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ヒグマ、道内最大の陸上動物

ヒグマ、道内最大の陸上動物  本州に住むのはツキノワグマ、北海道に生息するのはヒグマ。クマの中のクマです。北海道で「クマが出た!」と言えば必ずヒグマであり、日本では北海道しかいません。 生物学的にはヒグマの亜種で、エゾヒグマという名前。

 ツキノワグマとは分類上種類も違うため、体長も異なり、ヒグマのほうが大きいです。大人のオスは人間の二、三倍も大きく、メスは人並み以上の大きさで寿命は20~30年。雑食性で、サケが大好物。川沿いでサケを爪で引き上げくわえる光景をモチーフにした土産置物も道内にはあります。他にも草や木の実など植物も食べることが多いです。身体の色も黒から茶色のものまでさまざまです。

 アイヌの人たちは、ヒグマのことを「キムン・カムイ」つまり山の神様と呼んでいました。神様というくらいですから、尊敬していたわけですね。しかし一方で、"悪いヒグマ"という区分もあったそうです。これを「ウェン・カムイ」つまり悪い神。ヒグマとの共生を強く願っていたわけです。

動画(ムービー)


観光中でも遭遇するかも?

ヒグマ、道内最大の陸上動物  北海道内では2000頭ほど生息していて、世界的に見て知床は生息密度が高いことで知られています。その他大雪山系などにも生息、利尻島や礼文島にも生息していたと報告されています。ほぼ北海道全域に生息していたものの、北海道開拓以降は山岳や森林地帯に生息域が限られてきています。(かつてアイヌの人たちは、ヒグマを神キムンカムイとして共存していたそうです)(知床は目撃情報が多く年間500~600)

補足:十勝管内上士幌町糠平湖岸旧国鉄士幌線橋梁跡の人気観光名所でも、この夏ヒグマが出ました。また知床五湖でも出没したため一定期間閉鎖となりました。こういった観光地でも出没しているので旅行の際には注意。

これがヒグマの性格!

ヒグマ、道内最大の陸上動物  ヒグマに出会えるのは知床以外ではめったにありません。なぜなら、人間を警戒しており避けて行動しているからです。人や車に出会ってもすぐに逃げていく性格なのです。じゃ何にもこわくないべさ!というのは大間違いで、中には人が捨てるゴミなどを食べてしてしまうと、性格は変わってしまうことがしばしばあり、そういったヒグマは人前に平然と現れるようになります。この延長線上に民家への侵入という事件が起こるわけです。

 ヒグマは数メートル先の人間の存在にも気が付きます。匂いに敏感ですが、風向きによってはまったく気づかれないこともあります。普段は単独行動で、複数居れば発情期繁殖期か親子連れです。

ヒグマ、道内最大の陸上動物  ヒグマは11月下旬から3月下旬ころまで冬ごもりをしているものの、浅い眠りなのですぐにちょっとした刺激ですぐに起きてしまいます。春でも、穴を知らずに近づくと子供を守るために襲われることもあり、危険です。またえさの動物の死体を守ろうとして攻撃します。

 威嚇突進という行動もあり、本当の攻撃ではなく、威嚇するためであるので、突進をすぐに止めて去っていくこともあります。また、一時退散してもまた仕返しをしに戻ってくることもあります。

ヒグマ、道内最大の陸上動物  でも基本的にシャイなので、人が近づくと藪の中に身を潜めて通り過ぎるのを待っていることもあります。そして臆病なので立ち上がってまわりの様子をうかがいます。人が居るとわかるとヒグマ自身が去っていきます。また、人が居ることを知らずに近づいてくるという一面もあります。小熊がいても近くに親がいると思わなければなりません。


 ということなので、ヒグマ(小熊も含めて)に出会わないように最大限努力するのが大前提です。

ヒグマにあわないために!(絶対的ではない)

 地元の市町村役場や森林管理所で出没情報をゲットしておく。出没地域には行かない。
 絶対に!鈴を鳴らす・笛を鳴らす・声を出したりして積極的に知らせる。
 ※どういうもの?下を参照!当然わたしも持ってます!
 風向きに注意する(向かい風だと気づかれない)。
 視界が悪いときには行動しない(雨天・濃霧)。
 動物の死体に近づかない(えさ)。
 犬を連れて行かない(ほえてさらに刺激させるので)。
 野営するときはヒグマの痕跡があるところで行わない。
 (知床の野営指定地には日本唯一環境省設置の金属製ヒグマ対策食料保管庫がある詳細はこちらの知床特集3ページ目をご覧ください)
 臭いが強い飲食物は持っていかない。ゴミはすべて残さず持ち帰る(埋めても意味ない)。
 単独行動ではなく集団行動を。

ヒグマにあってしまったら……(絶対的ではない)

 まず落ち着く。そして静かに。騒がない。慌てない。走らない。
 ヒグマが気づいていないならそれ以上近づかずに静かに離れる。
 距離が近ければ視界から消えるまで視線を誰一人そらすことなく(にらめっこ戦法)ゆっくりと後退していく。視界から消えたら速やかに退散。
 知らずにヒグマが近づいてきたらゆっくりと手を振って声をかけ居ることを知らせる。
 クマスプレー発射の準備をしておく。(攻撃してきたら鼻と目を狙って噴射。しかし効果は絶対ではない)。
 ※どういうもの?下を参照!

参考文献:知床 shiretoko.or.jp

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