札幌の本好きとビール好きが集まる店「アダノンキ」に行ってみよう!

札幌市営地下鉄東西線 西18丁目駅からほど近い、どこかレトロな雰囲気漂うお店「古本とビール アダノンキ」。古本屋さんなのにクラフトビールも飲める、そんなちょっと変わったお店。2007年から大通地区で営業していましたが、2017年12月に現在の場所へ移転しました。

今回は、北海道でもめずらしい古本とビールを同時に楽しめるお店「アダノンキ」を紹介します。

古本で溢れる店内にバーカウンターが

エレベーターで5階に上がり入口のドアを開けると、所狭しと並んだ本が目に飛び込んできます。本好きにはたまらない空間です。少し進むと右側にカウンター。こちらでビールをいただきます。

メニューはクラフトビールと簡単なおつまみ。ちょっとつまみながら軽く一杯というときにぴったりのお店です。

店内は入口を入って左側が古本を販売しているスペース、右側にバーのスペースがあります。席はL字カウンターの6席のみ。

さらにカウンターの奥にも本が並んでいるのですが、こちらは販売しているものではなく、ビールを飲むお客さんが自由に読むための本とのこと。本を読みながらビールを飲むこともできるビール好きにも本好きにもぴったりなお店です。

クラフトビールの美味しさを伝えたい

クラフトビールといえば国内外問わずさまざまな地域で作られ、味も千差万別。ビール好きにはたまりません。店主の石山さん自身もクラフトビールが大好きでよく飲むそうです。そんな自分も大好きなクラフトビールの美味しさを、たくさんの人に知ってもらいたいと話してくれました。

アダノンキではさまざまな種類のクラフトビールを取り揃えているので、選ぶのも楽しみの一つ。もしも迷ってしまって選べなくなったら、石山さんがおすすめを選んでくれます。

カウンター越しにいろいろなことを聞きながら会話をするのもアダノンキでの楽しみ方の一つです。味のことだけではなく、ビールの豆知識なども聞けるかもしれません。

またビールの名前やラベルのデザインで選んでみるのもおすすめ。個性的な名前やデザインのものもあり、今まで飲んだことのない味のビールにも出会えます。

夢だった自分の店

札幌出身である店主の石山さんは、昔から本が好きだったこともあり、東京の書店で働きながら自分のお店を持つ夢を抱いていたそう。それと同じ頃、当時東京で流行していたクラフトビールの美味しさに気づき、本とクラフトビールのお店なら面白いんじゃないかと思ったことがきっかけで、札幌に戻り大通地区でアダノンキを始めたそうです。

現在の店舗への移転が決まり、お店の場所を決める際に大事にしていたことは「街の雰囲気」。ビルの5階を選んだのも、路面店ではお店の雰囲気と合わないような気がするからとのこと。

アダノンキは店内に入るとなぜか、時間がゆっくりと流れているようなどこか懐かしい感じがあります。それはおそらく、石山さんの思い描く世界観が作り上げた空間だからなのでしょう。

店内にはさまざまな種類の本が所狭しと並んでいますが、アダノンキオリジナルのTシャツやトートバックも販売されてます。店内のインテリアにも凝っていて、見ているだけでもワクワクするような空間です。

夢は地域を盛り上げていくこと

▼店主の石山府子さん(左)

アダノンキが現在の西18丁目駅付近にオープンしたのは2017年12月のこと。以前の場所には愛着もあり移転は残念だったそうですが、今となっては、素敵な近所の人たちやお客さんと出会えたことで移転してよかったとのこと。

「アダノンキの近くには飲食店や古本屋など素敵なお店がたくさんあるので、今後はそのようなお店と協力し合いながらこの地域を盛り上げていきたい」と店主の石山さんが語ってくれました。

さらにこれまで、クラフトビールや古本のイベントに積極的に関わってきましたが、今後もさらに関わっていく予定だそうです。イベントの情報などはツイッターでお知らせしてくれます。

札幌に来たらアダノンキへ

地元の人も観光で訪れた人も全ての人がゆったりとした時間を過ごすことができるお店「アダノンキ」。地元の人は昼飲みや仕事帰り、0時会などで。旅行で訪れた人は、観光で歩き疲れたらちょっと休憩に立ち寄ってみるのもよいかもしれません。

札幌に来た際は、ぜひアダノンキを訪れてみてください。北海道でもここにしかない空間で過ごせます。

古本とビール アダノンキ
所在地:札幌市中央区南1条西19丁目 ドレイジャータワー5F
営業時間:月曜日~土曜日:14時~22時、日曜日:12時~18時
定休日:不定休(twitterでお知らせ)
公式サイト