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中標津町があつい!

 道東・根室管内といえば酪農や農業、漁業といった自然の産業が根付いています。北は知床東部の羅臼町、そして南は支庁舎のある管内最大の都市、根室市。そして間の標津町・中標津町・別海町の5市町で構成されていますね(その他北方領土の村々もいちお根室管内)。

 このエリアで経済面で今一番熱いといわれているのが中標津町です。昨年度は羅臼町との飛び地合併を推進、東知床市誕生か?と思われましたが結局破談に終わってしまいました。何がすごいかというと、この街には空港があるのです。根室中標津空港。

 かつては国鉄が街中を走って、標茶~厚床を結ぶ鉄道の中継点のひとつでしたが、いまは廃線。こういう廃線したところは紋別も北見枝幸もその他も、たいてい人口減少に歯止めが利きません。そんな中で人口増加を見ているわずかな街のひとつです。

 そんな中標津町は、周辺の町々の経済的中心地。おとなりの標津町や別海町(車で20分程度)、または、わずかですが、けっこうかかる羅臼町や根室市からやってくるお客もいるほどだそうで、本当に経済都市と化しています。

 でも驚くなかれ、中標津町の人口は2万4千人。周辺3町を合わせると5万4千人。道内の町としては音更町と幕別町、上磯町と七飯町、美幌町といった町々に次ぐ人口を誇っています。上記の町々はいずれも大きな都市(帯広市・函館市・北見市)に接する町々です。その点、中標津町は周辺の核として機能しています。

 長崎屋もあるんです。Aコープもかなりの売上をたたいています(年商26億円)。年間商品販売額では、2002年に根室市をも抜いてしまったすごい町なんです。その中標津町は今、大型複合商業施設出店ラッシュ。2004年11月23日には、バイパスの国道272号沿い(羅臼町寄り)に、ビッグハウス・ホーマック・ツルハ・ユニクロを中心とした7店舗で構成する「フレスポ中標津(敷地面積43,334m2、駐車場1000台)」がオープンしています。オープン日は満車だったとか。

 さらに、7月1日に同じく国道272号沿い、2kmという近さに、根室管内最大級の「東武サウスヒルズ」というスーパーセンターがオープンする予定ということで、中標津、すごいことになっちゃってます。アメリカ型の店舗を目標としており、31店が入り、店舗面積が2万m2、駐車場1600台収容で、中標津町中心街から移転してくるそうです。

 道内本当に大型店出店ラッシュですが、いずれも郊外型です。なぜこうなったのかというと、道内主要大都市にはもうすでに大型店が飽和状態という現状が上げられています。それで人口の比較的多くない地方都市、町がターゲットになりつつあるようです。しかもちょうど良いことに、中標津町は根室管内のちょうどど真ん中で周囲からの集客は容易。逆に人口3万以上の根室市は端っこ過ぎて商圏的に難しいですね。

 中標津町と同じような街のつくりをしている岩見沢市でも、昨年から今年初めにかけて、ポスフール、大和タウンプラザ(ビッグハウス・ホーマック・ツルハ・ユニクロ・スポーツDEPO中心)と立て続けにバイパスである国道12号線に出店。おとなりの三笠市の国道12号沿いにはイオンスーパーセンターもオープンしています。ますます市内中心部は大変な状況になってきます。ある程度大きな街になってくると、中心街の空洞化は避けられないのかもしれません。

 そんな一例として中標津町にスポットを当ててみました。

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