9本足のイカ?18枚しかないカラフル版?函館のマンホールが面白い!

【函館市】何気なく踏んで歩いている道路のマンホール。函館のマンホールは、市の魚であるイカや国の特別史跡・五稜郭などを取り入れたデザイン。JR函館駅前や元町・ベイエリアなど観光客が多く訪れる場所には、カラーのマンホールも設置されています。

イカ、五稜郭など、函館市のデザインマンホールは4種類

函館市企業局によると、デザインマンホールは下水道事業のイメージアップなどを目指して昭和60年代から各自治体が取り入れるようになり、全国に広まっていったそうです。全国のデザインマンホールを集めた本やサイトなどもありますね。

函館市のデザインマンホールは以下の4種類。

・「五稜郭」:国の特別史跡の五稜郭と国指定重要文化財の旧函館区公会堂のコラボ。

・「イカ」:函館といえば新鮮なイカ。「函館市の魚」に指定されています。

・「観光シンボルマーク」:函館ハリストス正教会とカモメがモチーフ。

・「タコ」:冬のタコ漁が盛んな市内戸井地区(旧戸井町)限定で設置。

1989年に「イカ」が初めて設置され、その後、「五稜郭」「観光シンボルマーク」の順に誕生、戸井地区の「タコ」は2001年から設置されました。

冬以外の季節に楽しめるカラーマンホール

JR函館駅前、元町・ベイエリアなど観光客が多く訪れるエリアには、これらのデザインのカラー版が設置されています。町の雰囲気に自然に溶け込んでおり、見つけた時には「おっ!」と得をした気分に。カラーマンホールは全部で18枚とのこと。ぜひ足元にも気を払って、見つけてみましょう!

カラーマンホールの設置期間は、4月ぐらい~11月中旬ぐらい。雪が降る時期になると雪に埋もれてしまうことや除雪で傷ついてしまうこともあるので、色がついていないマンホールに交換するそうです。

イカの足にも注目、本数が……

愛嬌のある表情がとりわけ目を引くイカのマンホール。実は本来の足の本数より1本少ない9本足なのです。これは、左右のバランスをよく見せるというデザイン上の理由によるものだそうです。

函館には毎年8月初旬の「函館港まつり」で大勢の市民が踊りながらパレードをする「いか踊り」がありますが、このマンホールのイカも、いか踊りのメロディーに合わせて踊り出しそうな、陽気で軽やかな雰囲気をまとっています。

デザインマンホールについてインターネットで調べていたら、「日本独自のサブカルチャーである」「ご当地マンホールの撮影を趣味にする『マンホール女子』なる存在がある」などの記述も。足元から特産品や歴史、観光名所などその土地のシンボルとなるものがメッセージを発しているって、ちょっと素敵ですよね。今までマンホールのデザインに気がつかなかった方も、ぜひ、お住まいの地域にはどんなものがあるか調べてみてはいかがでしょうか。