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恵庭駅から1分!新たな交流生み出す紅茶の喫茶店「アグラクロック」

2017年8月、JR恵庭駅東口から徒歩1分のところに、紅茶の喫茶店「アグラクロック」がオープンしました。新千歳空港や札幌駅からもアクセスがよく、旅人たちが立ち寄って長居をしたり寝転んだり、新たな交流が生まれる場として定着。道内各地の情報が集まる「ハブ」のような役割も担っているというだけに、一度は訪れてみたい1軒です。

「コーヒーが飲めず、紅茶が好き」というオーナー水野莉穂さん(24歳、トップ写真)は、コーヒーは出さずに紅茶だけで勝負しています。一般的な紅茶専門店との違いは? 寝転がれる喫茶店ってどういうこと? メニューは? などなど、好奇心に火がつき、取材してきました。

▼JR恵庭駅から徒歩1分とアクセス抜群のアグラクロック
恵庭駅から1分!新たな交流生み出す紅茶の喫茶店「アグラクロック」

コンセプトは「夢中ステーション」

一般的に紅茶専門店というと、クラシック音楽が流れ英国ムードの漂う中、メニュー表には「ウバ」「ルフナ」「キャンディ」「アールグレイ」「オレンジペコ」などのストレートティーや、スパイスやフルーツのアレンジティーがずらり。スイーツは定番のアフタヌーンティーかワッフルセットといったイメージを持つ人も多いのでは。

しかし、アグラクロックでは扉をあけて、真っ先に目に入るのが「玄関」です。英国式どころか、和式(!?)で、靴を脱いであがります。水野さんが手作りしたという空間は大きな木のテーブルや椅子、アフリカンドラムジャンベやギター、旅人マップや、旅に関する本、絵本が100冊以上配され、まるで「ゲストハウスのリビング」のようです。

▼手作りしたというアグラクロックの店内
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▼お客さんの出身地に名前を書き込んでもらう旅人マップ
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「店のコンセプトは夢中ステーションなんです」と水野さん。店内にあるものはすべて水野さんが夢中になったものばかりなのだとか。紅茶も夢中になったことのひとつです。

小樽の香り、マシュマロミルクなど気になる紅茶メニュー

恵庭駅から1分!新たな交流生み出す紅茶の喫茶店「アグラクロック」

そんな水野さんの店で飲める紅茶は「フレーバーティー」(600円)がメイン。りんごとバラのほんのり甘い香りがおいしい「マリーアントワネット」、マンゴーとピンクペッパーのアクセントが印象的な「ダルマ」、ジャスミンとフルーツの爽やかな香りが楽しめる「小樽の香り」などなど。「フムフム、小樽を紅茶で表現するとこうなるのかい! 潮の香りがしないべさ」と、わけわからん(!?)感嘆がもれます。

▼どれも気になるフレーバー
恵庭駅から1分!新たな交流生み出す紅茶の喫茶店「アグラクロック」

水野さんのおすすめは「マルコポーロ」(650円)。ということで、注文してみました。ブレンドの中身は秘密とのことですが、ヒントは中国の魅惑のフルーツとチベットの不思議な花だとか。一口飲んでみて「あ、わかった、アレだ」。

他にはアレンジティーの「蜂蜜ゆず」「蜂蜜ジンジャー」「アップルシナモン」「煮出しミルク(チャイ)」やインスタ女子に人気の「マシュマロミルク」などなどがあります。紅茶はティーポットにおかわり分までたっぷり入っているのがうれしいところ。

誰もが知っている「紅茶」ですが、いざ、紅茶の店で注文するとなると、いろいろなメニューがあって、選べないという声も。そんな時は水野さんにご相談ください。「あなただけのチャイ」など、メニューにない紅茶を提案されることもあるのですよ。

紅茶に合う焼き菓子は「スコーン」「シフォンケーキ」「ガトーショコラ」など、日替わりで楽しめます。単品は450円。紅茶とのセットは850円〜。

▼紅茶とスコーンのセット
恵庭駅から1分!新たな交流生み出す紅茶の喫茶店「アグラクロック」

ところで、店名のアグラクロックとは、水野さんが生み出した造語です。「あぐらをかくようなくだけた雰囲気で、初対面でも時計の文字盤のように、ひとつのテーブルを囲んで同じ時を刻みましょう」という意味があります。スコーンに添えられるナイフとフォークもまるで時計みたいっしょ!

みんなで作り上げていく場に

水野さんは地域おこしにも、積極的です。恵庭市の取り組み「恵庭まちじゅう図書館」にも参加し、店内には大人にこそ読んでもらいたい絵本を並べています。

▼本がずらりと並ぶ店内。見つけにくい場所に“隠された”本を探すのも楽しい
恵庭駅から1分!新たな交流生み出す紅茶の喫茶店「アグラクロック」 恵庭駅から1分!新たな交流生み出す紅茶の喫茶店「アグラクロック」

「恵庭まちじゅう図書館」とはお店やカフェ、オフィスなどのスペースに店長や経営者、スタッフのお気に入りの本を展示し、訪れた人に自由に読んでもらい、本を通じた会話を楽しむ図書館です。お店の一つひとつが図書館で、店長一人ひとりが館長さん。同店でわたくしの目に止まった本は『ナミヤ雑貨店の奇蹟』です。なぜって!? アグラクロックのイメージにピッタリだから。

また、イベントも積極的に行っています。例えば、栗山町地域おこし協力隊の人とコラボし、地域の食材を使った料理をビュッフェスタイルでふるまいました。「単に料理を出すだけではなく、地域の特色や産物などを紹介し、農家さんたちのストーリーや思いに触れられる場にしたい」と水野さん。今後もいろいろな人の“夢中”を形にして広めていきたいと言います。

▼地域とのかかわりも大切にしたいと話す水野さん
恵庭駅から1分!新たな交流生み出す紅茶の喫茶店「アグラクロック」

「アグラクロックでは通常、食事メニューは出しておりません。食事提供を始めると、私が厨房にこもることになってしまい、お客さんとの会話や交流を楽しめなくなってしまうからです。また、スタッフも雇わないことをモットーにしています。店主とスタッフによってできあがった空間に、お客さんとして来ていただくのではなく、みんなで作り上げていく場でありたいからです」と明るく語ります。

しかしながら、「食事は絶対に出さない」と頑なにこだわるわけでもありません。会話が弾み、ついつい長居も大歓迎。「おなかすいたね」の声に、ノリで裏メニューが出ることも! 「フランスでお菓子の修行をしていた人がフランス菓子を作って出す日」や「紅茶飲み放題のティーパーティー」など「夢中になれる好きなこと」を中心に次々と展開しています。

▼時にお客さんとゲームをして遊ぶことも。お客さん同士あっという間に仲良くなれるのが魅力で、笑顔と笑い声が絶えない(アグラクロック提供)
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学生時代から旅が大好きで、数多くのゲストハウスを泊まり歩いたという水野さんならではのおもてなしが、集まる人の共感を呼んでいます。旅の合間に、紅茶でほっと一息いれながら、みなさまの「夢や好き」を語ってみてくださいね。

アグラクロック
所在地:恵庭市黄金中央2丁目1-7恵友ビルディング1F
営業時間:11時~17時まで
定休日:不定休
駐車場:5台
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Aちゃん

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