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なぜ富良野の森の中に「アンパンマンショップ」があるの?

以前、北海道ファンマガジンで富良野の「ふらのジャム園」内にある「ジャムおばさんのジャム工房」をご紹介しました。実は同じく「ふらのジャム園」敷地内に、アンパンマンショップふらの店があります。ジャムおじさんならぬジャムおばさんに、アンパンマン。絵本作家のやなせたかし氏と、何か縁のある場所なのでしょうか。数々の疑問を抱えつつ、アンパンマンショップにお邪魔しました。(トップ写真:©やなせたかし/フレーベル館・TMS・NTV)

ジャムおばさんとやなせたかし氏が意気投合!?

まずは以前ご紹介したジャムおばさんのジャム工房について、少しおさらい。ふらのジャム園は、もともと農場として1974年に開墾しました。そこで規格外だからと捨てられる人参がもったいないと、当時社長の奥さんだった現社長の大久保嘉子さんが、ジャムを作り始めたのです。やがてジャムは評判を呼び、1988年に農場はジャム園として新装オープン。直営ショップをジャムおばさんのジャム工房と名付けたのでした。

▼現在のジャムおばさんのジャム工房
なぜ富良野の森の中に「アンパンマンショップ」があるの?

そこで大久保さんは考えます。「ジャムおばさんのキャラクターをやなせたかし先生に描いてもらえないだろうか?」と。普通なら妄想で終わるところですが、大久保さんはなんと自らやなせ氏に連絡を取ったというから、その行動力には脱帽するばかりです。そして、奇跡が起こりました。大久保さんが開拓農家であることを告げると、やなせ氏と意気投合。

▼在りし日のやなせ氏と、ジャムおばさんこと大久保さん(写真提供:やなせたかしの店 アンパンマンショップ ふらの店)
なぜ富良野の森の中に「アンパンマンショップ」があるの?

しかも、森の中にアンパンマンショップを作りたいという漠然とした思いを持っていたというやなせ氏。話はトントン拍子に進み、ふらのジャム園にアンパンマンショップを作ることが決定したのでした。こうして「やなせたかしの店 アンパンマンショップ ふらの店」が2000年にオープン。

ショップの中で人気商品ベスト3は?

やなせたかし氏が思い描いていたように、ふらのジャム園内のアンパンマンショップは、まさに森の中にあります。たくさんの石像が並び、訪れた子どもたちが歓声を上げます。店に入る前から楽しく、ここで記念撮影する人も多いようです。

▼たくさんの仲間たちがお出迎え ©やなせたかし/フレーベル館・TMS・NTV
なぜ富良野の森の中に「アンパンマンショップ」があるの?

一歩店内に足を踏み入れると、そこはもうアンパンマン一色! さまざまなグッズが所狭しと並べられていて、子どもはもちろん、大人でも童心に帰ってワクワクしてしまいます。それぞれに個性的なキャラクターの魅力は、世代を越え、時代を越えて人々を惹きつけてやみません。そこで、このショップで人気の商品ベスト3を教えてもらいました。

ひとつは、靴下です。足の甲の部分にキャラクターたちの顔が描かれていて、これは履くだけでテンションが上がりそう。子ども用と大人用があるので、ペアで揃えるのも素敵です。

▼大小さまざまなぬいぐるみ ©やなせたかし/フレーベル館・TMS・NTV
なぜ富良野の森の中に「アンパンマンショップ」があるの?

ふたつめは、ぬいぐるみです。大きなアンパンマンに抱きつくのもいいし、小さいマスコットをカバンに付けて持ち歩くのも楽しそう。いろんなキャラクターを並べるのも、きっとかわいいはず。みっつめは、おもちゃです。年齢に合わせた多種多様なおもちゃが揃っているので、子どもたちにたっぷりと悩んで選んでもらいましょう。さらに2階はギャラリーになっているので、ぜひ覗いてみてください。

不思議な縁によって誕生することとなったアンパンマンショップふらの店。自然の中のアンパンマンワールド、ぜひ訪れてみてはいかがでしょうか。

やなせたかしの店 アンパンマンショップ ふらの店
所在地:北海道富良野市東麓郷の3
電話:0167-29-2235
公式サイト
取材協力
株式会社フレーベル館

筆者について

石簾マサ

石簾マサ

すべてのしがらみを捨て札幌で永住するぞ……と移住してきた50代のおっさんライター。札幌楽し~い。移住者が見た札幌の楽しさ・良さを伝えていければ……と思っております。【編集部専属ライター】