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今年で最後かも?「SLはこだてクリスマスファンタジー号」に乗ってみた

千葉美奈子
Written by 千葉美奈子

今年で最後かも?「SLはこだてクリスマスファンタジー号」に乗ってみた

【函館市・七飯町】 JR北海道による『SLはこだてクリスマスファンタジー号』 (函館駅-大沼公園駅間)の2014年度の運行が、12月6日から始まりました。車内がクリスマスムードに飾られ、サンタクロースの衣装を着た客室乗務員が乗客を迎えるイベントは、冬の函館・大沼観光を盛り上げます。今年度限りでの休止の検討が発表されており、12月25日までの運行で見納めとなるかもしれないこの列車に、初めて乗ってみました。

憧れの「汽車ポッポ」で大沼公園へ

SLはこだてクリスマスファンタジー号(以下、クリスマスファンタジー号)は、12月6日(土)~14日(日)の土日と、20日(土)~25日(木)の毎日、函館駅-大沼公園駅を2往復します(22日は1往復)。

今年で最後かも?「SLはこだてクリスマスファンタジー号」に乗ってみた 今年で最後かも?「SLはこだてクリスマスファンタジー号」に乗ってみた

運行初日の12月6日、8時35分函館発の1号に乗り込みました。今回のSLの小さな旅は、我が家の小学生と2歳児、函館在住の私の友人たちと一緒。新幹線や汽車ポッポの小さなおもちゃや絵本が大好きな2歳男児は、数日前からこの日を心待ちに。あまりに楽しみにしていたせいか、目の前にした黒い汽車ポッポに少々緊張気味。

しかし、車内のクリスマスの飾りつけや、クリスマスカード型の乗車証明書を配ったり、一緒に写真に納まってくれたりする乗務員の方々のサービスや、昼がる雪景色に、次第にリラックスして饒舌に。函館から大沼までは車では何度も訪れていますが、汽車ポッポに乗っていくというシチュエーションに、子どもたちだけでなく私もテンションが上がります。

▼乗客全員に配られるクリスマスカード型の乗車証明書
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▼乗車証明書に記念スタンプを押す。▼チケットにも記念スタンプ
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クリスマス一色の列車内

乗車時間片道40分の小さな旅。古い客車がレトロ調に改装されたカフェカーでは、ドリンクやアイス、ロールケーキ、記念グッズなどを販売。行きはかなり混雑していました。乗務員の制服やサンタさんの衣装を着ることもできるので、限られた時間ですが記念写真を撮ってみるのも楽しい思い出になるでしょう。函館で行われているクリスマスファンタジーのパネル展示もあります。

▼クリスマスの飾りつけが施された車内
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▼車内のパネル展示
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▼乗務員の方のサービスも嬉しい
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▼カフェカーではドリンクやアイス、ケーキ、記念品などを販売
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▼車窓から、雪に覆われた大沼。もうすぐ到着
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大沼公園でのわずかな時間の後、帰途へ

今回は都合から、大沼公園駅に到着して約50分後に函館に向かう2号で帰ることにしたため、時間がわずかしかありません。駅前の『沼の家』で、友人が帰りの車内で食べる「大沼だんご」を購入。同じく駅前にある休憩・飲食施設『フレンドリーベア』では、クリスマスファンタジー号運行期間中、乗車して来店した客にスープを1杯無料でサービス。温かいスープがおなかにしみ込みました。

▼初日のサービスで出迎えてくれた七飯町の観光PRキャラクター「ポロトくん」と「ポントちゃん」
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▼大沼公園駅前の『フレンドリーベア』でスープのサービス
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▼初日に大沼公園駅で配られた七飯産のりんご。▼帰りは『沼の家』の「大沼だんご」を食べながら
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JR北海道が今年度限りでの休止を発表

2010年から運行され、2013年は、期間中に約4,000人(1日2往復の合計)が利用したクリスマスファンタジー号。実はこの12月の運行が、ラストランになるかもしれません。JR北海道は今年7月、季節運行の道内の4つのSL観光列車のうち、3つを今年度で休止する方針を発表しました。『SLはこだてクリスマスファンタジー号』(函館-大沼公園)、『SLはこだて大沼号』(函館-森)、『SLニセコ号』(札幌-蘭越)が休止となり、継続されるのは『SL冬の湿原号』(釧路-標茶)。『SLはこだて大沼号』は8月10、『SLニセコ号』は11月3日に、今年度の運行を終えています。

休止についてJR北海道が挙げている理由の1つは、人材面などで北海道新幹線の開業に向けて全力を注いでいる中で、SLを運転できる運転士の需給の問題。もう1つは、2005年のJR福知山線の脱線事故を受けて、カーブに対する速度制限をする新型ATS(自動列車停止装置)の設置を国から求められていますが、SL自体、設置が難しい性質を持つことだそうです。

クリスマス気分が盛り上がった汽車ポッポの小さな旅は温かな気分に包まれ、休止がとても寂しく感じました。子ども連れの旅の場合は、午後の3号と4号で函館-大沼公園を往復し、函館の冬の一大イベント「はこだてクリスマスファンタジー」に繰り出すのも、負担が少ないスケジュールではないかと思います。ぜひこの12月、乗ってみてはいかがでしょうか。


SLはこだてクリスマスファンタジー号
運行期間:2014年12月6日(土)、7日(日)、13日(土)、14日(日)、20日(土)、21(日)、22(月)、23(火)、24(水)、25日(木)。(22日は1・2号運休)
運行時刻(途中停車駅・五稜郭):
1号 函館8:35発→大沼公園9:15着
2号 大沼公園10:04発→函館10:47着
3号 函館14:15発→大沼公園14:53着
4号 大沼公園15:55発→函館16:34着
料金(函館~大沼公園片道):大人1,360円、小人680円
SLはこだてクリスマスファンタジー号
はこだてクリスマスファンタジー

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筆者について

千葉美奈子

千葉美奈子

東京都出身。2012年夏から函館市在住。乳幼児と保護者向けイベントの講師業のほか、総合情報サイト『All About』の乳児育児・絵本ガイド。自身も子育て現役中。初めての北海道生活、函館の空の表情の豊かさは、長年かかって築かれてきた価値観・人生観に大きな影響を与えたようです。道南地方の個性的な魅力に触れるたびに幸せな気持ちに。趣味は料理、パン作り、野球観戦。