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マリモ自体は阿寒湖以外でも各地で生息が確認されています。しか">マリモはどこに生息している? – 北海道ファンマガジン
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マリモはどこに生息している?

編集部
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マリモ自体は阿寒湖以外でも各地で生息が確認されています。しかし球状マリモになると、生息は限られます。阿寒湖はそのうち数少ない生息地の一つです。阿寒湖ではどこで生息しているのでしょうか、阿寒湖以外で生息する場所はどこがあるのでしょうか。

阿寒湖ではどこに生息している?

マリモはどこに生息している?

かつて阿寒湖では、最初に発見された西部の湾・シュリコマベツ湾、その湾の入口南部のキナチャウシ地区でも確認されていましたが、その湾に入り込むシュリコマベツ川周辺の森林伐採(1900年代前半開始)による土砂流入で生育環境は大きく破壊され、1950年頃までに球状マリモは消滅してしまいました。

現在貴重な放射型球状マリモが確認されているのは、北端の二つの湾、すなわちチュウルイ湾とキネタンペ湾だけです。河川が流入するチュウルイ湾の湖底は遠浅の斜面であるため、マリモが転がりやすく、さらには日光も当たるため、生育環境が整っています。水深1~2mでは直径20cm以上の球状マリモを確認しています。また、キネタンペ湾も同様の環境です。

その他、西部のヤイタイ島周辺のオンネナイ地区では、傾斜角があり小石が多く、小石を包み込むように生長する着生型マリモが確認されています。また、南東部の入り江である滝口地区でも、水深は浅く浅瀬ですが、絡み合い型球状マリモが生息しています。しかしやはり前述の北部の二つの湾に比べれば小規模であり、阿寒湖の球状マリモと言えば北端に生息するものを指します。ですから、かつて生息が確認されていた4カ所から現在では2ヶ所になってしまったと表現します。

実は阿寒湖だけではないマリモ生息地

国内では北海道の阿寒湖のマリモが有名ですが、実際には、阿寒湖上流のパンケトー、シラルトロ湖・塘路湖・達古武沼といった釧路湿原内の湖沼やケミチップ湖、道外では、青森県の小川原湖、山梨県、滋賀県の琵琶湖などでも観察されています。

とはいえ、直径15cm以上の大きな球状マリモを形成する湖沼となると限られ、それは国内では阿寒湖だけです。阿寒湖に生息する10cm以上のマリモは約90万個、20cm以上は約2万個と言われており、それ未満の小型の個体を含めると億を数えると推測されています。

国外でも確認されていて、例えば、ミーヴァトン湖(アイスランド)、オイツ湖(エストニア)のほか、五大湖周辺(アメリカ)、バイカル湖(ロシア)、イギリス、スウェーデンなどでも観察されています。生息域は北半球の中でも北側に集中しており、確認されている生息地は欧州に集中しています。特に、阿寒湖に並ぶ巨大なマリモを形成するのは、アイスランドのミーヴァトン湖だけと言われています。

最近の研究ではこれら世界中のマリモはすべて日本にルーツがあり、特に阿寒湖が起源との見方が強まりました。鳥によって各地に運ばれた可能性が高いという研究結果が発表されています(2011年)。

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