ヒグマ打線も消滅?駒大岩見沢高校が閉校

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岩見沢市にある駒沢大学付属岩見沢高等学校が閉校する予定であることが2010年10月8日に発表されました。高校野球の強豪校として知られていますが、”ヒグマ打線”が見られなくなるのか……。

駒大岩見沢高校が発表したところによると、2011年度の生徒募集を最後に、2012年度以降の募集を停止するとし、事実上閉校が決まりました。閉校は2013年度末の予定。

閉校の理由について、開設当時から使っている校舎の老朽化、少子化で中学卒業生の減少による入学者減少をあげています。大幅な定員割れを起こしているようです。

駒大岩見沢高校は1964年4月に410人の入学生をもってスタート。1965年に男女共学になり、1974年に商業化の募集を停止。そして2013年度をもち、空知管内で唯一の私立高校は、約50年間の歴史で幕を下ろすことになりました。

駒大岩見沢と言えば、高校野球の名門校。強力打線は「ヒグマ打線」と称されてきました。南北海道ブロックでしたが、2007年度以降空知南部も北北海道に編入され、同年史上初めて甲子園出場の北海道勢2校が駒大付属高校になりました。これまで駒大岩見沢野球部は夏の甲子園に4回、春の選抜に8回出場し、最高で1993年春に4強進出を果たすなど活躍してきました。

駒大岩見沢高校野球部の甲子園の記録
1983年(春:第55回大会) 準々決勝敗退
1983年(夏:第65回大会) 1回戦なしの2回戦敗退
1985年(春:第57回大会) 2回戦敗退
1990年(春:第62回大会) 1回戦敗退
1992年(春:第64回大会) 1回戦敗退
1993年(春:第65回大会) 準決勝敗退
1996年(春:第68回大会) 1回戦敗退
1998年(夏:第80回大会) 1回戦敗退
1999年(春:第71回大会) 2回戦敗退
2007年(夏:第89回大会) 1回戦敗退
2008年(春:第80回大会) 1回戦敗退
2008年(夏:第90回大会) 3回戦敗退
通算成績:9勝12敗、最高成績4強

駒沢大学としては、1999年に同市駒澤大学北海道教養部廃止、2014年の付属高校廃止で、岩見沢から撤退することになります。今後道内の駒沢大学付属高校としては駒大苫小牧高校だけになります。

お隣の三笠市では、市内唯一の高校である三笠高校の閉校が決定……と思いきや、市立高校として存続させる動きもあります。空知南部の高校の動向にも注目です。