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 1月前半から、道内各地で暴風雪に見舞われ、多">記録的な大雪だった道内の1月 – 北海道ファンマガジン [ファンマガ]
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記録的な大雪だった道内の1月

編集部
Written by 編集部

 1月前半から、道内各地で暴風雪に見舞われ、多くの被害、交通障害が発生しました。この冬は日本海側を中心に、特に石狩~当別~岩見沢~夕張のラインで集中的に大雪に見舞われました。除雪作業が追い付かず、道路の道幅は国道でも2車線が1車線になり渋滞という事態が頻発。記録的な雪害をまとめました。(画像:1月9日、一晩で降り積もった雪は、立てておいたワイパーの高さに匹敵)

 発達した低気圧の影響で道内が暴風雪に見舞われたのは2011年1月6日にさかのぼります。ここから一連の大雪が始まりました。この日は留萌中部・南部および石狩北部、奥尻島に暴風雪警報が出されました。特に留萌管内で被害が多く、24時間降雪量は初山別村で44cm、羽幌町で35cmを記録。留萌市では最大瞬間風速が27mにもなり、暴風雪となりました。初山別村の国道232号線では、30台以上の車が7時間にわたり立ち往生したほか、フェリーの欠航や高速道路の通行止めも生じました。

 翌7日には全道的に真冬日になり、道内173カ所のアメダス観測地点中、52地点でこの冬最低を記録しました。札幌近郊ではJRのポイント切り替え不良が発生し、夕方に札幌圏の列車12本が運休、各方面最大30分の遅延が発生しました。道央自動車道・札樽自動車道でも一部通行止めになったほか、国道232号線の苫前町~初山別村間も前日に引き続き寸断される状況が続き、バス運行や集配もできず、沿線住民に影響が出ました。この影響で初山別村は成人式を6日から8日に延期する措置を講じました。

 1月8日も大雪となり、羽幌町で積雪量が104cmと平年の2倍近くに達しました。ハートランドフェリーや空の便で欠航、道央圏でも大雪となったため高速道路も通行止め、JRも運休が相次ぎました。ちなみにこの日は陸別町で氷点下25.5度を記録するなど冷え込みが厳しかったことから、北海道電力の1日の消費電力量の記録を更新しました。

 1月9日も石狩管内・空知管内を中心に大雪の被害に見舞われました。夕張市では24時間降雪量が38cm、岩見沢市で29cm、新篠津村で28cmを記録。JRはポイントの故障が相次いだことから、69本が部分運休または全区間運休になりました。この日は道内の多くの自治体で成人式でしたので、成人の方は大変だったでしょう。

 成人の日である1月10日も道内の一部で大雪になりました。夕張市で24時間降雪量が29cm、岩見沢市で27cm、新篠津村で26cmとなり、前日に続き当別~夕張ラインで大雪。これにより積雪量は平年の倍以上、岩見沢市で平年の35cmプラス、倶知安町でも平年を22cm上回りました。気温も低く、中頓別町では氷点下26.3度を記録し、道内24カ所のアメダス観測地点で今季最低を記録しました。

高く積もった路肩の雪の山。信号機の上の雪を落とす作業も追いつかない
記録的な大雪だった道内の1月

 11日も冷え込みは厳しく、陸別町で氷点下26.3度を記録。JRでもあちこちでポイントの故障が発生し、朝から運休・遅延が多発、運休は除雪作業で運転を見合わせた学園都市線を含め108本にのぼりました。石狩管内や空知管内の農家では降雪の重みに耐えきれずビニールハウスが倒壊する被害が相次ぎました。いわみざわ農協によると被害額は5000万円以上にのぼると推計されました。

 12日も遠軽町生田原で氷点下25.6度を記録するなど冷え込み、また寿都町で24時間降雪量が26cmに達し、日本海側と道南で大雪に見舞われました。岩見沢市や羽幌町では積雪量がこの一週間で一気に100cmを超す急激な降り方となっています。

 13日も日本海側などで大雪に見舞われ、24時間降雪量は岩見沢市で22cm、幌加内町朱鞠内で21cmを観測。積雪量も倶知安町で最大の133cmを記録するほどになりました。札幌市内でも渋滞や混雑が見られました。

 14日は陸別町でこの冬一番の低い気温、氷点下28.8度を記録、道北や道東で寒い朝となりました。札樽道で6台の多重衝突事故が相次いだ日でもありました。通行止めのほか、空の便も欠航が相次ぎ、特に道北の稚内空港では14:00に空港を閉鎖する事態に。

 大学入試センター試験一日目であった15日も道北と道央で大雪になり、やはり道央自動車道で通行止め、ハートランドフェリーでは利尻礼文航路が全便欠航になりました。最大10時間通行止めとなった岩見沢IC~滝川IC間を含む道央自動車道や札樽自動車道で通行止めが相次ぎました。JRでは岩見沢駅でポイントが故障した関係で遅延や13本の運休が発生しました。

 大学入試センター試験二日目の16日も大雪に。この日は泊村と美瑛町で除雪作業の人が死亡する事故もありました。JRでは道央圏の電車が一時ほぼすべてストップする事態に見舞われ、269本が運休。センター試験に間に合わなかった人も当然ながらおり、時間を繰り下げて受験したとのこと。

 17日も日本海側を中心に大雪となり、24時間降雪量は滝川市で43cm、留萌市で37cm、豊浦町で31cmなどを観測。江別市・当別町・蘭越町・由仁町で雪下ろし作業中の人が死亡する事故も発生。岩見沢市では除雪が追い付かず路線バスの9路線中8路線が運休状態。札幌市内では前日の大雪の除雪が追い付かない状態で、渋滞や混雑が発生しました。JRも学園都市線で立ち往生した列車や踏切でトラックが立ち往生するなどして不通になったこと、江別駅でのポイント故障などで、道内で110本が運休、その他遅延が相次ぎました。

 18日も石狩・空知管内で積雪がありました。この日はこれまでよりは激しくなかったとはいえ、JRは函館線や学園都市線、留萌本線を中心に14本が運休しました。また連日の大雪のため、NEXCO東日本は道央自動車道札幌南IC~札樽自動車道札幌西IC間の高架上にたまった雪を排雪する作業を行う関係上、18日から26日の朝まで8日間夜間通行止めという異例の措置をとりました。豪雪地帯として知られる岩見沢市でも1996年以来15年ぶりとなる豪雪対策本部を同日設置、24時間態勢で除排雪強化や独居高齢者世帯の除雪などに取り組むことになっています。

 19日も石狩北部・中部・空知南部・空知中部・後志で大雪になる予定。

 通常1カ月で降る雪の量がわずか1週間前後でやってきたことで、除雪作業が追い付かず、交通麻痺も多発しました。どれだけ驚異的な雪の降り方をしたのか、気象庁の統計資料・積雪量から確認してみましょう。

札幌市 1月5日:21cm → 1月18日:75cm
石狩市 1月5日:60cm → 1月18日:137cm
新篠津村 1月5日:22cm → 1月18日:138cm
岩見沢市 1月5日:16cm → 1月18日:119cm
夕張市 1月5日:28cm → 1月18日:153cm
小樽市 1月5日:46cm → 1月18日:95cm
倶知安町 1月5日:59cm → 1月18日:150cm

 なぜ今年の冬は局地的大雪に見舞われているのか。日本海でできた雪雲が北西風に乗り石狩湾から石狩~空知南部に入り込んでくるため、大雪になるのが石狩川(河口)流域地域だということだそうです。札幌市でも南区や豊平区では積雪量はそうでもなく、東区や厚別区では南区の倍近く積雪があります。したがって、札幌市北部から北、江別市・岩見沢市あたりまでが今年「大雪ベルト」となった模様です。

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