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知床は冬も魅力いっぱい!冬の斜里町ウトロを楽しむ5つの方法

知床は冬も魅力いっぱい!冬の斜里町ウトロを楽しむ5つの方法

【斜里町】知床八景のうち、羅臼に通じる知床峠は通行止め、オロンコ岩も登れなければ、知床五湖はもちろん、その先のカムイワッカ湯の滝も行けない。暴風雪にもなれば、ウトロに通じる唯一の道路となる国道334号線は通行止めとなり完全に陸の孤島と化すことも。

では冬のウトロは楽しめるところがないのかというとそうではない。確かに行けるところは限られてしまうかもしれないが、じっくり滞在してみると、朝から夜まで、冬のウトロでしか楽しめない魅力あふれる観光資源が実はたくさん眠っていることがわかる。そこで本稿では、冬ならではのウトロの楽しみ方を今回は5つに分けてご紹介する。これをみれば、冬のウトロに行ってみたくなること間違いなしだ。

▼知床自然センター付近で冬季通行止めとなる知床横断道路
知床は冬も魅力いっぱい!冬の斜里町ウトロを楽しむ5つの方法

1.びっしり押し寄せて夕陽も美しい流氷観察

流氷観光というと、流氷観光船の発着する網走・紋別が有名どころで人気も高いが、実は難点もある。それは流氷がいつでも接岸しているわけではないこと。風向きによってはあっという間に沖合に流されてしまい、見れなかったということもありえる。その点、知床ウトロは地形的に、北側から南下し押し寄せる流氷を受け止めるかのような湾曲したエリアに位置し、流氷接岸期間が最も長い。他の地域では流氷が見られなくても、知床では比較的観察しやすい環境にあると言える。

もう一点、それは夕陽。夕陽と流氷の組み合わせを楽しめるのは、地形的に実は知床半島くらいしかない。紋別も網走も朝日と流氷の組み合わせは見られるが、夕陽は逆方向なので見られない。その点、知床半島ウトロでは夕陽の沈む方角を見ることができ、流氷帯に沈む夕陽を観察できる数少ない貴重な場所なのだ。

では、無料で楽しめる、知床半島斜里側の流氷観察ポイントをいくつか紹介しよう。

1.沿岸部・流氷展望ひろば
知床は冬も魅力いっぱい!冬の斜里町ウトロを楽しむ5つの方法

国道334号線は海岸沿いを走るので、海岸に押し寄せる流氷帯をどこでも見ることができる。とはいっても、冬は道路が狭くなりがちで、路上駐車して観察するのは危険が伴う。そこで冬季限定で設置されているのが、日の出地区にある「流氷展望ひろば」だ。

この場所は2015年は2月5日~3月12日頃までの予定で開設する。場所は斜里市街からウトロ市街までのほぼ中間に位置する、日の出バス停・レストハウス知布泊(道の駅しゃりから約20分、道の駅うとろ・シリエトクから約20分)。ウトロ側の国道沿いでは数少ない高台に位置しており、流氷がオホーツク海に広がる様子を一望することができる。

2.夕陽台
知床は冬も魅力いっぱい!冬の斜里町ウトロを楽しむ5つの方法


夕陽と流氷が見渡せるウトロ市街地の高台スポット。ウトロ漁港を眼下に、その背後に広がる流氷の海を一望することができる。地理的に流氷の海に沈む夕陽を見ることのできる数少ないスポットの一つ。冬季でも無料で行くことが可能だ。

3.幌別川付近
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ウトロ市街から知床五湖方面へ進んだ国道334号線沿いで、途中の幌別川を越える橋の手前には駐車スペースが設置されている。道路のそばまで流氷が押し寄せており、夕陽を含めて、絶好の観察・撮影ポイントである。

4.プユニ岬
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ウトロ市街地から幌別川を越えて知床五湖方面へ進んだ国道334号線沿いの高台からのビューポイント。ウトロ市街とウトロに押し寄せる流氷帯を見下ろすことができる。日中なら流氷ウォークツアーの人たちがすごく小さく見えることもある。夕陽台と同様、夕陽も楽しめる点ではベストスポットといえる。

2.流氷ウォーク

流氷の海で体験できるメニューを用意しているのもウトロならでは。前述の通り、流氷接岸期間が比較的長いため、流氷がなくて体験できなかったということも割と少ない。人気の高い流氷ウォークをはじめ、流氷ダイビングまで、ウトロの流氷体験メニューは充実している。

知床は冬も魅力いっぱい!冬の斜里町ウトロを楽しむ5つの方法

流氷ウォークは、ドライスーツを着用して、びっしり埋め尽くした流氷帯の上を歩くガイドツアー。流氷の上を歩くのはもちろん、合間で流氷と流氷の隙間の海に入って浮かぶ体験もできることも。忘れられない貴重な体験になること間違いなしだ。流氷は見た目以上に常に動き大変危険なため、専門の知識を持ったガイドの引率が必要だ。
知床ナチュラリスト協会SHINRA「流氷ウォークツアー」インタビュー記事

3.知床五湖スノーシューやフレペの滝周辺自然散策

1.フレペの滝への散策
知床は冬も魅力いっぱい!冬の斜里町ウトロを楽しむ5つの方法
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冬になると行く場所が少なくなる知床八景だが、その中でも冬季でもガイドなしで自由に行ける数少ない場所が「フレペの滝」。 夏とは一味もふた味も違う絶景を楽しむことができる。何よりオホーツク海の流氷と、一部凍った滝を見られるのだ。 フレペの滝へは、駐車場がある知床自然センターで長靴とスノーシュー(500円)を借りていくことができる。所要時間は約1時間。 ルートは夏季と同じで、利用者は比較的多く踏み固められているため、スノーシューがなくても行ける日がある。

知床自然センターからは他にも、人気は落ちるが「森林コース」「開拓地コース」もあり、それぞれ3時間程度は必要なコースになっている。特に開拓地コースは1970年代の最後の開拓小屋などを通るルートで、通行止めとなっている国道334号線知床峠方面を中心としたルートだ。

2.冬の知床五湖エコツアー
知床は冬も魅力いっぱい!冬の斜里町ウトロを楽しむ5つの方法

知床五湖は2015年1月から、ガイドツアーに限って、知床五湖駐車場まで車で入ることができるようになり、半日で気軽に楽しむことができるようになった。これまで冬の知床五湖は一般にはなかなか行くことのできなかったが、凍った5つの湖をすべて回ることができる。冬ならではのものとしては、知床五湖の二湖や三湖のほとりに冬でも凍結しない水が湧き出すポイントがある。また、凍結した湖面を歩いていくこともできるようにしている。
冬の知床五湖エコツアー紹介記事

3.その他のトレッキング・ハイキングツアー
知床は冬も魅力いっぱい!冬の斜里町ウトロを楽しむ5つの方法

オオワシやオジロワシといった知床ならではの鳥類を観察できる「冬の動物ウォッチング」、空気も澄み渡って静寂な冬の夜の森を散策する「冬の雪明かりハイキング」、断崖絶壁を落ちる滝「男の涙」まで行く「原生林スノーシュートレッキング」など、様々な自然散策ツアーが用意されており、どれも満足度が高い。
冬の動物ウォッチング・冬の雪明りハイキング・原生林スノーシュートレッキングツアー紹介記事

4.温泉・手湯・足湯

寒い冬に屋外で観光すると体が冷えるものだが、そんなときこそウトロ温泉。せっかくならホテルに一泊してゆったりしてみるのもオススメ。街中には手湯や足湯も設置されている。

1.足湯シリエトク
知床は冬も魅力いっぱい!冬の斜里町ウトロを楽しむ5つの方法

ウトロ市街地の高台・香川地区にある知床第一ホテル入口(廃業した知床花ホテル隣接角地)に2010年8月17日、ウトロ温泉事業協同組合が足湯シリエトクを開設した。屋根付きで、天候が悪い時でも楽しむことができる知られざるスポットだ。

2.ゴジラの手湯
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ウトロ漁港近くのゴジラ岩の真下に位置する手湯がこちら、ゴジラの手湯だ。小さいがちょっと立ち寄ってあたたまることができる。道路沿いなので、車の往来に注意して。

3.知床グランドホテル北こぶしの足湯テラス
知床グランドホテル北こぶしは2014年にリニューアルした際に、流氷を眺めながら足湯を楽しめる2Fテラスを新設した。正面にウトロ漁港があり、間近に流氷を楽しむことができるはずだ。※同ホテル入口にあった足湯施設は撤去されている。
知床グランドホテル北こぶしリニューアル紹介記事

5.知床ファンタジア・オーロラファンタジー

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一日の終わりに、幻想的で感動的なショーを楽しもう。徐々に知名度を上げている知床ファンタジアのメインイベント「オーロラファンタジー」だ。知床でかつて見えたというオーロラを再現すべく立ち上げたイベントは約30年の歴史を持つ。レーザー光線と麦わらを燃やしてできた煙とダイナミックな音楽とで、観光客を楽しませている。夜間は冷え込むので、過剰なほど厚着していくことをお勧めする。
知床斜里町観光協会に聞くオーロラファンタジーの魅力

いかがだっただろうか。知床ウトロの楽しみ方は、流氷観光をベースに、なかなか立ち入ることのできないところのガイドツアーから、この時期ならではのお楽しみポイントまで、多岐にわたる。無料で楽しめるところも幾つかあるので、冬のウトロをたっぷり堪能していただきたい。

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北海道ファンマガジン編集部。編集部スタッフが取材執筆した記事や、名前を出さないライターの記事、寄稿記事の掲載の際にもこのアカウントが使われます。