GWの一時的な賑わいも一段落し、野山は新緑に包まれ、これからの季節が北海道のベストキャンプシーズンと言っても良いでしょう。子供たちが楽しく遊べる遊具、立派なトイレや炊事場、売店やキャンプ道具の貸し出しもやっている管理棟、施設の充実したキャンプ場ならば確実に快適な時間を過ごせます。
でも、キャンプでの楽しみは自然とのふれあい、そして素晴らしい景観を楽しむことに尽きると思います。そんな観点から、施設の充実度よりも環境やロケーションに重点を置いて、自然の中に身を置いて贅沢な時間を過ごすことができる道内のキャンプ場五つを選んでみました。
1.朱鞠内湖畔キャンプ場(幌加内町)
▼朱鞠内湖の晩秋の風景
北海道で最も雪深い土地である朱鞠内。そこに静かに佇む朱鞠内湖の風景は、まるでカナダか北欧に来たかのような錯覚に陥りそうです。
この湖では幻の魚イトウが釣れることでも知られていて、多くのアングラーが集まります。湖に向かって傾斜している地形を上手に生かし、土のテント床が作られていて車の乗り入れも可能。どのサイトからも湖を眺められますが、やっぱり人気があるのは湖に直接面しているサイトです。
▼朝日に照らされるキャンプ場
ここのキャンプ場のベストな時間帯は早朝。湖の湖面は鏡のように静まり、時々魚のライズした波紋が湖面に広がります。やがて、湖面を赤く染めながら昇ってくる朝日。ここでキャンプする時は、是非早起きして、そんな風景を楽しみたいですね。同じように月が昇ってくる風景も、とても神秘的で一見の価値があります。満月の日に合わせてキャンプするのも良いかもしれません。
2.ニニウキャンプ場(占冠村)
▼落ち着いた雰囲気の場内
ここのキャンプ場の一番の魅力は、山奥に位置して周辺には山以外に何もないこと。こんなキャンプ場って、道内でも意外に少ないです。
札幌方面からこのキャンプ場に向かう場合は、国道274号線の福山からの道道が通行止めのため、大きく遠回りして占冠村の赤岩青厳峡方向から1車線のダート道を走っていかなければならず、余計に秘境感が増幅されます。山奥に位置する割に周辺は平坦地なので雰囲気は明るく、オートキャンプ場として整備されたこともあり、快適なキャンプを楽しめます。
▼緑に癒される
近くを通る高速道路の車の通行音が若干気になりますが、この高速道路ができたおかげで以前ほど羆の気配は感じなくなりました。そんな、羆が生息するような自然環境の中に身を置けるキャンプって、最高の贅沢だと思いませんか?