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参加店が増え益々個性豊かに! 新名物「函館イカナポリタン」とは?

参加店が増え益々個性豊かに! 新名物「函館イカナポリタン」とは?

【函館市】函館の街をイカと地場野菜を使ったナポリタンで盛り上げていこう―。函館市内の洋食店を中心としたそんな取り組みが、盛り上がりを見せています。2014年4月に5店の参加でスタートした『函館イカナポリタンの会』の活動は、半年たった10月から、さらに洋食分野以外も含む5店が参加することに。各店が趣向を凝らした「イカナポリタン」のメニューは、一層バラエティに富むことになります。

今回、その函館イカナポリタンについて、発起人である、イタリアンカフェレストラン『Caldo Calcio(カルド カルチョ)』(函館市花園町)のオーナなどにお話を伺ってきました。

条件は「イカ・地場野菜・ナポリタン」

▼『Caldo Calcio(カルド カルチョ)』のオーナー佐藤さんが発起人
参加店が増え益々個性豊かに! 新名物「函館イカナポリタン」とは?
参加店が増え益々個性豊かに! 新名物「函館イカナポリタン」とは?

カルドカルチョのオーナー、イタリアンシェフの佐藤悠祐さんは、独立して現在の地に店をオープンして2年余り。洋食のご当地グルメを、子どもから大人まで大好きなナポリタンを通して函館で盛り上げていきたいとの思いを、同業者の「Restaurant nana-papa(レストラン ナナパパ)」オーナー・池田洋二さんに相談。その結果、池田さんのネットワークによって賛同者がすぐに集まり、5店による『函館イカナポリタンの会』が結成されました。現在は池田さんを代表に、佐藤さんがサポート役として活動が展開されているそうです。

同会が目指すのは、「函館に来たらイカナポリタンがある!」と思ってもらえるような、ご当地グルメとしての「イカナポリタン」の確立。各店がイカナポリタンメニューを開発する上での条件は3つで、「イカ・地場野菜・ナポリタン」。もう少し詳しくいうと、「できるだけ函館近郊で獲れたイカを使う」「一品でも地場野菜を使う」としているそうです。

これは、漁の好不調や気象条件にも大きく影響を受ける中で、あまり条件を厳しくすることによってハードルが高くなったり負担を感じたりすることのないよう、あくまでも「楽しむ」気持ちも大切に活動していきたいとの思いからだそうです。そして、この条件下で各店の個性が詰まったイカナポリタンが誕生しました。

「函館イカナポリタンブラック」を食べてみた

▼『Caldo Calcio(カルド カルチョ)』の「函館イカナポリタンブラック」
参加店が増え益々個性豊かに! 新名物「函館イカナポリタン」とは?

佐藤さん開発の「函館イカナポリタンブラック」。色のコントラストの美しさが印象的です。見た目は正にブラックですが、一口食べると広がる爽やかなナポリタンの味わい。イカスミのコクと香りとトマトソースの酸味に、生パスタのモッチリとした歯ごたえ、ピーマンと玉ねぎのシンプルな味わいがなじんでいます。

他店のイカナポリタンメニューは……。野菜中心のヘルシーメニューで女性に人気のある店では、野菜たっぷりナポリタンに温泉卵をトッピング。イカを生姜と共に味わう函館流を生かし、角切りのしょうがをトッピングしたイカナポリタンも。カレー風味のイカナポリタンには、ソースに道南特産の大粒のたまふくら大豆がたっぷり。そして、季節の野菜を使った緑色のソースを添えたナポリタンも。

これだけでもワクワクするバラエティ豊かなイカナポリタンですが、さらに洋食店以外も含んだ5店が加わることになりました。

そば店もイカナポリタンの会に参加

新規に加わる5店のうちの1つ、『蕎麦だいにんぐCOCOLO(こころ)』(函館市末広町)を訪ねてみました。COCOLOのイカナポリタンは、あんかけ風。「蕎麦屋のナポリタン」としてどのようなメニューにするか考えた時に、名古屋のご当地グルメのあんかけパスタにヒントを得たそうです。

▼『蕎麦だいにんぐCOCOLO』オーナーの蓮潟友美さん
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▼『蕎麦だいにんぐCOCOLO』のあんかけ風イカナポリタン
参加店が増え益々個性豊かに! 新名物「函館イカナポリタン」とは?

ソースのベースになっているじゃがいも、玉ねぎ、にんじんは、出来る限り有機栽培による地元産のものを使います。蕎麦店としての最大の個性は、トマトソースにそばのかけ汁が入っていること! 見た目はあんかけ、一口食べるとどことなく和風、しかし、食べているうちにすっかりナポリタンの世界に引き込まれています。

洋食店以外も参入でさらにバラエティ豊かに

今回、『カルドカルチョ』を訪れた際にたまたまお店にいらした鉄板焼きのお店『てっぱん』のオーナー。イカナポリタンの会の活動を知ることでオーナー同士の交流が深まり、新規参入店となったお店の1つです。

『てっぱん』では、人気メニューの「ドライトマトのエビ焼きそば」をイカナポリタンにアレンジして提供予定で、現在メニュー完成に向けた大詰め段階だそうです。佐藤さんは、「取り組みを通して飲食店同士の新たな交流が生まれることもとても嬉しい」と話します。

他には、いかのぽっぽ焼きをのせたナポリタンなども登場予定とのこと。「参加店が10店舗に増えたら、それぞれの味を少しずつ食べ比べられるイベントなども企画してみたい」と佐藤さん。食欲の秋にパワーアップする函館の「イカナポリタン」に、注目していきたいと思います!

函館イカナポリタンの会事務局
生パスタの店Caldo Calcio内
電話:0138-54-3737
函館イカナポリタンの会FBページ

2014年4月から参加中の店舗
・Restaurant nana-papa(レストランナナパパ)(函館市富岡3-9-1)
・生パスタの店 Caldo Calcio(カルドカルチョ)(函館市花園町22-26)
・月夜のうさぎ(函館市戸倉町34-5)
・カフェ・レストラン fleurir(フルーリール)(函館市梁川町22-23)
・CAFE & BAR Lycoris(リコリス)(函館市松風町20-1)

2014年10月から新規参加の店舗
・蕎麦だいにんぐCOCOLO(こころ)(函館市末広町14-3)
・てっぱん(函館市本通2-32-6)
・夏井珈琲ブリュッケ(函館市五稜郭町22-5)
・あっとほーむ だいにんぐ TAKEDA屋(函館市富岡町2-49-24)
・Dining Bar Utaya(函館市昭和1-21-11)
(順不同)

筆者について

千葉美奈子

千葉美奈子

東京都出身。2012年夏から函館市在住。乳幼児と保護者向けイベントの講師業のほか、総合情報サイト『All About』の乳児育児・絵本ガイド。自身も子育て現役中。初めての北海道生活、函館の空の表情の豊かさは、長年かかって築かれてきた価値観・人生観に大きな影響を与えたようです。道南地方の個性的な魅力に触れるたびに幸せな気持ちに。趣味は料理、パン作り、野球観戦。