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ばんえい競馬存廃問題

※ページの下に行くほど、最新追記情報です。12月14日までに帯広市はソフトバンク系子会社の設立する新会社が業務委託という形をとり、ばんえい競馬を単独で存続させることを決定しました。

 世界にも類をみない北海道独自の競馬「ばんえい競馬」。いま、その存廃問題でゆれており、その決定が大詰めを迎えています。(=北海道新聞)

 ばんえい競馬は北海道市営競馬組合が運営しており、旭川市・岩見沢市・帯広市・北見市の4市で構成。北海道遺産「北海道の馬文化(ばん馬、日高のサラブレッドなど)」の一部として選定されているほか、ネットTVのGYAOで放映されていたり、「雪に願うこと」という映画でも全国に紹介されているものの、赤字額が莫大になり今後運営を継続できないまでになっていることから、今後どうするのか注目されています。

 まず、現在の北海道市営競馬組合解散を決定。負債は4等分し各市が負担。
 ばんえい競馬の今後については「廃止」または以下のようにする。
 4市開催を2市開催に集約する案では、帯広市とどこかという形で検討。
 ・帯広+旭川 = 旭川の場外馬券売り場使用料減免の問題からも難しい
 ・帯広+北見 = 道東に偏りが出るため収入は見込めない
 ・帯広+岩見沢 = この中では一番妥当
 2市開催となった場合、該当する市同士で新たな組織を発足させる予定。
 ちなみに唯一、ばんえいと平地競馬両方を開催する旭川競馬場は、ホッカイドウ競馬でも使用されているため、ばんえい競馬がなくなっても存続できる。

▼2006年10月20日追記:
 協議によると、岩見沢市は結論はもう少し先にしたいと表明し、帯広市は存続の方向で進んでいるが単独開催は厳しいことから、岩見沢+帯広の2市開催、もしくは完全廃止の2つの選択肢で今後進んでいくことになりました。一方、旭川と北見はばんえい競馬から撤退することがほぼ確定しました。

▼2006年11月24日追記:
 岩見沢市の結果待ちとなっていたばんえい競馬存続問題。保留としていた岩見沢市と、存続方向の帯広市の2市による、ばんえい競馬存続の可能性は消滅しました。岩見沢市内のばんえい競馬のあり方を考える有識者会議で廃止はやむをえないと結論を出し、議員協議会でも廃止の意見がほとんどを占めました。こうした一致した意見により、岩見沢市も旭川市・北見市に続いて撤退すると表明し、帯広市がこれを受け入れることになりました。ばんえい競馬が完全廃止となる可能性が非常に高くなりました。

▼2006年12月7日追記:
 ばんえい競馬廃止が"ほぼ"決定してしまったばんえい競馬。直後から民間主導で存続運動が行われるようになりました。その一例が、このページトップにある写真の、帯広市で行われた街頭署名運動でした。ばん馬応援連絡所設置、「雪に願うこと」の原作者鳴海章氏を中心とした働きかけ(ブログ開設)や、存続するなら寄付するといった団体もあります。

 廃止を表明した岩見沢市・旭川市・北見市での開催は見込めないものの、唯一、帯広市だけは存続意向でした。それで、帯広市単独開催をなんとかできないかというわけですね。世界で唯一、そして北海道遺産にもなっているばんえい競馬の存続はなるのでしょうか。

 7日、民間企業からの支援の申し出があったと帯広市長が明らかにし、単独開催の方向で検討していく……というわけで、もしかしたら、帯広市が、唯一のばんえい競馬の地として、存続できるのかもしれませんね。

▼2006年12月14日追記:
 13日、帯広市長はばんえい競馬を存続させると表明しました。14日に正式決定となりました。前述のとおり、大手民間企業からの支援があったためで、ソフトバンク関連会社ソフトバンク・プレイヤーズが設立する新会社が業務委託という形で行います。

 赤字は基本的にソフトバンク系が負担し、馬券の販売や払い戻し業務を委託すること、帯広競馬場にナイター設備を整備することや、インターネットでの馬券販売を拡大していくことなどが盛り込まれているようです。

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