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「豆乳しふぉん」はじめ体に優しいお菓子がずらり『函館おたふく堂』

千葉美奈子
Written by 千葉美奈子

「豆乳しふぉん」はじめ体に優しいお菓子がずらり『函館おたふく堂』

【函館市】道南の今金産「鶴の子大豆」からできた豆乳をふんだんに使ったシフォンケーキ「豆乳しふぉん」を看板商品に、豆腐や豆乳、おからを使った多種類の焼き菓子、生菓子が店内にずらりと並ぶ『函館おたふく堂』(函館市中道)。道南産や北海道産の素材と手作りにこだわり、油分やグラニュー糖、添加物の使用をなるべく控えた自然派のお菓子が、口コミで人気を呼んでいます。

和風の雰囲気の店に並ぶ「豆乳しふぉん」はじめ多種類の和洋菓子

お店の外観は落ち着きのある和風の趣き。ドアを開けて中に入ったとたん、明るい店内に所狭しと並ぶ多種類のお菓子に、感嘆の声をあげてしまいました。

▼和風の落ち着きとかわいらしさを兼ね備えた店内
「豆乳しふぉん」はじめ体に優しいお菓子がずらり『函館おたふく堂』

看板商品の「豆乳しふぉん」は30種類、「おからボーロ」は15種類で、果物や野菜も使った豊富なバリエーション。そのほかにも、豆腐を使ったケーキやスイートポテト、スコーン、クリームチーズタルトや、おからクッキーなどの焼き菓子、お店の奥のショーケースには、ショートケーキやプリン、純生ロール、ムースなどの生菓子が並びます。

▼豆腐や豆乳を使った生菓子コーナー
「豆乳しふぉん」はじめ体に優しいお菓子がずらり『函館おたふく堂』

▼野菜や果物も使って種類豊富な豆乳しふぉん
「豆乳しふぉん」はじめ体に優しいお菓子がずらり『函館おたふく堂』

「豆乳しふぉん」を30種類も並べられるのは、焼きたてより2~3日後からの方が、味がなじんでおいしくなるというシフォンケーキの特徴によるものだと、久保田和雄社長。豆乳しふぉんは冷凍で1ヵ月保存可能。その保存期間の中で、解凍後の賞味期限は4日間で、国内遠方への発送を依頼する客もいるそうです。

今金産「鶴の子大豆」など、素材へのこだわり

▼「豆乳しふぉん」(写真左。左からプレーン、トマト、ごぼう)と「おからボーロ」(プレーン、紫いも、かぼちゃ)
「豆乳しふぉん」はじめ体に優しいお菓子がずらり『函館おたふく堂』

豆乳しふぉんに使われている豆乳は、道南の今金産「鶴の子大豆」。他の大豆よりショ糖の割合が高く自然な強い甘みが特長です。一般的な豆乳を使ったシフォンケーキに比べ、2倍の量の豆乳が入っているというおたふく堂の豆乳しふぉん。加えられる限界まで、ふんだんに豆乳を入れ、グラニュー糖や油分の使用をなるべく控え、卵は卵白のみを使うことで、カロリーが抑えられているそうです。

豆乳しふぉんは、しっとり、もっちりとした食感に、飽きの来ない自然な甘さ。膨張剤は使わず、卵白と小麦粉のメレンゲで膨らませています。糖尿病などの成人病の割合が高くなる世代にもシフォンケーキを安心して食べてほしいという社長の久保田和雄さんの思いも込められていますが、できるだけ自然な素材によるお菓子を求める方や、小さなお子さんがいる方も、心惹かれるケーキですね。

▼ノンオイルの豆乳しふぉんも、しっとりもっちりの食感は変わらず
「豆乳しふぉん」はじめ体に優しいお菓子がずらり『函館おたふく堂』

鶴の子大豆のほかにも、素材はできるだけ道南産のもの、北海道産のものにこだわります。しっとりとした厚沢部産のさつまいも・紅あずまは、スイートポテトにぴったり。いもといえばじゃがいもの北海道で、ここ5~6年の地元の取り組みで急成長した素材だそう。乙部の温泉の熱を利用して栽培したトマトは、強い甘みが特長だそうです。

ごぼう味のシフォンケーキは、しょうゆで味付けしたごぼうを刻んで入れています。ごぼうのアクと卵白の化学反応によってごぼうが緑色に変色しているそうですが、「野菜パウダーを使うと、手間も少なく色もきれいだけれど、生の野菜を手間をかけて混ぜ込むことにこだわっている」と久保田社長。ごぼうの香りと味が生きた豆乳しふぉんは、今回試食し購入した中でも一番のお気に入りになりました。

「豆乳しふぉん」「おからボーロ」など焼き菓子はほとんどが試食できる!

看板商品の豆乳しふぉんに、もう1つの人気商品は「おからボーロ」。しっとり、さくっとした食感のボーロが口の中でほろほろと崩れます。自然な甘みの後にやってくる塩気が、やみつきになりそうな味わい。1つ1つ手作業で丸めています。多種類の菓子を前に、迷わない人はいないだろうと思われる品揃えですが、心配ご無用!「食べた上で選んでもらいたい」と、焼き菓子はほとんどが試食することができます。

▼おからボーロのコーナー
「豆乳しふぉん」はじめ体に優しいお菓子がずらり『函館おたふく堂』

豆乳しふぉんは、17cm型と12cm型のホールだけでなく、カットして個包装で売られているのも嬉しいところ。30種類の豆乳しふぉんのカットタイプをすべて入れたギフトセットも用意できるそうです。

『函館おたふく堂』誕生秘話

元は大手総合スーパーの食品コンサルティング業務を担当していた久保田社長。苫小牧への店舗進出で苫小牧に転勤、その後、さらに転勤で函館へ。食品分野に関わり続けたいという強い思いから、退職して食品コンサルティング会社を立ち上げました。この会社と2006年に開業した函館おたふく堂の業務は並行していますが、久保田社長自らも菓子の製造作業に携わっています。

▼一番人気のプレーン豆乳しふぉんを持つ久保田社長
「豆乳しふぉん」はじめ体に優しいお菓子がずらり『函館おたふく堂』

函館おたふく堂は、豆乳しふぉんとおからのクッキーからスタートし、おからボーロへと広がり、ここ2~3年で油を使わず、おたふく堂の他の豆乳しふぉんに比べて2分の1から3分の1のカロリーに抑えた商品も産み出しました。口コミで人気が広がり続ける中でも、久保田社長は目の行き届く現場にこだわり、支店の増設などは今のところ考えていないそうです。

そんな函館のお店でだけで売られているこだわりのお菓子たちですが、電話またはFAXでの注文・発送も取り扱っています。道南地区を中心に北海道で生まれた素材が生かされた体に優しいお菓子。ぜひ、お店に訪れるほか、おみやげ、お取り寄せでも利用してみてください。

函館おたふく堂
北海道函館市中道1丁目22-5 コーポなかの1F [地図]
TEL: 0138-32-2300
公式サイト

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筆者について

千葉美奈子

千葉美奈子

東京都出身。2012年夏から函館市在住。乳幼児と保護者向けイベントの講師業のほか、総合情報サイト『All About』の乳児育児・絵本ガイド。自身も子育て現役中。初めての北海道生活、函館の空の表情の豊かさは、長年かかって築かれてきた価値観・人生観に大きな影響を与えたようです。道南地方の個性的な魅力に触れるたびに幸せな気持ちに。趣味は料理、パン作り、野球観戦。