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国内初だった王子製紙森林博物館が閉館へ


閉鎖する栗山町の王子製紙森林博物館展示館

 栗山町にある王子製紙森林博物館が2010年3月31日をもって閉館します。2月17日までに判明しました。閉鎖後は入場禁止になり、建物は無人になります。

 あまり知られていない施設なので、簡単に概要を。この博物館は東京都に本社を置く王子製紙が管理する施設で、標本館や温室、実験苗畑、全長300mの白樺並木、各種見本展示林などがあります。いずれも入場無料で、森林も含めて博物館。


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 展示館では、北海道を代表する樹木の標本、紙から森づくりへのリサイクル、環境に関する資料を展示。東京ドーム6個分の27.17ヘクタールの保存林は、2000年に現在の名称に変更以来、誰でも入場できる町民の憩いの森として開放されてきました。合計200種類以上13000本以上が植栽されています。

 内訳は、実験苗畑1.68、育種樹木園1.47、クローン保存地7.93、実験用採種園3.26、検定林6.79、防風林0.38、その他建物や道路など。

 実はこの博物館、国内初の施設でもありました。1956年3月、パルプ材の品種改良を行う研究施設「林木育種研究所」として開設されました。樹木育種改良専門研究機関としては国内初でした。設置目的は、その2年前の洞爺丸台風で道内の森林に甚大な被害が出たことから、急速に伸びる樹木を作り出すことでした。

 開発された品種の代表例としては、「北海ポプラ」があります。1日に5cmも伸びるらしい。ポプラでは7品種がここで誕生しました。世界から集まった遺伝子がここで生きているというわけです。ここは、昭和天皇が視察に訪れた場所でもあります。貴重な資料館が閉鎖になるのはもったいない気もしますが、行ったことない方は3月末までに行ってみましょう。

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