学ぶ

白人(ちろっと):難読地名


大きな地図で見る

・難易度 ★★★★★
・読み方 しろひと?はくじん?はくひと?いいえ違います、「ちろっと」です。
・由来と意味 アイヌ語のチル・オッ・トー(鳥のいる沼)より
・所在地 十勝管内幕別町北東部(札内)
・用例 旧白人村、幕別町立白人小学校、白人公園、白人川、白人神社、白人産ながいも、白人アイヌコタン、白人平原牧場、白人小学校行き(バス)
・備 考 面白い地名の上位に来るこの地名。はくじんと面白おかしく読みたくなる地名。当初中川郡白人村という独立した村だった。詳細は以下。

白人に関する以前の記事

 数々の面白い街がある中で、特に目立つ存在でもなく、観光名所でもない…… だけどなんだか異彩を放つ……。そんな街を今回ひとつご紹介しちゃいます。

 あなたなら「白人」、これ何と読みますか?いや、読めますか?漢字変換しよう としても出てこないでしょうね。「はくじん」ではありません。「しろひと」でもありません。 クイズではないのでさっさと答えを言いましょう……。正解は「ちろっと」です!

 そう、別に「白人(はくじん)」が住んでいるわけでなく、アイヌ語から来た地名だった のですね。どこにある地名かというと北海道の十勝支庁、パークゴルフ発祥の地 「幕別町」にあります。

地名の由来と歴史は?

 地名の由来としては、アイヌ語の「チル・オッ・トー」から来ており、意味としては 「鳥のいる沼」といったような意味になっているそうです。かつてアイヌの部落「チロット コタン」がそこにはありました。

 歴史を見てみると、1869年の「十勝国」時代から「ちろっと」が存在しており、 中川郡白人村としてしっかりとした村でした。大変肥沃な土地で、佐賀県から岩永 さんがやってきて農業をはじめ、1893年頃から徐々に和人が移り住むようになりました。 1906年4月1日に幕別村、止若村(やむわっか)、咾別村(いかんべつ)、別奴村 (べっちゃろ)、そして白人村(ちろっと)の5村が合併して現在の幕別町の前進である 「幕別村」が誕生しました。

 こうやってみてみるとけっこう歴史が古いんですね、白人(ちろっと)は。

そして現在……

 現在では千住地区となっています。帯広寄りの札内地区には白人小学校という のもあり(明治30年私立教育所白人学校として開校)、児童数は幕別町随一を 誇ります。小学校近くの十勝バスのバス停はもちろん「ちろっと小学校前」。

 また、白人公園、白人神社、白人川があり、店の店名も白人店、アイヌ語の 地名が消えつつあることなく名前として残っていてくれるのはうれしい限りです。

 この白人地区の特産品といえば「ながいも」。幕別町白人産として紹介されて います。さわやかな甘味があって、こしがあるねばり。気候面で恵まれた十勝平野 だからこそできた良質のながいもです。

 ※十勝の生活情報フリーペーパー月刊しゅん6月号を見ていたら、「十勝管内の 運動会スケジュール」というのがあって、「6月13日・札内(札内北・札内南・白人)」 とあって、「小学校」を抜かして並べるとなんだか不思議な感じがします。


白人(ちろっと):難読地名
白人(ちろっと):難読地名

AirBookmark

筆者について

編集部

編集部

北海道ファンマガジン編集部。編集部スタッフが取材執筆した記事や、名前を出さないライターの記事、寄稿記事の掲載の際にもこのアカウントが使われます。