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青い池じゃなくて「黒い池」。日高町に知る人ぞ知る漆黒の池があった

何を今さらと言われるかもしれませんが、北海道は広いです。広いが故に、生粋の道産子でも、知らないことがたくさんあります。たとえば今回ご紹介する「黒い池」。黒い池を知っているかと問われ、知っていると答えられる道産子はほとんどいないはず。そう、まだあまり知られていない漆黒の池が北海道には存在するのです。少々オカルトめいてきましたが、その正体を突き止めに行ってきました。

黒い池もしくはトドマツの池、その正体とは

▼上空から見た黒い池の様子
青い池じゃなくて「黒い池」。日高町に知る人ぞ知る漆黒の池があった

まずは黒い池の全貌を上空からの写真で見ていただきましょう。本当に墨汁を垂らしたかのように真っ黒なのが分かります。池の周辺はトドマツの木が何百本と生い茂り、まるでこの黒い池を隠しているかのようです。

▼まるで外国の絵本の挿絵のよう
青い池じゃなくて「黒い池」。日高町に知る人ぞ知る漆黒の池があった

また、池の中からもトドマツの枯れ木がたくさん伸びていて、さらに浮世離れした雰囲気を醸し出しています。もっとおどろおどろしい場所を想像していましたが、実際に池のほとりに立ってみると、なんだか神秘的とも言える光景です。

池の周辺を縁取るようにしてクマザサが生え、クマザサの周りをトドマツの若芽がびっしりと絨毯のように覆い尽くしています。そのため、地元では「トドマツの池」と呼ぶ人もいるようです。

▼近寄って見てもやはり漆黒の水面
青い池じゃなくて「黒い池」。日高町に知る人ぞ知る漆黒の池があった

なぜこのような真っ黒な池が誕生したのでしょうか。詳しくは分からないようですが、近くを走る国道237号線が整備された際に堰き止められ、さらには水中で腐った木の成分などにより黒くなっているのではないか、とのこと。

いずれにしても、風のない時には磨き上げた鏡の如く美しい水面が、周辺の空気や時間さえも止まってしまったかのような錯覚を起こさせる、不思議な気持ちにさせてくれる光景でした。

黒い池へはどうやったら行けるのか

黒い池の写真を見て、行ってみたいと思われた方もいるのではないでしょうか。それでは、詳しい場所についてご紹介していきましょう。

まず、黒い池があるのは北海道沙流郡の日高町です。日高町から国道237号線を占冠方面へと進んでいきます。すると、右手に携帯電話の基地局が見えてきます。

▼大きなアンテナが目印の基地局
青い池じゃなくて「黒い池」。日高町に知る人ぞ知る漆黒の池があった

基地局の手前が少し広場のようになっていて、車を停めることができます。ちょうどこの場所から国道237号線を挟んだ向かい側に、柵を見つけることができるはずです。

▼写真中央の小さな柵が見えますか?
青い池じゃなくて「黒い池」。日高町に知る人ぞ知る漆黒の池があった

車が浸入するのを防ぐための柵なので、人はその横からすんなり入ることが可能です。柵を通り抜けて道なりに数分歩けば、黒い池に辿り着きます。もっと詳しく知りたいと地図で確認しようとしても、この場所は記載されていません。最後に掲載するグーグルマップを航空写真に切り替えると、中央に小さく黒い池が写っているのが確認できます。

黒い池に関してはほとんど情報がないため、自力で辿り着くのは億劫だと感じるかもしれません。しかし、実際にその場に立って感じる空気は、雑多な日常をクリアにしてくれるような、とても気持ちのいいものです。興味を持った人は、ぜひ訪れてみてください。

【動画】日高町の黒い池に行ってみた(許可を得てドローン撮影しています)

取材協力
日高町役場日高総合支所
所在地:北海道沙流郡日高町本町東3丁目299-1
電話:01457-6-2008
公式サイト

筆者について

石簾マサ

石簾マサ

すべてのしがらみを捨て札幌で永住するぞ……と移住してきた50代のおっさんライター。札幌楽し~い。移住者が見た札幌の楽しさ・良さを伝えていければ……と思っております。【編集部専属ライター】