超えてこれから知床観光をこうしていきたいという夢を教えてください。

上野:世界遺産の知床ということで、皆さんから注目を浴びているし、私たちもそれに応えていくという使命を持っているわけですが、知床らしい展開というのは知床の自然をお客さんにどういう風に感じてもらうか、見てもらうかというところにあると思っています。 冬の知床も非常にダイナミックで、流氷を含め色々な自然があります。 今まで冬の間は行けませんでしたが、今年から本格的に知床五湖へアプローチできるようになりました。 大変素晴らしいので、冬の知床の自然を感じてもらいたいと思っております。

―― 本当に素晴らしい場所なので皆さんに見てもらいたいと思います! 上野さんが考える北海道、知床らしい音というのはどんなものでしょうか?

上野:静寂もあるし暴風雪のときの厳しい風の音もありますよね。 こういうところが北海道の素晴らしいところであると思っているんです。 自然の荒々しい音、雪の中の静寂のミックスが知床を構成しているのかなと感じています。

―― 時に激しく時に静かな世界のある知床、多くの人に訪れてほしいですね。 知床ファンタジアファイナルは2/5から3/12まで、ウトロ温泉流氷自然公園特設会場で開催されます。 laufenは2/11~2/15の間はステージで歌いますので、ぜひ最後のオーロラファンタジーを見に知床へいらしてください! この時間は知床斜里町観光協会会長、上野洋司さんにお話を伺いました、ありがとうございました!

上野:ありがとうございました。

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知床ファンタジア2016 FINAL「オーロラファンタジー」

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筆者について

ラウフェンくか

ラウフェンくか

2011年4月1日、札幌を中心に活動するlaufen・Cukaの故郷が世界自然遺産知床・斜里町であることから第14代オホーツク観光大使に任命された。2013年3月に連載スタートした「オホーツクまち発見!!旅紀行」では、オホーツク各地の魅力を発信する。