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鉄道の世界一・日本一大集合

 北海道は面積が広いゆえ、様々な日本一の記録を持っています。今回は その中から、鉄道に限定してご紹介します。詳細のリストにつきましては北海道なんでもNo1「鉄道編」をご覧ください。

青函トンネルに関する日本一!

 北海道と青森県を結ぶ海峡線の海底トンネル「青函トンネル」は、鉄道 トンネルとして世界一の長さを誇ります。長さは53.85km。海底区間の長さ では23.30kmで、ユーロトンネルとして知られる英仏海峡トンネルに次ぐ第 2位ですが、世界トップクラスのトンネルです。

 そこで使用されているレールも実は日本一。通常のレールは夏冬の伸縮 に対応しており長さ約25mごとに継ぎ目があります。しかし青函トンネル内 は気温の変動がないため長くても大丈夫というわけ。一本の長さは53.7km です。

 日本で最も低いところにある一等水準点(-256.5674m)も青函トンネル内。 また、日本で最も低いところにある駅は青函トンネル内吉岡海底駅です。そして世界初の海底駅でもあります。 ちなみに青森県側のお話になりますが、青函トンネル記念館に日本一短い 私鉄「青函トンネル竜飛斜坑線」があります(9分/778m/海面下140m)。

最高速度と長距離特急!

 青函トンネル開業により、本州と北海道を結ぶ長距離特急も誕生しまし た。日本一長い距離を走るのは、寝台特急トワイライトエクスプレス(大阪 ~札幌間)上り1508.7kmです。

 さらに、ここを走る列車の速度も日本一。新幹線や私鉄を除くJR在来線 としては最高速度で走ることができるのがこの青函トンネル内。八戸~函 館間を結ぶ特急スーパー白鳥(JR北海道789系)と特急白鳥(JR東日本485系) は、青函トンネル内に限り140kmを出します。JR在来線国内最高速度です。

 ブレーキをかけて停止するまでの距離が600m以内と定められていますが、 青函トンネルは踏切、人はなく、新幹線規格であることから、1991年3月に 登場した特急はつかりで、特例として認められました。

 JR在来線普通列車として国内最高速度を出したのは、1990年9月に誕生し た特急スーパーホワイトアロー(札幌~旭川間・785系・現在のスーパーカムイ)の130kmでした。そ の後、本州でも130kmを出す列車が増えました。道内では他に快速エアポー ト(札幌など~新千歳空港間・721系)でも130kmです。

距離日本一!

 新幹線を除き、在来線の中で駅間距離が最も長いのは、石勝線新夕張駅 ~占冠駅間34.3kmです。実は駅間距離日本一の座は北海道が長い間独占し ており、1981年10月に石勝線が開業して以来、トマム駅~新得駅間33.8km が日本一でしたが、2001年6月に石北本線の天幕駅、中越駅、奥白滝駅が廃 止となったことで石北本線上川駅~上白滝駅間34.0kmが日本一になった、 という経緯があります。2004年3月に石勝線楓駅廃止に伴い、最初に述べた 区間が日本一となりました。

 日本一長い鉄道路線区間は道内にありませんが、廃止鉄道路線として日 本一の長さとなったのは、音威子府からオホーツク海経由南稚内までを結 んだ旧国鉄天北線の148.9kmです(日本最北の廃止路線でもある)。また、第 三セクター鉄道として廃止当時国内最長距離だったのは北海道ちほく高原 鉄道ふるさと銀河線(池田~北見間140km)でした。

 日本一長い直線区間があるのも北海道。太平洋に面する室蘭本線白老駅 ~沼ノ端駅間で、直線距離が28.736kmもあります。

最北端と最東端!

 最東端の駅は、根室本線の無人駅東根室駅で、東経145度36分です。根室 本線の終点根室駅は有人駅として最東端となっています。過去でいうともっと東に鉄道があり、1959年に廃止になった根室拓殖鉄道が史上最東端記録となります。最北端の駅は稚 内駅(旧稚内港駅)で北緯45度24分。かつて構内に仮乗降場の稚内桟橋駅が ありましたが、稚泊航路廃止の際に廃止となっています。

 最北端稚内駅、最東端有人駅根室駅は、それぞれ駅弁も最北端・最東端 です。ちなみに日本最北のJR以外の駅は、北海道ちほく高原鉄道ふるさと 銀河線廃止のため、札幌市営地下鉄東豊線栄町駅です。国内最北の市電は 札幌市電

JR北海道の世界初!

 JR北海道は世界初の取り組みも実施しています。線路と道路どちらも走ることができる「DMV(デュアル・モード・ビークル)」はJR北海道が開発し、世界で始めて実用化までこぎつけました。それで、DMV初脱線や初試験営業など、DMVに関することならなんでも世界初となります。

 また、一般鉄道車両としては、2006年3月発表のハイブリッド車体傾斜システムの開発があげられています。従来のキハ281系・283系に代表される曲線ガイド式振り子に、空気バネ圧制御式の車体傾斜システムを合体させた、世界で初めての車両。従来よりも大きく8度の傾斜が可能。

 2007年11月に試験走行開始の次世代ハイブリッド車両開発も世界初。ディーゼルと発電によるモーター走行が可能な省エネ車両で、「モータ・アシスト式ハイブリッド車両」、仮名「Innovative Technology Train」(ITT)」と呼ばれます。低速ではモーターのみ、高速だとディーゼルも併用するシステムです。また、世界初の実験としては、1967年狩勝峠で世界で始めて脱線テストが行われたという記録もあります。

その他

 そのほか、日本最初の簡易軌道として知られるのは、後志管内泊村茅沼 炭山から日本海へ向けてひかれたものですが、動力車を使用しなかったた め国内最初の鉄道というのは微妙のようです。道内最初の鉄道は、言わず と知れた幌内鉄道(手宮~幌内間)です。

 現存する国産最古の蒸気機関車は小樽交通記念館に展示されている1C形 テンダ機関車大勝号で、1895年10月に北海道炭鉱鉄道手宮工場で日本人に よって国内2番目に製造された機関車です。

 また駅弁の話ですが、森駅のいかめしが全国駅弁甲子園で三十数年連続 で1位として選ばれています。日本初のお茶漬け駅弁は札幌駅で2007年誕生。国内初の空港旅客ターミナルビル地下にJR 乗り入れ新駅新設となったのは千歳線新千歳空港駅。国内初の全カタカナ駅名はニセコ駅。釧路市の太平洋石炭 販売輸送は国内唯一の石炭輸送専用鉄道(道内唯一貨物専用私鉄)で、臨港 線の春採~知人間4kmが残るのみです。

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