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オンコの木の中に入れる?! 焼尻島「オンコの荘」ですごい木に出会った

編集部
Written by 編集部

オンコの木の中に入れる?! 焼尻島「オンコの荘」ですごい木に出会った

焼尻フェリーターミナルには「天の贈り物 オンコの島」と大きく掲げられています。焼尻島はサフォークラムで知られていますが、オンコの島でもあるのをご存知でしょうか。「オンコって北海道ならどこにでもあるのでは?」そう思われたあなた。焼尻島のオンコは一味も二味も違うのです。オンコの新たな一面を知ることができるのです。そこで今回は、焼尻島のオンコの木の魅力に迫ります。

▼オレンジラインのように散策路が張り巡らされている
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オンコの木がテントのよう!中に入れる木がある「オンコの荘(しょう)」

焼尻島南東の白浜キャンプ場近く、めん羊牧場を横目に、木々に囲まれた散策路を進みます。見晴らしのよい高台に到着すると、背の低い木々が点在していることがわかります。これらはオンコの木。イチイとも呼ぶ木で、一般に大きいものは15~20mほどにもなるのですが、焼尻島のオンコの多くは、身長ほどか身長よりも低い、高さ1mほどの木々なのです。

焼尻島「オンコの荘」のオンコの木々がなぜ低いのかというと、海から吹き付ける風が強く、雪も積もって重くのしかかるため、高くなることができません。そのため、地を這うように横に広がっていき、くねくねと枝を絡み合わせたようになってしまうのだそう。直径は10m以上のものも。地面の上にもこっと盛り上がるように広がるオンコの木は、北海道本土ではあまり見られない光景で、まさに焼尻島ならではです。

▼厳しい環境を物語る横倒しの木
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その中でも注目したいのが、樹齢200年とされるオンコの木5本で構成する「水松の荘」です。散策路沿いにあり、この木の中に入ることができます。入ってみてびっくり。テントを広げたように広い空間になっており、張り巡らされた細かい枝で風雪からしっかり守ってくれそうに感じます。

▼中に入れる水松の荘
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変わった形をした奇木が多数!オンコ自然林を散策しよう

「オンコの荘」から焼尻市街に向けて、内陸の自然林を散策していきましょう。広葉樹と針葉樹が混在する原生林「ウグイス谷」、森林と水辺のある「雲雀ヶ丘公園」、かつて島の運動会が開催されたりパークゴルフ場として活用されていた広場を進んでいきます。

▼散策路。水辺や橋もある雲雀ヶ丘公園。旧PG場
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散策ルート上では、様々な奇木が観察できます。それぞれに名前が付された杭が立っています。例えば、ナラの奇木「エゾ鹿」は、角度を変えて見てみると角のあるエゾシカのようにも見えてきます。同じくナラの奇木「知恵の輪」は、ぐるっと一回転する幹が特徴的です。

そのほか、命名されていないものの興味深い形の奇木がたくさん。稲妻のように幹がジグザグに折れ曲がっている木、腕立て伏せをするかのように散策路に立ちはだかるオンコの木まで。いずれも積雪などの影響だといいますが、次から次へと飽きない演出をしてくれるのが、焼尻島の自然林の魅力です。

▼般若の木
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▼エゾ鹿の木
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▼腕立て伏せの木
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▼稲妻のような木、知恵の輪の木
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焼尻島では植物に注目を

「オンコの荘」とオンコ自然林を中心に、焼尻島東部に広がる原生林をご紹介してきました。焼尻島は意外にも自然豊かな島です。島には川がないように思われがちですが、島北部の発電所近くにはギョウジャニンニクのとれる小川があるなど、意外性を感じさせてくれる島です。

▼発電所近くに小川も
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また、四季のサイクルも感じられる島です。焼尻港では毎年2月にギンナンソウ拾いが始まるのですが、海藻が天売島以上に豊富なのは焼尻島の特長でもあります。冬は海の中が元気に育ち、春以降は陸が元気になるというサイクルが、焼尻島にははっきりとみられるのです。

そんな自然豊かな焼尻島は、花の島という一面も持ちます。エゾエンゴサクが春先に咲く場所があったり、自宅の庭に花をきれいに植えている家庭も目立ちます。焼尻島を時間をかけて歩いてみると、島の新たな一面を発見できるに違いありません。

取材協力:羽幌町地域おこし協力隊焼尻地区担当・奥野真人さん

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