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美唄の山中に突如現れる赤い巨塔の正体は?「炭鉱メモリアル森林公園」

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【美唄市】 美唄市街地から道道135号線を山の方にしばらく進むと民家のない寂しい山間部を進む。右手に鮮やかに目立つ赤色だかオレンジ色だかの巨塔が2棟見えてくる。クマ出没注意のこの何もない山中に、なぜこんなにも綺麗に手入れされた施設があるのだろう。その謎は、公園名が記された看板で解決する。美唄市の隠れた名所である「炭鉱メモリアル森林公園」(3.6ha)なのである。

炭鉱メモリアル森林公園は、常盤台地区にあった旧三菱美唄炭鉱跡地の一部を公園化したものだ。石炭産業が盛んだった空知に残る石炭施設遺構の中でも特に巨大でよく保存されている。存在感のある赤い2つの塔は「竪坑巻き上げ機」または「立坑巻揚櫓」と呼ぶ。深さ170mで、石炭や資材の運搬用と作業員運搬用の2機だった。道内では2番目に古い施設だそうだ。1923年に建築され、建設当時の赤い色に塗装し直されている。頂上部には白色の回転部が付いている。

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美唄の山中に突如現れる赤い巨塔の正体は?「炭鉱メモリアル森林公園」 さらにここには、電気管理の「開閉所」、貨車に積載するまで石炭を貯蔵する道内最大級の「原炭ポケット」を保存している。その石炭運搬を主目的として、かつて美唄駅からここまでは三菱鉱業美唄鉄道(10.6km)が通っており、美唄炭山駅等5駅を経由、常盤台駅が終点駅として存在していた。

三菱美唄炭鉱は1915年に、2年前に発足した飯田炭鉱を買収し採炭を継続。最盛期の1944年に年間180万トンの石炭を生産したが、1973年に閉山している。当時道内屈指の炭鉱、また炭鉱街として栄えていたこの地は、いまや無人地帯で閑散としているが、その最盛期の面影を感じ取ることができる場所である。特に青空に映える赤色の巨塔はどこか美しい。2007年に経済産業省の「近代化産業遺産」に指定された貴重な歴史的建造物を見に行ってみてはいかが。


炭鉱メモリアル森林公園
美唄市東美唄町一ノ沢、道道135号線沿い
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