試験管やビーカーで楽しむカフェ!? 小樽の(旧)岡川薬局は遊び心満載でした

【小樽市】今回は市内の南小樽エリアに位置する、(旧)岡川薬局へ足を運んでみました。


1930年に建造され、小樽市の歴史的建造物 第32号に指定されているこの建物は、市内で2005年まで4代続いた岡川薬局を、小樽市在住の建築家・ディレクターである福島慶介さんが所有移転し、『N合同会社』が「R.E:ST」という形態で事業展開しています。

「R.E:ST」とは、不動産の多様分散稼働を差し、不動産運営の新しい形を提示するもので、Rent=場所貸/Eat=飲食/Stay=宿泊の各サービスを建物内の至る場所で稼働しています。更に、Working Stayという、施設内のお手伝いをすることで宿泊が無料になる等価交換の仕組みを提案しています。

今回は、その「R.E:ST」のE=Eatに当たる部分として展開している、『Cafe White』をご紹介します。


モダン調になった旧薬局の建物に入ってみると、CafeWhiteという名の通り、白を基調とした吹き抜けの店内。




1階は雑貨店のようなイメージを連想させますが、2階に上がると、まるで家の部屋を連想させるような、遊び心たっぷりのアーティスト性が輝くフロアが広がります。


白いクッション席が多数ある中、ファミコンができるゲーム席も。

かつて調剤室だった場所はカフェの調理室になっており、体を元気にしてくれる薬と同じく、美味しい料理を提供してくれています。

(旧)岡川薬局の管理者である、八尾幸治さんにお勧めのメニューについて伺ったところ、
「オリジナルポークカレー」「スープカレー」「アフォガート」が人気とのこと。また、夏季限定ですが「氷コーヒー」も人気商品のひとつ。今回は「オリジナルポークカレー」「スープカレー」「アフォガート」「ブレンドコーヒー」をいただいてみました。


オリジナルポークカレー(800円)
肉がとろとろで、スプーンを入れるだけで崩れるやわらかさ。



スープカレー(900円)
あっさりスープのスープカレーは、野菜の旨みが引き立つ。こちらも柔らかいポークが入っています。


フードはこの他にも豚骨ベースの『岡川ラーメン』、オープンサンド、チーズフォンデュ、チョコレートフォンデュなど、目移りしてメニューがなかなか決まらない程の豊富さです。
また、パンやカレーのお米、トマトジュースは赤井川産が使われていたりと、地元の素材を最大限に生かしています。食事をした人は、食後のコーヒーが半額というのも魅力的。


アフォガート(550円)
アイスにチョコレートソースが、コーヒーの苦みと合う。
また、アイスは乳鉢に入れられ、コーヒーはビーカーに入っているという、元薬局ならではの発想が面白いです。



▼アイスにコーヒーを注ぐ姿は、まるで薬の調合を行っているよう。


ブレンドコーヒー(500円)
500円で提供されているコーヒーは、今回食事をしたので、半額で頂くことができました。砂糖とミルクが試験管に入っているところも元薬局ならでは。
コーヒーメニューは充実しており、牛乳は山中牧場のものを使用。
また、コーヒー類が10杯で3,000円のお得な自家焙煎珈琲パスも販売されています。
コーヒー好きな方にはお勧めです。


元薬局という歴史的建造物を無駄にすることなく、時代に合った形で生まれ変わらせてサービスを提供するという事の大事さを学びながらも、食事をしながらゆっくりくつろげるカフェ。

交通アクセスも豊富で、JR「南小樽駅」からは徒歩5分、中央バス停留所「奥沢口」からは徒歩3分、同じく中央バス停留所「若松」からは徒歩0分となっており、市内からも市外からも気軽に足を運ぶ事ができます。

ちょっとした買い物や寄り道、観光の合間に、是非とも(旧)岡川薬局で気分転換を処方して貰ってみてください。

※今回は「R.E:ST」のE=Eatに当たる部分の『CafeWhite』をご紹介させて頂きましたが、「R.E:ST」のS=Stayに当たる部分として展開している宿泊施設については、こちらの記事をどうぞ。

モデル:山口晴菜(やまぐちはるな)

(旧)岡川薬局 CafeWhite
所在地:小樽市若松1-7-7
TEL:0134-64-1086
営業時間:火~土曜11:00~27:00(L.O.26:30)、日曜11:00~22:00(L.O.21:30)月曜定休
HP:http://www.re-okagawapharmacy.info/
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