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北海道に一艘しか存在しない小樽の屋形船「かいよう」で楽しむ十五夜

佐藤佳奈
Written by 佐藤佳奈

北海道に一艘しか存在しない小樽の屋形船「かいよう」で楽しむ十五夜

2015年9月27日(日) 十五夜の日、(株)小樽観光振興公社にて屋形船「かいよう」に乗ってお月見を楽しむ『月よりだんごの会』が開催されました。定員30名で当日は定員に達してしまう程大好評だったこちらの貴重なイベントのレポートをお届けします。

北海道唯一の屋形船

今回のイベントを実施した(株)小樽観光振興公社は、屋形船「かいよう」の他に観光船「あおばと」やテレビの旅番組等でお馴染みの小樽運河を小型船で堪能する小樽運河クルーズの職務執行を代表社員が担うといった、船を利用した観光事業を行っており、今回のイベントも十五夜(中秋の名月)の屋形船緊急企画として決まったものでした。

また、屋形船「かいよう」は、北海道内では一艘しかない屋形船ということで大変貴重な財産となっています。東京の隅田川にて屋形船で成功した人物が小樽出身の方という事から、隅田川に存在する屋形船と同系統のものが小樽にやってきました。屋形船には、てんぷらを揚げたりできる調理空間もありますが、東京と違い小樽だと屋形船は海に出るということで危険な面もあり、使用はしていないそうです。

北海道に一艘しか存在しない小樽の屋形船「かいよう」で楽しむ十五夜

ススキやとうきびは仁木町産、だんごは小樽の老舗和菓子屋

当日は午前中から大雨に見舞われたため、実施するか否かへの不安もありましたが、午後にはすっかり晴れて屋形船日和。17時出航ということで、遅刻者も若干いましたが、17時前には乗船者が遊覧船乗り場に集合。時間になると乗船となるのですが、乗船スタッフが「今夜は良い月が見れるといいですね」と参加者にお声かけする姿も見られました。 そして船内に入り、各自自分の名前が書かれた座席に座ります。

▼十五夜飾りが各テーブルとテーブル一番前に設置
北海道に一艘しか存在しない小樽の屋形船「かいよう」で楽しむ十五夜

船内のテーブルや、一番前には十五夜に沿ったお供え物や飾りものがありました。 (株)小樽観光振興公社の代表取締役である山田厚さんによると、使用しているススキやとうきびは朝6時に近隣の仁木町まで調達しに行ったとか。お話しを伺うだけで、イベントへの工夫に熱意が感じられます。

北海道に一艘しか存在しない小樽の屋形船「かいよう」で楽しむ十五夜

一方、テーブルの上には十五夜らしく飾られた3種類のだんごとお茶。 だんごは全て小樽の老舗和菓子屋のものを用意したそうで、手前のうさぎ形のまんじゅうは花月堂、後方の串団子はそれぞれ六美、新倉屋の花園だんごでした。

小樽港に輝く満月を見にいざ出航!

▼出航前に参加者へ挨拶をする船長の菊田さん
北海道に一艘しか存在しない小樽の屋形船「かいよう」で楽しむ十五夜

屋形船の出航前には船長の菊田繁幸さんよりご挨拶と諸注意、本日の日の入りが17時26~27分頃というアナウンスがありました。 菊田さんは元新日本海フェリーの船長という経歴をお持ちの方で、小樽のために貢献していきたいという気持ちから現在は屋形船の運航に携わっています。北海道ではここにしかない屋形船をもっと沢山の方に知って頂きたいと、屋形船運航後も熱心にお話ししてくださいました。

▼船内から見る海上保安庁巡視船「しれとこ」と新日本海フェリー「らいらっく」
北海道に一艘しか存在しない小樽の屋形船「かいよう」で楽しむ十五夜 北海道に一艘しか存在しない小樽の屋形船「かいよう」で楽しむ十五夜

やがて屋形船は17時5分に小樽港第3埠頭より出航。乗船スタッフのガイドと共に小樽港内を巡ります。やはり港町小樽ということもあり、港に停泊しているさまざまな船の姿を見ることができ、海上保安庁巡視船の「ほろべつ」「しれとこ」や、勝内埠頭では新日本海フェリーの小樽~新潟航路で目にすることができる「らいらっく」を間近で見ることができました。

また、小樽港マリーナやウイングベイ小樽の風景も見え、現在撤去中の大観覧車も屋形船から見ることのできる最後の景色だとガイドさんから説明がありました。

▼防波堤と光り輝く満月
北海道に一艘しか存在しない小樽の屋形船「かいよう」で楽しむ十五夜

日の入り時間が過ぎ、くっきりと見えてくる満月。 屋形船は小樽港マリーナで引き返した後、小樽港第3埠頭に戻る途中で10分程度海上に停泊。参加者はスマホやカメラを片手に月を楽しみました。 平成13年に北海道遺産となった「小樽みなとと防波堤」の上で輝く満月はとても綺麗です。

そして屋形船は約一時間の遊覧を終え、18時5分頃に小樽港第3埠頭に着岸し、イベントは無事終了。参加者の皆さん、とても満足そうに下船していったのが印象的でした。

今後も緊急企画が開催されるかも?!

今回は十五夜の緊急企画ということで運航が決まった屋形船でしたが、前述の山田さんによりますと、シルバーウイーク時にも急遽、屋形船のイベントを実施したそうで、その際も老人ホームに入居されている方々が多数参加したといいます。 もしかすると、またどこかの日に緊急企画が実施されるかもしれません! 気になる方は(株)小樽観光振興公社のホームページやインターネット、地元の新聞をチェックしてみると良いかもしれませんね。

また、屋形船「かいよう」の通常運航は4月~10月の土・日・祝のみとなっております。 臨時便の運航や団体貸切予約も行っているそうなので、詳しくは(株)小樽観光振興公社にお問い合わせいただくか、ホームページをご覧になってみてください。 北海道に一艘しか存在しない貴重な屋形船、乗船した日にはきっと素敵な思い出ができるに違いありません。

(株)小樽観光振興公社
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筆者について

佐藤佳奈

佐藤佳奈

普段は会社員として札幌で働き、休日に時間を見つけては自由気ままに地元近郊を散策し、北海道ファンマガジンのライターとして小樽ネタを自由に綴る。あまとうのチョコレートパフェが好きで、おたる運がっぱをこよなく愛する。趣味はライブ参戦と絵画。