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間もなく見納め!小樽の大観覧車「レインボークルーザー」撤去へ

佐藤佳奈
Written by 佐藤佳奈

間もなく見納め!小樽の大観覧車「レインボークルーザー」撤去へ

【小樽市】2015年8月7日、 ウイングベイ小樽を運営する小樽ベイシティ開発(OBC)が、ウイングベイ小樽に併設されている大観覧車「レインボークルーザー」について、今後10年の補修工事や電飾の交換費用で数億円の支出が見込まれることから観覧車を撤去することを明らかにしました。そして、翌8日にこの話題が地元新聞等で報道されるや否や、SNS上や小樽市民の間で観覧車の話が話題にのぼる事が多くなりました。

大観覧車「レインボークルーザー」の歴史

「レインボークルーザー」はマイカル小樽(当時名称)が開業した翌年の2000年11月13日に竣工。名称のとおりのカラフルな色合い、道内の観覧車では2番目の大きさである直径50メートル・高さ58メートルという姿、夜間のライトアップはネオンパターンが約40種類あるということで話題を呼びました。 (※北海道内に現存する観覧車情報については、北海道ファンマガジン内「北海道一でかい観覧車は?」参照)

営業開始当時の料金は1人600円、2人~4人の場合は1ゴンドラ1200円。更に誕生月の人はもう1周無料で乗れるというサービスもありました。ゴンドラ数は36個(中にはカップル向け?なハートの飾りで溢れたゴンドラも!)、定員144名。一周あたりの時間は約12分でした。

▼大観覧車竣工看板
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▼ハート装飾ゴンドラも
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ゴンドラ内の座席はヒーター完備であるため冬期間も運行し、更にはBGMも流れ、2003年頃にゴスペラーズがウイングベイ小樽のために書き下ろした曲がテーマ曲となりCMやウイングベイ館内の時報に使われた時期には、ゴンドラ内で流れるゴスペラーズの歌声を聴きながら石狩湾や小樽の街並みを一望することもできました。

そんな筆者も稼働してから何度かレインボークルーザーに乗る機会はありましたが、当時購入した乗車券の半券が記念としていまだに手元に残っています。

▼大観覧車半券写真
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2011年から稼働停止、そして現在

その後、2009年夏期からは週7日営業から週5日営業へ変更、営業時間もウイングベイ小樽の開店~閉店時間と合わせていましたが縮小となりました。また、曜日ごとの割引デーや、ウイングベイ館内で3,000円以上買い物をした人はレシートを持参すると無料で観覧車に乗車できるという制度もできました。

しかしながら、利用客の低迷や観覧車の故障により、2011年に稼働停止してからは2015年の現在まで毎日夜間のライトアップのみを行ってきました。

間もなく見納め!小樽の大観覧車「レインボークルーザー」撤去へ

最終ライトアップは2015年9月5日!

9月7日をもって香川県高松市に本社を持つ遊具開発会社に売却後、解体撤去工事が行われ、海外に売却されることとなってしまったレインボークルーザー。 日本国内のレジャーランド施設から売却され、海外で営業を続ける観覧車は過去にも例があることから、レインボークルーザーも海外で第二の人生を送ることと思われます。

当時、レインボークルーザーに乗車したという人で、「学生の頃にデートで乗った!」という方や「夜のライトアップした観覧車が綺麗だった!」という方の思い出の声も耳にしました。しかしながら、建設当初には建設費や維持費に対する疑問の声が上がったり、景観を損ねるといった住民運動も行われていたこともあり、今回のレインボークルーザーの撤去についてはきっと小樽市民それぞれが色々な感情を抱くことと思います。

それでも、設置から15年が経過し、小樽築港地区のランドマークとなった大観覧車。 最後に観覧車に乗るということは叶わぬ夢ですが、最終ライトアップの9月5日までにその勇姿を見届けに行ってみてはいかがでしょうか。

ウイングベイ小樽
住所:小樽市築港11番(JR函館本線「小樽築港駅」直結)
公式ウェブサイト

※2015年8月20日付:ゴスペラーズに関する記述について一部表記を訂正いたしました。編集部

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筆者について

佐藤佳奈

佐藤佳奈

普段は会社員として札幌で働き、休日に時間を見つけては自由気ままに地元近郊を散策し、北海道ファンマガジンのライターとして小樽ネタを自由に綴る。あまとうのチョコレートパフェが好きで、おたる運がっぱをこよなく愛する。趣味はライブ参戦と絵画。