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JR江差線・木古内~江差間廃止へ、檜山管内鉄路ゼロに

編集部
Written by 編集部

JR北海道が2012年8月7日に江差線・木古内~江差間を廃止する方針を固めたことは、驚きをもって伝えられた。2015年度先行開業の北海道新幹線を待たずして、2014年春に廃止となる予定だ。

一方で、とうとうこの日が来たか、と感じた人も少なくないだろう。同区間の2011年度の1km当たりの1日平均利用者数、いわゆる輸送密度は、41人。JR北海道管内では最も利用者が少ないことから採算が悪く、廃止は時間の問題とされてきた。参考までに、かつて国鉄再建法で廃止対象路線の中で「日本一の赤字路線」とされた美幸線(美深~仁宇布間21.2km)は82人であった。

マラソンの距離に相当する江差線・木古内~江差間(42.1km)は1日6往復の設定だが、渡島鶴岡駅(木古内町)・吉堀駅(木古内町)・神明駅(上ノ国町)の木古内駅に続く3駅は通過列車があるため1日5往復。まさに山間を走るローカル鉄道である。

2015年度に新幹線が新函館駅(仮称)まで延伸されると問題になるのが、並行在来線の扱いだった。並行在来線といっても、五稜郭~木古内間が並行在来線となっており、木古内~江差間はそうではない。五稜郭~木古内間は第三セクター鉄道として存続することになっているが、では木古内以遠はどうなるのか。当初はJR北海道が運営継続するとしていたが撤回、廃止後はバス転換が予想される。北海道新完成開業を間近に控えて、道南の在来線存廃の動きも活発化している。

JR江差線・木古内~江差間廃止へ、檜山管内鉄路ゼロに

19年ぶりの廃線で、檜山地方の鉄道はゼロに

道内の旅客鉄路の廃止は、2006年4月21日に廃止された北海道ちほく高原鉄道ふるさと銀河線(第三セクター・池田~北見間140km)以来、JR北海道では、1994年5月16日廃止の函館本線上砂川支線(砂川~上砂川間7.3km)、翌1995年9月4日廃止の深名線(深川~幌加内~名寄間121.8km)に次ぐ3番目の廃止となる。JR北海道としては約19年ぶりの廃止路線になる。

江差線・木古内~江差間により、檜山管内から鉄道が消えることになる。かつて檜山管内には北部に瀬棚線(国縫~瀬棚間48.4km)が走っていたが、1987年に廃止されている。今回の江差線木古内以遠廃止で、道内の総合振興局・振興局および所在地で唯一、鉄路のない地域となってしまう。また、上ノ国駅が道内最西端の駅、江差駅が道内最西端の有人駅であることから、最西端駅が変わることになる。

江差線・木古内~江差間の廃止で、また一つ、道内からローカル鉄道が消えることになるのは寂しいものであるし、バス転換で沿線住民の足がしっかりと確保されることを願ってやまない。

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