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根室駅はなぜ東から巻いているのか!?

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根室駅はなぜ東から巻いているのか!?

 日本最東端の駅は東根室駅。その次が終着駅の根室駅。根室本線の終着駅「根室駅」は、東からカーブして巻いているために最東端ではないのですが(建設当初は最東端でしたが……)、ではそもそもなぜカーブして敷設されたのか、という疑問が残ります。

 根室の集落が根室町になったのは1900年のこと。根室港を中心に市街地が形成されました。鉄道が根室まで延伸開通したのは1921年8月5日のことでした。

 すでに形成されていた市街地に鉄道が建設されることになったわけですから、駅の設置場所も制約されます。根室駅の場所は、当時の市街地エリアの南端部に建設されることになりました。今は駅の南や東にも市街地が拡大しましたが、当時は市街地は駅前しかありませんでした。

 では、西側から線路を伸ばせなかったのだろうか、ということになりますが、その答えを得るには、地形を見てみる必要があります。

 根室半島の付け根を見てみると、温根沼があります。そのため、鉄道は根室半島南岸の落石経由ルートで建設されることになりました。このような理由から、根室に向けて南から線路が敷設されました。

 根室本線は建設を急ぐべく、時間のかかる橋建設は敬遠されました。先述の温根沼もそうですが、河川もできるだけ避けるようなルートで建設されたことが地図を見るとわかります。根室市街地の西を見ると、すぐのところに河川があるために そこを避け、結果、根室駅は東側から回り込むルートが採用されたということになります。

 ちなみに、その後、根室駅から分岐する根室港線が1934年から1965年までの一時期営業していたことがあります。この線は根室駅から貨物専用として根室港駅につながっていました。

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