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北海道唯一の渡し舟が休止?

 「美浦大橋(仮称)」の建設が本格化し、かねてからもうすぐ廃止か?とうわさされていた北海道唯一の「渡し舟」が、ついに明日、休止となる模様です(=北海道新聞)。

 休止するのは「美浦渡船」。 「みうらとせん」と読むもので、名前の由来はそのまんま、美唄の「美」と浦臼の「浦」からとっています。空知管内美唄市中村と浦臼町晩生内(おそきないって読むんだよ~)の石狩川を行き来していた北海道で最後の渡し舟だそうです。場所の地図はこちら。

 渡し舟は、開拓時代の北海道で多く見られていて、道内には150もの渡し舟があったとか。特に石狩川などの大河では、生活に欠かせない交通手段の一つで、数多くの渡船場が設けられました。洪水が多い川で橋もなかなかかけられなかったようです。いまや、橋もいくつもできていて、1960~1970年、渡し舟事業もなりたたなくなって廃止になっています。残る1つが美浦渡船というわけです。

 美浦渡船の経営は、美唄市と浦臼町による共同運航。船頭は4代目になっています(委託)。はじまりは大正時代1916年のことで、関矢渡船として開設されたようです。道内の渡し舟開設時期としては決して古くはないのですが(石狩川渡船で1858-1978)、道内唯一21世紀まで営業している渡し舟ということで注目されていました。

 89年経った現在では、乗船は無料、予約制、運航頻度は朝8時・正午・夕16時の1日3往復、季節では4月から10月まで、時間は5分弱、利用客はもっぱら観光客だとか。一応の休止は2005年10月10日。休止理由は行政の財政改革。美浦渡船の場所では、「美浦大橋(仮称)」の建設が進んでいます。時代の流れには逆らえないということでしょうが、うーんちょっと残念です。

 ※追記20060214:北海道新聞などによると、一時休止処置となっていた道内最後の渡し舟「美浦渡船」が運航再開することを決定した模様です。ただし6月~10月の土曜・日曜・祝日に限るため、通常は週末の2日間のみ体験できるようになります。

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