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青函連絡船の歴史5(現在)

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Written by 編集部

青函連絡船80年の歴史データ

旅客運航区間 青森県青森市青森駅青森桟橋~北海道函館市函館駅函館桟橋(最高記録となった1973年8月5日は史上唯一有川桟橋も使用)、貨物は函館市有川桟橋
営業距離 
運航開始日 1908年3月7日
運航終了日 1988年3月13日20:50
延べ運航回数 718239回
総運航距離 地球2019周できる80894813km
輸送旅客人員 1億6112万7982人
輸送貨物総トン 2億4697万6302t
最高人員輸送記録 1973年8月5日上り19080人下り34560人
初の船舶 比羅夫丸(1908年3月7日~)
鉄道車両運送開始 1914年12月10日艀の車運丸、1925年8月1日に本格的開始
自動車運搬開始 1967年~
全長最大の船 終盤の6船(二代目渡島丸・二代目日高丸・二代目十勝丸・二代目空知丸・二代目檜山丸・三代目石狩丸)の144.60m
重量最大の船 1955年~初代十和田丸の6418.59t
速度最大の船 二代目空知丸21.79ノット
最大定員の船 初代十和田丸1470名
唯一の木造船 1918年の白神丸と竜飛丸
初のタービン船 田村丸
初の無煙化 初代檜山丸
初の貨客船 翔鳳丸(1924年5月21日~)
初の本格的貨車専用船 第一青函丸型(1926年末~)
唯一の三代目 石狩丸(1977年5月6日~)
初のカラー塗装 1957年10月1日十和田丸
岸壁乗降開始(艀終了) 1924年10月
最終便運航船 函館から羊蹄丸、青森から八甲田丸
唯一の集結 1988年3月14日(廃止翌日)
改造後再就航 1982年二代目檜山丸・三代目石狩丸、1967年二代目石狩丸
改造後名称変更 1967年に旧十和田丸の船を改造し二代目石狩丸として就航
沈没船引上げ再使用 1945年7月14日空襲で沈没の第六青函丸、1954年洞爺丸台風で沈没の日高丸と十勝丸
一度も就航せず 下記の第九青函丸
最短就航期間(応援船を除く) 第十青函丸約40日間(空襲で沈没)
最長就航期間 八甲田丸1964年~廃止まで約8600日間
初の沈没事故 1945年2月27日第九青函丸を函館へ移動中
初の航路内での沈没事故 1945年3月6日第五青函丸吹雪の青森で
最大損害 1945年7月14日~15日に米軍空襲受け12隻損害、港湾設備も被害
最大事故 国鉄戦後五大事故・世界海難事故3番目の洞爺丸台風1954年9月26日、1430名死亡
初のSOS発信 洞爺丸台風1954年9月26日22:39洞爺丸より
運航頻度の変遷……1908年3月7日開業日は1日1往復、4月4日に2往復、1940年12往復、1944年21往復、戦後10往復、1965年23往復、1972年28往復(最大30往復・30分間隔)、1979年25往復、1984年17往復
走行速度の変遷……1908年3月7日6時間、1965年3時間50分

以下は就航船別に就航期間をグラフ化したものです。左から就航順になっており、下から上へ年代順になっております。同時期に就航していた船、1945年の空襲時の壊滅ぶりがよくわかるようになっています。十和田丸は後に改造されて二代目石狩丸となりましたが、ここでは別々になっています。
青函連絡船の歴史5(現在)

最後の青函連絡船のその後

 会談のとおり、青森港と函館港にそれぞれ1隻ずつ保存されています。函館港には摩周丸が、青森港には八甲田丸があり、博物館・メモリアルシップとなっています。ほかの船は以下のとおりになりました。

●国内残留組
摩周丸: 函館港でメモリアルシップ(函館市へ譲渡)
八甲田丸: 青森港でメモリアルシップ(青森市へ譲渡)
羊蹄丸: 東京都お台場船の科学館の一部(日本船舶振興財団に売却)
●海外移籍組
大雪丸: 横浜港に係留後1996年に転売され、長崎県長崎市長崎港で国内唯一の船上ホテルシップ「ヴィクトリア」として活躍、2005年12月20日にホテルが廃業、転売を繰り返したのち、2008年5月に中国・福建省の造船所に売却
十和田丸: 東京~神戸間の定期クルーズ船「ジャパニーズドリーム」になった。1992年1月に廃止となり転売、フィリピン・マクタン島でホテルシップ「PHILLIPIN DREAM」として活躍
津軽丸: 北朝鮮へ行方不明
松前丸: 北朝鮮へ行方不明
渡島丸: スクラップ
日高丸: スクラップ
十勝丸: スクラップ
空知丸: ギリシャのキプロス船籍ポセイドンラインでフェリー「シーセレナーデ号」として活躍、行方不明
石狩丸: ギリシャのキプロス船籍ポセイドンラインでフェリー「シーハーモニー」として活躍、行方不明
檜山丸: 21世紀少年の船に改造後、岡山県経由で1999年に韓国に売却

そして現在……

 現在では、北海道と道外を結ぶ交通機関として利用客が多いのは、航空機の8割以上、JR北海道の173万人(1割程度)、そしてフェリーのわずか7.7%にとどまっています(2006年実績)。青函航路を含む北海道と道外を結ぶフェリー航路についてはこちらをご覧ください。


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