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鮭の漁獲量が日本一!知床ウトロで秋鮭漁に密着してきました!

オホーツク観光大使・ラウフェンくかです!

もうすぐ秋から冬に移り変わっていく北海道ですが、今年も美味しい鮭の季節がやって来ましたね! 私の故郷知床の斜里町は、鮭がたくさんとれる場所で、その漁獲量は全国1位となっています。

今回は毎年斜里町で行われているサケ漁について、実際に私が漁船に乗り、漁がどんな風に行われているか取材させていただきました。

取材の日の天候は秋晴れで、集合時間は朝の6時。秋にしては程よい暖かさでしたが、海の上はかなり寒いので、暖かい格好は必須でした。実家の母から上下と長靴を借りて準備完了!

鮭の漁獲量が日本一!知床ウトロで秋鮭漁に密着してきました!

定置網漁

斜里町のサケ漁は、定置網漁と呼ばれるものです。定位置に網を固定して四角に囲み、網を引き上げ鮭をとる。鮭とマスでは網をかける広さが違い、鮭のほうが網の大きさが広くなります。

鮭の漁獲量が日本一!知床ウトロで秋鮭漁に密着してきました!

漁師さんは免許制で漁場というものがあり、決まった場所で決まった時間に漁をします。漁場が遠い場所の漁師さんは、朝早くに出発します。

ちなみに今回お話を伺った漁師の古坂さんは、毎日朝4時起きだそうです。は、早い! 私のいつもの寝る時間に近いです……(笑)。

鮭の漁獲量が日本一!知床ウトロで秋鮭漁に密着してきました!

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【動画】知床の秋鮭漁船に乗せてもらいました!

斜里町でとれる魚

斜里町では、5月~7月が春定置網漁と呼ばれ、ホッケ、トキ、サクラマスなどがとれます。7月~9月上旬くらいまではマス、それ以降は鮭がとれます。
最近は今まで南にいたブリが昔よりとれるようになりましたが、以前とれていたイカはどうやら北上したようで、あまりとれないそうです。

鮭も昔は1日に80t~90tぐらいとれる時もあったのですが、ここ数年の漁獲量は下がっていて、現在は良い時と比べると3割ほどに落ち込んでいるとのこと。今年は鮭が不漁ということで価格が高騰していて、そのうち高級魚になってしまうのでは……という、心配になるようなお話もされていました。

ちなみに、取材当日はとてもいい天気だったので、天気がいい日は魚がたくさんとれるのか聞いてみましたが、あまり関係ないそうです(笑)。

いままでとれなかった魚としては、他にはマンボウがいます。知床でマンボウ……!? 2m以上のかなり大きなものが、網に引っかかっていることもあるそうです。

ブリは地元でも食べられたり、北海道以外の地域に送ることもありますが、マンボウは食べる習慣もなければ値段もつかないため、漁師さんも困ってしまうとのこと。なんだかもったいなくも感じますが、マンボウ自体かなり硬くて、肉の部分が少ないのも理由のようです。

ペレケ新港

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斜里町ウトロに、新しい港が誕生しました。こちらの港では、上にある駐車場から水揚げの様子を見ることができます。

このように真上から見ることがきるのは大変貴重だと思うなので、ウトロに行った際は是非! 時間はだいたい午前7時~午前9時半の間で、誰でも見ることができます。

鮭の漁獲量が日本一!知床ウトロで秋鮭漁に密着してきました!

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鮭を美味しく食べるなら山漬け!

古坂さんにおすすめの鮭の食べ方を聞いてみたところ、山漬けにして食べるのが美味しいとのことでした。

山漬けとは、塩を使って鮭を山のように積み上げて熟成し、日数をかけて旨みを引き出す方法です。魚は一般的にはすぐに食べたほうが新鮮で美味しいというイメージがありますが、数日間熟成させてから食べたほうが美味しいというのは意外ですよね。

漁をしている時に出会う生物たち

知床で鯨、シャチというと、羅臼町側のことを思い浮かべる方が多いと思いますが、斜里町側でも漁をしている時に見かけることがあるそうです。

そして、知床のヒグマ生息密度は世界有数! 船からヒグマが陸にいる姿を見るのは日常茶飯事で、時には海を泳いでいる姿も見られるそうです。

古坂さんのお話では、以前ヒグマが定置網にかかっていたこともあったそうです。魚を追っているうちに流されて、網にかかってしまったものと思われますが、非常に珍しいエピソードですよね。

ウトロの観光船に乗ると定置網が見られたり、運が良ければ船からヒグマを見ることもできます!

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釣り愛好家、観光客の方々へ

斜里町で釣りをされている方々の一部には、残念ながらゴミを捨てて帰る方や、釣った魚の卵だけ取り出し捨てる方もいます。

また、観光客の一部の方には、野生のキツネ、鹿、そしてヒグマにまで餌をあげている人もいるそうです。野生動物が人間の残したものや与えたものを食べると行動が変わり、人間は餌をくれるものだと学習して近づいてきてしまう可能性があります。

この行動は非常に危険であり、地域の住民や観光客の方を危険にさらします。いつかヒグマと人間による事故が起こってしまうのはないかと、地元の方も心配しています。

キツネも見た目はかわいいですが、エキノコックスという寄生虫を持っているため、触ったりするとエキノコックス症という感染症にかかってしまうかもしれないので、決して近づかないように!

釣りも観光も、マナーを守って楽しみましょう! そして、苦労して命がけでいつも美味しい魚をとって来てくれている漁師さんに、感謝をしながらお魚をいただきましょうね!

取材後記

鮭の漁獲量が日本一!知床ウトロで秋鮭漁に密着してきました!

今回は漁船に乗って漁師さんのお仕事を間近で見たり、古坂さんから色々なお話が聞けてとても勉強になりました。

斜里町では川で鮭の遡上も見られます。斜里町市街とウトロの間にある遠音別川や、ウトロ市街地にあるペレケ川がおすすめです。鮭が川を一所懸命に登っていく姿は、非常にドラマがありますので、斜里町にお越しの際は是非。

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それではまた!

<取材協力>
古坂彰彦さん、「栄宝丸」漁師のみなさん

筆者について

ラウフェンくか

ラウフェンくか

2011年4月1日、札幌を中心に活動するlaufen・Cukaの故郷が世界自然遺産知床・斜里町であることから第14代オホーツク観光大使に任命された。2013年3月に連載スタートした「オホーツクまち発見!!旅紀行」では、オホーツク各地の魅力を発信する。