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DMVは2007年4月営業運転開始!!

 JR北海道が開発中の「DMV(=Dual Mode Vehicle=デュアル・モード・ビークル)」。国内外でも同様の試みがなされていますが、まだ実用化に至っておらず、次世代の乗り物として国内外から注目され取材も殺到しています(=北海道新聞)。

 DMVとは、線路と道路両用の車両。マイクロバスを改良して線路も走ることができるようにしたもので、2004年に第1号試作車両が完成、2005年には2両背中あわせにした試作車両(U-DMV)も完成しました。線路上を走る際には、通常の列車のものよりも小さい鉄の車輪を下ろし、後輪タイヤと併用して6車輪で線路上を走行します。この切り替え作業は10秒~15秒と速いのが特徴。DMV技術には10ほどの特許が詰まっています。

 そんな研究・開発・実験中のDMVを、2007年4月に初の営業運転をスタートさせると発表しました。2000年ごろに構想がスタート、2002年10月に本格的に始動したDMV開発プロジェクトは、4年半の歳月を経て、実用化が実現することになりそうです。ルートは8月に決定予定。都心部ではなく過疎地の路線で使用されます。

 これまでの実験期間中に、乗り心地の問題、冬の走行の問題などなど、様々な課題が生まれました。定員は1両で17名、2両編成で34名と少なく採算が取れるのかとか、軽い車両ゆえに踏み切りセンサーが作動するかなども今後検証。しかし、車両のお値段は列車車両の10分の1(1両2000万円)ほどだし、燃費も維持費も安価というメリットはあります。

※2006年7月29日から8月20日まで札幌市月寒グリーンドームで開催される「こども未来博」にはDMVのミニチュア模型が登場。23分の1のサイズながらも、精巧なつくりで、モードチェンジまでなされるという模型。最初2日間には実物も来場した。


※走行区間決定!2006年8月10日更新
 試験的営業運転の区間が決定しました。営業区間は、道東のJR釧網本線のオホーツク海沿岸を走る路線を走行予定です。鉄道の信号機がこの走行区間内にない(つまりDMV線路走行中に一般の列車が区間内に進入することがない)こと、ローカル路線で過密ダイヤではないこと、冬季間の降雪量の少なさ、などがルート決定の要因。詳細は以下の通り(=北海道新聞)。

●運転期間: 2007年4月~とりあえず約1年間
●運転日: 土日祝
●運転名目: 試験営業運転(当面1年間)
●ターゲット客: 観光客及び鉄道ファン
●乗車予約: 完全予約制
●編成: 1両編成
●1回の定員: 17名
●走行ルート: JR釧網本線・浜小清水駅→原生花園駅(臨)→北浜駅→藻琴駅間(以上線路)→(線路を降りて道路へ)→藻琴湖半周(道道102号→藻琴川渡り)→(国道244号)→JR北浜駅前→涛沸湖沿い→平和橋→JR釧網本線・浜小清水駅到着(常に左手に湖を見る・線路上走行時は右手間近にオホーツク海を見る)
●走行距離: 線路上11km+道路上21km=合計32km
●走行時間: 合計約45分間

 つまり、営業運転開始ではありますが、まだ試験的ですので、地域住民の足として活躍するのは開始1年後(2008年春以降)ということになりそうです。

→ DMVのインタビューを含む動画についてはBNN

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