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マリモの阿寒湖を世界遺産に?道内に増える世界遺産運動

編集部
Written by 編集部

 「マリモの起源・阿寒湖を世界遺産に」との見出しが北海道新聞の一面を飾ったのが2012年1月5日。道内では特に大きな反響は見られませんでしたが、このように世界遺産登録を目指す動きはこれだけではなく、いずれもハードルは高そうです。

 阿寒湖の世界遺産登録へ向けた運動は、釧路市などが中心となって始めるとのことで、今後の動きが大変気になります。とはいえ、具体的な検討はまだされておらず、登録までには様々なハードルがあると考えられています。

 確かに阿寒湖はマリモで知られた自然豊かな地で、北海道を代表する観光地。阿寒湖は阿寒国立公園に含まれますし、マリモは国の特別天然記念物に指定されています(しかも指定60周年を迎えます)。

 最近では、世界各地のマリモは阿寒湖が起源であり、鳥などによって運ばれたことが遺伝子の調査で分かったばかりであり、そうしたマリモの価値にも注目が集まります。

 世界遺産に登録するとしても、「顕著な普遍的価値をもつ地形や生物、景観などをもつ地域」である「世界自然遺産」をメインに検討されるはずで、関係機関との連携、地元の意識向上、種々の調整を含む運動は、長きにわたると思われます。すでに2005年に世界遺産に登録されている知床でさえ、検討を始めたのが1994年、本格的にはその3年後に検討開始、暫定リストに選定されたのが2003年でした。

マリモの阿寒湖を世界遺産に?道内に増える世界遺産運動

道内各地の世界遺産運動

 ところで、道内には阿寒湖以外にも世界遺産登録を目指しているところがあります。その中でも最も可能性が高いのは、2008年に世界遺産暫定リストに記載されている「北海道・北東北を中心とした縄文遺跡群」です。

 縄文時代の遺跡群を東北3県(青森県・岩手県・秋田県)と道南地域でまとめて世界文化遺産に登録しようというもので、道内からは入江・高砂貝塚(洞爺湖町)、北黄金貝塚(伊達市)、鷲ノ木遺跡(森町)、大船遺跡(函館市)が構成資産に含められています。

 同様の資産としては、常呂遺跡(北見市)と標津町標津遺跡群(標津町)を含む遺跡群「北海道東部の窪みで残る大規模竪穴住居跡群」があります。

 世界屈指の透明度を誇る「摩周湖」(弟子屈町)を世界遺産に登録する動きもあったり、函館市では「函館要塞」の世界遺産登録を検討する話があったり、空知地方では「空知の炭鉱施設群」を登録しようとする話が出たこともありますが、いずれも目立った動きはありません。

・北海道・北東北を中心とした縄文遺跡群【世界遺産暫定リスト】
・北海道東部の窪みで残る大規模竪穴住居跡群
・函館要塞
・摩周湖
・空知の炭鉱施設群

 上記はいずれも「北海道遺産」にも選定されていたり、史跡に指定されていたりしています。世界遺産登録には厳しい基準をクリアしていく必要があり、そのためには相当な努力が求められることと思います。

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