味わう旅する

昔はこれが主流だった?! 三笠で昔懐かしい「八列とうきび」を食べよう!

山下愛未
Written by 山下愛未

昔はこれが主流だった?! 三笠で昔懐かしい「八列とうきび」を食べよう!

【三笠市】北海道の夏の風物詩ともいえる「とうきび」(「とうきび」は北海道の方言ですね)。札幌・大通公園を通りかかると、香ばしいしょうゆたれの香りがしてきます。この香りをかぐと、小さい頃よく買ってもらったなとか、ゆでたときのあの甘い味を思い出して、なんだか懐かしい気持になる方も多いのではないでしょうか。

そんな「とうきび」ですが、三笠市の「道の駅三笠」では、大通公園のものと違い、ちょっと変わった「焼きとうきび」を食べることができるんです。果たしてどんなとうきび?どんな味がするの?道の駅にある「及川農園」さんを訪ねました。

とうきびが痩せてしまった?いえ、これが八列とうきび!

そのとうきびは、いつも見かけるとうきびより、少し細身に見えます。 初めて見た私は、「いつものとうきびが痩せてしまった?!今年は栄養不良?!」 と一瞬心配してしまいましたが、そうではなく、こちらは「八列とうきび」という品種なのです。 よく見ると、列が八列で、よく見かけるとうきびよりも列が少なく、一つ一つの粒が大きいのが特徴です。

昔はこれが主流だった?! 三笠で昔懐かしい「八列とうきび」を食べよう!

一般的に販売されているとうきびは、スイートコーンという品種で、甘みがあるのが特徴です。実はこれこそが、実の中にデンプンではなく糖がたまらないように品種改良されたものなのです。昭和40年頃にアメリカから輸入されたことがきっかけで、北海道から日本全国へ広まっていきました。

それまでは、八列とうきびに代表されるフリント種が主流。 明治23年ごろに札幌農学校の教師アーサー・A・ブリガムによって、アメリカから初めて日本に導入されました。スイートコーンなどの甘味種にとって代わられてしまった現在では、「八列とうきび」は農家が自家採取で守り続けている在来種のとうきびとして貴重な存在といえます。

八列とうきびを実食!

昔はこれが主流だった?! 三笠で昔懐かしい「八列とうきび」を食べよう!

八列とうきびは甘さが少ないので、このようにしょうゆをつけて焼かれていました。 その習慣が現在の大通公園の「とうきびワゴン」でも続いているのですね。

実際に食べてみると、スイートコーンに比べて甘味は少ないですが、 粒が大きいのでプチプチした食感を楽しむことができ、「とうきび=甘い」の概念が覆された、新鮮な瞬間でした。 粒が大きいので、一つ一つ剥いて食べる時もきれいにはがすことができ、気持ちもすっきりします。

この八列とうきびは収穫してから1~2日程度しか生で楽しむことができず、それを過ぎると、デンプンの固まりと化してしまい、おいしさが失われてしまうので、直売所やイベントでしか食べることができません。本州の方は、北海道へ来る機会があったらぜひ食べて頂きたいです。もちろん道民の方も、今年の夏は、いつもとちょっと違うとうきびを体験してみてはいかがでしょうか。

▼道の駅名物となっている八列とうきび
昔はこれが主流だった?! 三笠で昔懐かしい「八列とうきび」を食べよう!

▼オーナーの及川さん
昔はこれが主流だった?! 三笠で昔懐かしい「八列とうきび」を食べよう!


道の駅三笠
三笠市岡山1056番地1
電話:01267-2-5775、FAX:01267-2-3854
休館日:毎週月曜日(八列とうきびは夏期間限定。収穫量によりますので施設に直接お問い合わせ下さい)

筆者について

山下愛未

山下愛未

1988年1月27日生まれの会社員。札幌市在住、第二の故郷は胆振。モットーは『一度しかない人生だもの。貪欲に、ワガママに、ハッピーに、そして強かに生きる』。年のせいか最近時間の流れがとても短く感じている筆者が、おいしい!っと思ったグルメや、ステキ!っと思った場所、大好きな温泉の事などを綴る。