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冬道運転法

編集部
Written by 編集部

 道警でも交通安全協会でもなんでもないのでえらいことは言えませんが……(笑)。ご存知、北海道は都道府県別年間交通事故死亡者数順位で、最悪なことに12年連続ワースト1位(H15まで)。「やっぱり冬・雪道が年間3分の1も占めるしね」「北海道は面積が広いんだからさ」とか言ういいわけ(?)があったりしますが、実はほとんど関係なかったりもするのです。なぜって、月別の死者数では、特に7月~11月に多く冬季1月~4月は少ないからです。

 平成9年~11年の平均の統計によると、1月から順に、28、27、33、30、47、47、53、61、59、58、66、51です。事故原因を見ると、一番多いのがスピード出しすぎということなので、夏場が事故が多いということがわかります。逆に冬はみんなスピードを落として慎重に走る(車が多い)ので、事故は多いとしても、死者数はそんなに多くないのです。ちなみにスリップ事故は12月が最も多く、1月から減少するようです。

 スリップして正面衝突する事故は、まず、危機回避のために急ブレーキをかけることが原因でスリップします。そして対向車線に侵入して事故ります。過去に凍結路面でスリップした経験を持っていると、逆にその体験がもとで緊張してしまい、急ブレーキをかけてしまいスリップしてしまうことがあるようです。

 さらに、事故の状況別では、アイスバーンの路面での事故が70%程度を占めているようです。続いてシャーベット状の路面、わだち離れが続きます。冬の事故の大半は追突事故。カーブでのはみ出しや尻振りスリップも事故の要因になっています。さらに吹雪などで視界が悪くなって事故になることも。玉突き事故がその典型的な例です。

まずは基本!

冬道運転法  まず道路状況をしっかり判別します。昼間は暖かくてとけていても、夕方から夜にかけて冷え込む時間帯になるとブラックアイスバーンが誕生します。昼間でもビル・マンションの影になっているところは凍っていますので。

 また、横断歩道の白い部分も滑りますし、交差点は信号待ちの車によってあたためられて特につるつるになっています。道路わきの雪山で見えづらいですから、車や人がいつ飛び出すかわかりませんので注意です。

 車の場合は、滑って止まれずに飛び出してきたり、雪山で見えないから飛び出します。人の場合は、ソリ遊びやスキーをしていて飛び出したりもするので危険です。歩行者はみな、足元に気を取られていますのでまわりの車は眼中にありません。さらには、道路は狭いです。こうした状況からスピードは出せない環境なのです。

 カーブの前では減速、対向車が来ても減速、交差点では減速。これ基本。あとは車間距離をとればいいです。前の車が急ブレーキをかけて止まれても、こちらが止まれる保証はありません。すぐには止まれないので要注意です。普段渋滞することがないはずの道路でも、雪道では渋滞していたりしますので、路面だけではなく遠くも見ながら。

急ブレーキはご法度!

 さらに、急ブレーキはご法度です。やってしまうと、スリップしハンドルもきかなくなり、雪山か雪原か電柱か標識などの道路器具か街路樹か対向車やまわりの車、最悪の場合歩行者、犬(!)のいずれかにぶつかります。なににもぶつからなかったという話はあまり聞きません。そういう奇跡的な話はないと思ってください。

 最初のほうに書いた雪山か雪原に突っ込んだらまだ不幸中の幸いです。雪山はクッションの役目を果たしますし、雪原といっても、ちょっと路肩に落ちるくらいです。まわりに危害を加えるくらいなら単独事故のほうがいいに決まっています。

 前置きが長くなりましたが、ブレーキは「ポンピングブレーキ」が進められていますのでみんなやっています。これを早めにすることによって追突事故は減らせますし、スリップの危険も少なくなります。またはエンジンブレーキという手もあります。これもなかなか効果があります。でも、ブレーキランプは早めに。

とにかくソフトが基本!

 雪道の歩き方でも書きましたが、「そーっと」が基本で、運転にも同じことが言えます。一般に「ソフト」と使いますが、アクセルもブレーキもゆっくり。予想外の危険事態では、ブレーキとハンドルを同時に操作しないことが大切です。

 スリップしてスピンしてしまったとしても焦らず、急ブレーキ・アクセルを使わず、ハンドルをきって進路を立て直そうとするのが原則です。むやみにすると逆方向にもスピンしてしまいます。

 また、直前になってアイスバーンだった!ということに気付いても、いまさら遅いですのでブレーキは使わずアクセルを使わず、ただハンドルを動かさずにいたほうが身のためです(信号手前だったら手遅れ事故覚悟)。直進力というのは絶大ですので大丈夫です。こういうことは北海道民でも幾度も経験します。

 また、下り坂ではエンジンブレーキを。ブレーキペダルのほうを踏むとかえってスリップします。ギアをワンランクダウンして進みます。

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