路線バスで積丹の海へ!積丹ブルーとウニ丼を楽しむ女子二人旅

(提供:一般社団法人北海道バス協会)

路線バスを利用し、途中下車の旅を楽しむ「バスタビ北海道」。第6弾は、積丹ブルーやウニ丼で知られる積丹半島が舞台です。

今回、中村千紗さんと野口若奈さんがお世話になるのは、北海道中央バス。小樽駅前バスターミナルを出発し国道5号、余市町から国道229号へと進み、積丹余別で一泊。神威岬や島武意海岸など積丹半島の自然を満喫して、地元産のウニを使った海鮮料理を楽しみました。

積丹の海をたっぷり楽しめる「バスタビ北海道」積丹編、スタートです!

【動画】動画でバスタビ北海道積丹編を楽しもう!

「バスタビ北海道」積丹編スケジュール

▼バスタビ北海道積丹編の行程マップ

1日目

08:45 小樽駅前バスターミナル北海道中央バス窓口でフリーきっぷ購入
09:00 【乗車】小樽駅前(積丹線 神威岬行)
10:17 【下車】美国船澗(びくにふなま)
10:20 ランチ:田村岩太郎商店
11:30 水中展望船ニューしゃこたん号
13:17 【乗車】美国船澗(積丹線 神威岬行)
13:49 【下車】島武意海岸入口(しまむいかいがんいりぐち)
14:10 島武意海岸(しまむいかいがん)散策
16:59 【乗車】島武意海岸入口(積丹線 積丹余別行)
17:23 【下車】積丹余別(しゃこたんよべつ)
17:30 御宿新生(夕食・一泊)

2日目

08:00 朝食
09:13 【乗車】積丹余別(積丹線 神威岬行)
09:18 【下車】神威岬(かむいみさき)
09:20 神威岬散策
11:00 ランチ:しゃこたん土産と喰処カムイ番屋
12:14 【乗車】神威岬(積丹線 小樽駅前行)
13:42 【下車】富沢8丁目
13:50 燻製屋南保留太郎商店
14:42 【乗車】富沢8丁目(余市線 小樽駅前行)
14:55 【下車】大川小学校前
15:00 FRUTICO
15:55 【乗車】大川小学校前(積丹線 小樽駅前行)
16:29 【下車】小樽駅前

お得なチケットを買って、小樽駅前のバスターミナルから出発!

今回のバスタビは、JR小樽駅前にあるバスターミナルが旅の出発点になります。乗車する前に、お得なチケットをゲットしましょう。

▼JR小樽駅前のバスターミナル

▼バスターミナルの窓口でお得なチケットを購入

今回利用するのは「ぐらんぶる・しりべし フリーきっぷ」。北海道中央バスとニセコバスの全線が2日間乗り放題になる乗車券です。小樽発着で後志管内(積丹半島・ニセコ・島牧など)を2日間で巡りたいときに、お得に乗車することができます。料金は大人3,700円、小人1,850円。乗り放題エリアと時刻表も付いているので、助かりますね。このフリーきっぷは夏季限定で、2019年は4月20日から10月20日まで発売しています。

※小樽市内線・おたる散策バス・赤井川線・ニセコ町内デマンドバスは利用できません。

▼後志管内を2日間周遊するなら「ぐらんぶる・しりべし フリーきっぷ」が断然お得!

「ぐらんぶる・しりべし フリーきっぷ」は横長の乗車券。降車の際に乗務員に提示して利用します。一度購入すれば、降車のたびに料金を支払わずに済むので、スムーズにバスタビを楽しむことができますよ。

▼積丹方面へ向かうバスの乗り場は「5:余市・積丹」

▼小樽駅構内の売店で購入した地酒・ワイン

小樽駅を出発したバスは小樽市街をあっという間に抜け、海を右手に見ながら余市町、古平町を通過。積丹町の中心部である美国地区に向かいます。

降りるバス停は、「美国船澗(びくにふなま)」。徒歩1~2分ほどのところにある田村岩太郎商店でランチしましょう。

ランチは田村岩太郎商店! とろけるウニと海鮮の丼をいただく!

田村岩太郎商店(たむらがんたろうしょうてん)は、行列のできる生ウニ丼のお店のひとつとして知名度を上げています。

今回は、「海鮮前浜ひらめ丼」と「平取積丹極丼(きわめどん)」をいただきました。「海鮮前浜ひらめ丼」はひらめ、いか、えび、ウニなど4種類以上の海の幸が乗った丼。きらきらしていて彩り豊かな丼は、まるで宝石箱のようです。

一方、「平取積丹極丼」は、平取町の平取和牛のA5ランクサーロインを冷製ローストビーフにし、それだけでも贅沢なのに、さらに積丹のウニを載せています。平取和牛でウニを巻いていただくと、これまでに経験したことのない感動に包まれます。

▼ウニなど海鮮が贅沢に乗った「海鮮前浜ひらめ丼」

▼肉の脂身が溶けないうちに食べたい「平取積丹極丼」。とろける!

田村岩太郎商店
所在地:積丹町美国町船澗132-1
電話:0135-48-6300
営業時間:不定休、10時からなくなり次第終了(生ウニは6~8月限定)

水中展望船ニューしゃこたん号に乗って、積丹ブルーの海の中をのぞこう!

ランチで積丹の海の幸を食べてお腹が満たされた二人。今度は、美国港から出港している観光船「水中展望船ニューしゃこたん号」に乗って、積丹ブルーの海に繰り出してみましょう。

「水中展望船ニューしゃこたん号」は、北海道で唯一の海中公園を船でまわれて、積丹ブルーの海の中まで見られるのが魅力です。宝島、小島、ゴメ島、キト浜周辺の海を約40分かけてまわりますが、曇っていても海の青さをはっきりと確認できます。

▼上空から見るとハート型に見える宝島も間近に

▼海が青い! これぞ積丹ブルー

船の下の階に降りると、船底がガラス張りになっていて、積丹ブルーの海の中を観察できます。黒い点々はウニ。海に生息する魚に大はしゃぎです!

▼積丹ブルーの海の底を観察。「あ、魚!魚!魚!」とおおはしゃぎ

航路の途中では、かもめと戯れることができる体験も! スタッフからもらったパンの耳をかもめに差し出すと、並走しながらパクっとつまんでいきます。「ひさびさにあんなにはしゃいだ!」「パンの耳であんなにはしゃげるとは思ってなかった!」と二人は興奮を隠せません。

▼かもめに餌やり体験!

水中展望船ニューしゃこたん号
所在地:積丹町美国町船澗1979-2
電話:0135-44-2455
営業時間:8時30分~16時30分の間50~60分間隔で運航(所要時間40分)
乗船料:大人1,400円、5歳~小学生700円

積丹の海を楽しんだら、次のバスの時刻まで美国を散策しましょう。黄金岬へのぼるか、美国港を散策するのがおすすめです。

▼美国港を散策!

美国船澗バス停の前には、積丹で古くから営業を続ける和菓子店「松月堂」があります。名物「あわび最中」を積丹のお土産として買っていくのはいかがでしょうか? バスの車内でおやつとしていただくのもおすすめです。

▼「あわび最中」ののぼりが気になって、松月堂で積丹銘菓を調達!

島武意海岸で積丹ブルーを満喫!

次に目指すのは、島武意海岸。その名も「島武意海岸入口」バス停で下車しましょう。

▼島武意海岸入口バス停で下車

バス停から島武意海岸へは、坂道を10分くらい徒歩で登る必要があります。その先に人道トンネルがあり、そこを抜けると、積丹ブルーに染まる島武意海岸を見渡すことができます。「自然っていいなぁ……」そんな声が漏れ聞こえてきました。

▼積丹ブルーが楽しめる島武意海岸展望台

展望台から見渡して帰るだけじゃつまらない! 次のバスまで3時間ほど余裕がありますので、島武意海岸に降りていきましょう。急な階段を降りること約10分。積丹ブルーの海に到達です。

海岸には大きな石がゴロゴロ。たまには時間を忘れて、海を見ながらゆっくりと過ごしてみるのもいいと思います。

▼日本の渚百選に選ばれた島武意海岸でゆっくりと時を過ごす

島武意海岸はもっと高いところからも見渡せます。今度は島武意海岸に通じるトンネルではなく、その上にある積丹出岬灯台に向かってみましょう。こちらも急な上り坂が続きますが、振り返れば、積丹の海岸線を見ることができます。

▼積丹出岬灯台まで上り坂。うしろに積丹の海!

▼坂道を登りきったら高さ100メートルを超える断崖絶壁の上だ

島武意海岸駐車場に戻ると、レストハウス「食事処鱗晃」が目にとまります。お食事もできますが、ソフトクリームが美味しいと評判です。急な坂道を上り下りして頑張った自分にご褒美です。なお、島武意海岸入口バス停まで距離がありますので、早めにバス停へ向かいましょう。

▼島武意海岸駐車場のレストハウスのソフトクリームは3種類ある

終点の積丹余別で一泊! ディナーは豪華海鮮づくし!

島武意海岸入口バス停からは終点の積丹余別を目指します。初日の宿泊地は、ここ積丹余別バス停の目の前にある御宿 新生です。

▼バスは終点の積丹余別に到着!

▼一晩お世話になった御宿 新生

この日の夕食は、地元の魚介類をふんだんに使ったお料理。えび、ほたて、いか、マグロ、サーモンなどの刺し身が載った舟盛り、ソイ鍋など、一日を締めくくるにふさわしいお料理の数々でした。

▼夕食はウニを始め、海鮮づくしの豪華なお食事に舌鼓

御宿 新生
所在地:積丹町余別町30番
電話:0135-46-5050

神威岬でまたまたウニと海鮮の丼をいただく!

2日目は、積丹余別からスタート。積丹余別から神威岬に向かうバスに乗車します。積丹余別から神威岬へはわずか5分の乗車ですが、この区間は、2019年は4月20日から10月20日までの期間運行で、それ以外は神威岬には行きませんのでご注意を。

駐車場・バス停からは、片道30分で神威岬の先端まで歩いて行くことができます。ただ、強風になるとゲートが閉まって通行止めに。撮影日はちょうどその日にあたってしまいました。晴れていて風もそんなに強くなければ、まさに積丹ブルーといえる景色が楽しめます。

▼晴天時の神威岬

駐車場に隣接するのが、しゃこたん土産と喰処カムイ番屋です。お土産店とレストランを併設した施設で、海鮮丼や6~8月限定の生うに丼をいただくことができます。

▼6~8月限定の「うにいくら丼」は贅沢な一品

▼岬丼には6~8月にウニが入る

また、売店では、積丹ブルーにちなんだスイーツやドリンクを購入することができます。しゃこたんブルーラムネ、しゃこたんブルードロップス、しゃこたんブルー飴、地酒「丹水」など数多くあり、どれも気になるものばかり。青い色をした「しゃこたんブルーソフト」「しゃこたんブルージェラート」「しゃこたんブルーアイス」を食べて、舌まで積丹ブルー色に染まってしまいましょう。

▼しゃこたんブルーソフトは真っ青なソフト! ミント味で爽やか

▼しゃこたんブルーアイスとしゃこたんブルージェラートもセットで食べ比べしたい

しゃこたん土産と喰処カムイ番屋
所在地:積丹町神岬町シマツナイ92
営業時間:11時~17時、不定休
電話:0135-46-5730

神威岬を楽しんだら、いよいよバスタビも折り返し! 小樽に向けてバスタビを続けます。

南保留太郎商店で、燻製に感激!

今度は余市町のおすすめスポットに立ち寄ってみましょう。約1時間半乗車し、富沢8丁目バス停で下車、海に向かって約10分歩くと、燻製で有名な「南保留太郎商店」が見えてきます。

▼南保留太郎商店に到着!

南保留太郎商店では、ヘラガニなど海産物だけでなく、豆腐や枝豆、ナッツまで燻製にしてしまうというから驚き。

今回いただいた豆腐の燻製、甘エビの燻製はどちらも、手間と時間をかけて作られた燻製ならではの深い香りと旨味を楽しめます。ブナのおがくずと桜のチップを使って燻製にするという豆腐は、まるでチーズのような初体験の味と不思議な食感。ぜひお試しあれ!

燻製屋南保留太郎商店
所在地:余市町港町88番地
電話:0135-22-2744
営業時間:8時~17時(年末年始を除き無休)

FRUTICOのジェラート&クレープで旅の疲れを癒やす!

続いて向かうのは、同じ余市町にあるジェラートとクレープで有名なお店「FRUTICO(フルティコ)」。大川小学校前バス停で下車し、徒歩で少し戻ります。赤い外観の建物を目印にしてくださいね。

大人気のベリーベリーセットは、自社農園で収穫したブルーベリーとラズベリーのクレープとMIXベリースムージーがセットになって980円。また、ジェラートはナイヤガラなど3種のトリプルをオーダー。どれも濃い味、濃い色合いですが、無着色・無香料なので果実の天然の味、色だそうです。

FRUTICO(フルティコ)
所在地:余市町大川町8-31
電話:0135-48-5500
営業時間:11時30分~17時30分、月曜定休

▼次のバスの時間まで、近くの海岸で一休み

FRUTICOでスイーツを堪能して時間が余れば、近くの海岸に行ってみるのもおすすめですよ。

名残惜しいですが、1泊2日で積丹を巡るバスタビもいよいよ終わり。大川小学校バス停から約30分、終点の小樽駅前を目指します。

▼小樽駅前(終点)に到着!「帰ってきてしまったー!」

旅を終えた二人は、「全部が美味しくて、景色が綺麗で良かった! バスでぼーっとしながら、休憩しながら、お酒も飲めたりするバスタビがなにより良かったです!」と感想を話してくれました。

北海道中央バスの「ぐらんぶる・しりべし フリーきっぷ」を使えば、2日間乗り放題でお得にバスタビできます。積丹へは車で行く人が多いかもしれませんが、バスタビでもじゅうぶん、積丹を楽しめますよ。ぜひお試しください!

【動画】動画でバスタビ北海道積丹編を楽しもう!

制作:一般社団法人北海道バス協会
企画:北海道ファンマガジン
協力:北海道中央バス株式会社
田村岩太郎商店/水中展望船ニューしゃこたん号/御宿新生/カムイ番屋/燻製屋南保留太郎商店/FRUTICO
出演:中村千紗/野口若奈