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千歳・苫小牧が参加する地域協議会って何?


 新千歳地域の地元地域協議会というのがあります。2009年6月3日に、6年ぶりに開催されたこの協議会っていったい何なのでしょう?

 この地域協議会には、北海道と苫小牧市、千歳市、苫小牧市植苗・沼ノ端・勇払などの千歳市や苫小牧市の一部町内会の代表者が参加します。名称は、千歳市と千歳市内町内会が参加する場合「千歳市地域協議会」、苫小牧市と苫小牧市内町内会が参加する場合「苫小牧市地域協議会」となります。

 参加する地元町内会はいずれも新千歳空港航路下にある地域です。新千歳空港が1988年に開港後、24時間運用を開始したのは1994年のことでした。法律上24時間運用可能な空港なのですが、1日わずか6便のみの「深夜・早朝発着枠」(22:00~翌7:00)にとどまっています。

 それはなぜか……。24時間運用開始時の1994年に、北海道と地元協議会が話し合いを行った結果、1日6便のみで合意に至ったためです(この当時は国際貨物便6便限定、1998年に4便が貨物・2便が旅客になった)。騒音対策と地域振興対策が関係しています。つまり、地元町内会の合意がなければ勝手に発着数を増やすことはできないようになっているのです。

 しかし、北海道と地元の間には深い亀裂が生じているのも事実です。特に2003年7月には苫小牧市3地区住民が反発しました。2001年11月に苫小牧市側に第2ターミナルビルを建築するなら滑走路延長を認めますよ、ということでいったん合意したのですが、道がターミナルビル建築を撤回し、住民側も滑走路延長合意を撤回しました。2004年に知事が陳謝、その後もたびたび陳謝する事態になりましたが、この2003年以来ずっと地元との話し合いが行われてきませんでした。

 2009年1月に協議会を開催しようとしたものの拒否され、ようやく苫小牧側で2009年6月3日に始まった地元地域協議会(6月6日に千歳市)。その論題は、やはり懸案となっている「滑走路延長問題」。

 一度は合意が破棄された延長問題がなぜ協議し続けるのかというと、羽田空港が2010年10月に第4滑走路が供用開始するから。それに合わせて、新千歳空港も発着回数を増やしたいわけですが、障害となっているのが深夜発着枠、つまり地元住民と協議しなければならない部分なのです。いったんこじれた関係は修復できるのかが注目されています。

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