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知床への観光客数の統計を検証! 減少中?

編集部
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 知床が世界自然遺産に登録されたのは2005年7月。その前後の観光客入込数を統計資料で調べて見ると、登録された年に2005年にピークを記録したものの、その後は年々減少している傾向がうかがえます。(上記グラフは知床全体の年別観光客数。統計データは斜里町・羅臼町の2003年~2008年度の月別資料を使用)

 統計資料は斜里町と羅臼町がそれぞれ発表しています。観光客が来るのは、羅臼町よりも斜里町ウトロ側であることが分かります。両町の割合は、夏で斜里町6割、羅臼町4割程度のようです。冬には斜里町側が9割を超えますが、理由は流氷や冬のイベント「知床ファンタジア」人気のためです。

月別・町別観光客数グラフ
知床への観光客数の統計を検証! 減少中?

 とはいえ観光客の入込数は、やはり夏に集中します。5月ごろから増え始め、8月がピークで、紅葉の始まる秋まで続きます。冬季はやはり知床横断道路の未開通や観光スポットの閉鎖等が響いて観光客が少ない状況です。

道内・道外どこから来るか
知床への観光客数の統計を検証! 減少中?

 道内・道外、どちらから来る観光客が多いでしょうか。冬季の例外を除けば、圧倒的に道外客が多いことが統計から読みとれます。特に夏場は道外観光客は道内観光客の2倍近くに上ることもあります。逆に冬季になれば道外からの客が減る傾向にあります。一方、宿泊と日帰りどちらが多いかに関しては、冬季は宿泊が多いということが分かります。これはウトロ温泉の宿泊が多いと思われます。

知床(斜里+羅臼)年別観光客数と前年比
2004年 227万人 前年比101.4%
2005年 249万人 前年比109.6%
2006年 241万人 前年比 97.0%
2007年 212万人 前年比 87.9%
2008年 195万人 前年比 91.8%

 とはいえ、一番上の年別統計グラフからもわかるように、世界遺産登録前の2003年・2004年のころは220万人台で推移していましたが、世界遺産登録の2005年は一時増えたものの、その後減少、2008年に至っては200万人割れとなり、世界遺産登録前よりも減少しているという非常事態がうかがえます。

 2009年の統計は、斜里町の資料だけ見ても前年比でさらに減少しています。今後も減り続けるのかどうなのか注目されます。世界遺産登録の2005年ごろは、一過性のブームだったことが明らかになりました。

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