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道内の認定ジオパーク

 2008年末、日本初のジオパークとして道内2地域(洞爺湖有珠山・アポイ岳)を含む国内7地域が認定され、2009年8月23日に日本初の世界ジオパークとして「洞爺湖有珠山」が初認定されましたが、聞きなれないジオパークっていったい何?

昭和新山
道内の認定ジオパーク

ジオパークとは

 ジオというのは地球、地質ということ。英語表記は「Geo Park」。地球 活動に関する地質遺産公園のこと。これには、地質学的な分野、地形、 地層や断層、岩石、火山といったものが含まれます。ユネスコが支援して おり、世界遺産とは別の枠組みで、保護だけでなく活用も重視して登録 します。

 日本では2008年に活動が本格化し、日本ジオパーク委員会が発足してい ます。2008年12月8日、世界ジオパークとは別に日本ジオパークを認定し ており、前述のとおり、国内7か所が日本初のジオパークとなりました (2009年2月20日認定証授与)。

 一方、世界規模のユネスコが支援する世界ジオパークには、2008年12月 25日に国内から3か所登録申請しました(2009年後半決定)。そのうち一つ が洞爺湖有珠山。ここでは、日本ジオパークの地域を紹介します。

ジオパーク:洞爺湖有珠山(洞爺湖町・壮瞥町・伊達市・豊浦町)

有珠山西山火口散策路
道内の認定ジオパーク

・世界ジオパーク候補地域
・日本ジオパーク認定地域
・日本ジオパーク連絡協議会会員

 2000年に噴火した有珠山と洞爺湖周辺の1市3町地域は、当初「洞爺湖周辺 地域エコミュージアム」としていましたが、これが「洞爺湖有珠山ジオパーク」 となりました。

 ここは、国内でも有数の「生きた地球」を体感できるところです。2000年の 有珠山噴火は記憶に新しいですが、有珠山はこれまで何度も噴火を繰り返して きました。昭和新山も突如隆起して誕生した新山です。伊達市には貝塚遺跡も あります。

ジオパーク:アポイ岳(日高管内様似町)

アポイ岳から見る様似
道内の認定ジオパーク

・日本ジオパーク認定地域
・日本ジオパーク連絡協議会会員

 様似町市街地東部に横たわる山塊のうち、最も太平洋に近い低標高の とんがり山「アポイ岳」。日高山脈の形成によりできた「かんらん岩」、 アポイ岳固有種が約20種、高山植物が約80種類と言われる多彩な植物群 がアピールポイントです(ヒダカソウ、エゾコウゾリナ、サマニユキワリ、 ヒメチャマダラセセリなど)。

 1952年に国指定特別天然記念物となり、1981年に日高山脈襟裳国定公園 特別保護地区に指定されました。1998年にはアポイ岳ファンクラブもでき、 アポイ岳保護の動きは民間でも行うようになりました。研究者もこれま で多く訪れました。

 2009年にはゆるキャラでマスコットキャラクターを選出しました。カンラン岩をモチーフにした「カンラン君」、サマニユキワリをモチーフにした「アポイちゃん」です。

白滝ジオパーク(網走管内遠軽町)

・日本ジオパーク認定地域
・日本ジオパーク連絡協議会会員

 日本の地質百選に選定された白滝黒曜石は、遠軽町白滝地区で見られ、 旧石器時代の黒曜石加工遺跡群があります。黒曜石というのはマグマが 急速に冷やされてできた岩石ですが、遠軽町白滝地域は世界でも有数の 産地として知られています。

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編集部

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