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 三笠市の北海道三笠高校が2012年春に変">競争倍率全道一! 食物調理科として生まれ変わる三笠高校 – 北海道ファンマガジン
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競争倍率全道一! 食物調理科として生まれ変わる三笠高校


 三笠市の北海道三笠高校が2012年春に変わる。道立から市立に転換し、食物調理科が開設される。早速道内一の競争率を記録し、その取り組みが注目されている。(写真は北海道三笠高校)

 北海道三笠高等学校は2012年3月末をもって、道立高校としては67年間の歴史に幕を下ろし閉校する。2012年4月からは三笠市立高校として再スタートを切る。

 三笠高校は、1945年に当時の三笠町立の・北海道三笠工業学校採鉱科をもって開校した学校である。1948年以降、土木科、建築科、普通科、家庭科等を設置・廃止しながら、普通科1学級編成として現在に至る。

 かつては炭鉱で繁栄した山間の街・三笠。高校としてのピークは1966年で、生徒数が1500人だった時期もある。1982年から3期に渡って新築された校舎は4階建。16人が入学した2009年を最後に生徒の募集を停止したため、2012年3月の時点で3年生しかいない。

 少子化の影響で、道内各地で高等学校の閉校が進められている。三笠高校も同様で、2007年に閉校が決定した。そこで行政が中心となり市高校問題対策協議会を設置、市立高校としての存続を決定。2011年3月23日に北海道教育委員会で設置が正式に認可された。

全国でも珍しい食物調理科の開設

 道内には市町村立高等学校が幾つかある。緑地観光科のニセコ高校(ニセコ町)、工芸科のおといねっぷ美術工芸高校(音威子府村)、農業の分野に特化したアグリビジネス科・フードシステム科の士幌高校(士幌町)等があるが、どれも職業学科として存続を図っている。

 三笠高校も、敷地と校舎を道から譲渡され、普通科から職業学科に転換される。日本の食を支えるリーダーを育成する、市立としては全国的にも珍しい「食物調理科」となる。道内の公立高校ではもちろん唯一となる。設立準備に当たっては、三重県立相可(おうか)高等学校のサポートを得ている。

 三笠高校の食物調理科は、調理の"知"と"技"を極める「調理師コース」と、製菓をトータルコーディネートする「製菓コース」の2コースが設けられる。調理・栄養・食品・公衆衛生・食品衛生・食文化・フードデザイン・ビジネス・製菓研究・生活産業基礎等を学び、調理師免許取得可能であったり、製菓衛生師国家試験受験資格を得ることができる。調理師やパティシエとしての就職を念頭に置いた授業カリキュラムとなる。

出願倍率は2.2倍

 生徒は1学年40人の3年制で全国から受け入れる。早くも注目されており、説明会にも予想を上回る人数が訪れたという。

 北海道教育委員会が2012年2月14日に公表した道内公立高校入学者選抜出願変更状況によれば、募集人員40(うち推薦枠20)に対し、推薦出願者57、出願変更後の一般出願者数29、合計86になった。倍率はなんと「2.2」である。これは道内公立高校でもトップである。

 希望者は寄宿舎を利用できる。高齢化の進む三笠に若者がやってきて学び、活気が失われるのを防ぐことができるか、成功事例となれるか注目される。

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