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夜でも天然ものが見られる!弟子屈町「ダイヤモンドダストin Kawayu」

弟子屈町の川湯温泉は北海道を代表する極寒地で、ダイヤモンドダストがよく見られる地域です。川湯温泉では40年ほど前から、ダイヤモンドダストと冬の川湯温泉を楽しむロングランイベント「ダイヤモンドダストin Kawayu」を続けてきました。

2019年の開催期間は1月25日から2月28日(木)で、時間は17時から22時。会場は川湯温泉街の中心にある「川湯園地」です。恒例のダイヤモンドダストライトアップと、自然と調和しながらゆらぐ「灯の森(ともしびのもり)」が今年のメイン企画となっています。

大雪像もきらびやかな電飾もないけれど、川湯温泉の魅力である自然を感じながら、夜の森という異世界へ踏み込める、異色の催しをご紹介します。

ライトアップ会場で、夜に天然のダイヤモンドダストを見よう!

夜でも天然ものが見られる!弟子屈町「ダイヤモンドダストin Kawayu」

ダイヤモンドダストとは、空気中の水蒸気が寒さで氷の結晶となったものが、太陽などの光に照らされて輝きながら舞い降りてくる自然現象です。気象庁の予報用語では「細氷」と呼ばれています。

いつでもどこにでも現れるものではなく、太陽が出ていて風のない、気温がマイナス10度を下回る寒い時に見ることができるといわれています。

川湯温泉は連日のように氷点下10度を下回り、つねに温泉の水蒸気が漂う気候風土ですから、ダイヤモンドダストが発生しやすい条件下。青い空からキラキラと舞いおりてくる光のかけらは幻想的で、寒さを忘れていつまでも眺めていたくなります。

そのダイヤモンドダスト。寒い日の午前中しか見ることができないと思われがちですが、じつは川湯園地では夜でも高い頻度で発生しています。冷え込む夜は、湯けむりの水蒸気が上空に上がったとたんに冷やされてダイヤモンドダストとなるからです。

しかし夜は太陽がないため、ダイヤモンドダストを目視するのは難しい。そこで、太陽の代わりに光源を用いてライトアップをし、「夜でも天然のダイヤモンドダストを見よう」というのが、この「ダイヤモンドダストin Kawayu」の主旨です。

温泉街のメイン通りに面した「ダイヤモンドダストライトアップ会場」は、天然温泉が流れ、足湯もある湯けむりエリア。ライトアップされている場所に立ち、頭上を見上げてみると……。夜空の向こうに小さな光が躍っていました。夜を背景にしているぶん、朝や昼間よりもはっきりと見ることができ、とてもきれいです。

▼霧氷をまとった樹木とダイヤモンドダストのコラボも圧巻
夜でも天然ものが見られる!弟子屈町「ダイヤモンドダストin Kawayu」

ダイヤモンドダストの輝きは言葉では表現できない妙味があり、しかも写真に撮るのは至難の業です。伝えにくく、残しにくい美しさだからこそ、ここへ来て実際に見てみませんか。

毎週金曜と土曜の20時から20時30分までは、ダイヤモンドダストライトアップのガイドが登場するので、ダイヤモンドダストが発生する理由など興味深い話を聞かせてもらえます。お楽しみに!

音のない世界。自然の息吹あふれる「灯の森」を散策しよう

夜でも天然ものが見られる!弟子屈町「ダイヤモンドダストin Kawayu」

「ダイヤモンドダストライトアップ会場」を楽しんだあとは、すぐ奥の天然林に囲まれた「灯の森(ともしびのもり)」へ足を延ばしてみましょう。約150個の灯がともり、霧氷をまとった樹木たちの姿を映し出しています。

▼「しずくばし」を渡って「灯の森」へ
夜でも天然ものが見られる!弟子屈町「ダイヤモンドダストin Kawayu」

▼森の広場に作られた「雪柱の灯」
夜でも天然ものが見られる!弟子屈町「ダイヤモンドダストin Kawayu」

▼雪柱の中でろうそくの灯がゆらめいている
夜でも天然ものが見られる!弟子屈町「ダイヤモンドダストin Kawayu」

雪を踏みしめる音以外、何も聞こえない白い夜の森。時には、モモンガがヒュンヒュンと飛ぶ……。これもまた非日常です。

あまり知られてはいませんが、「灯の森」にもダイヤモンドダストを見ることができる場所があります。それはイタヤカエデを囲むように作られた、「まちあかり」という名の灯スポット。ここで記念撮影をして、夜空を仰いでみてください。霧氷の枝を飾るように、光のかけらが舞っているかもしれません。

▼街を模した「まちあかり」。ここもダイヤモンドダストポイント
夜でも天然ものが見られる!弟子屈町「ダイヤモンドダストin Kawayu」

▼見上げるとダイヤモンドダストが見えるかも
夜でも天然ものが見られる!弟子屈町「ダイヤモンドダストin Kawayu」

今日のトモシビストになって、一期一会の灯をともそう

夜でも天然ものが見られる!弟子屈町「ダイヤモンドダストin Kawayu」

「ダイヤモンドダストin Kawayu」は、自然と共生をする趣向で地元の人々が手作りする小さな催しです。「灯の森」にともす150個の灯も、毎日1本1本のろうそくに手作業で点火していますが、その作業はその日訪れてくれる人を思う大切な儀式。そして点灯者は「トモシビスト」と呼ばれ、トモシビストには誰でもなることができます。

▼今日のトモシビストたちが点灯体験中
夜でも天然ものが見られる!弟子屈町「ダイヤモンドダストin Kawayu」

トモシビストとなって点灯体験をしたい人は、毎日16時30分頃までに、「灯の森」の「まちあかり」付近まで集合してください。トモシビストは公式フェイスブックやインスタグラムに紹介されます。

▼点灯体験のあとは、お約束の顔ハメ看板
夜でも天然ものが見られる!弟子屈町「ダイヤモンドダストin Kawayu」

中には「トモシビストになりたくてやって来た」という旅行者もいるほど、トモシビストはじわじわ人気上昇中。自分がともした灯が、その夜、知らない誰かを喜ばせたり照らしたりする。それもまた素敵な体験と思い出になるはずです。

約40年を経て、ありのままの自然とまごころで旅行者を迎える「ダイヤモンドダストin Kawayu」。2019年シーズンは2月末までです。ぜひ遊びに来てください!

【動画】ダイヤモンドダストin Kawayu2019 PR動画(提供:実行委員会)

ダイヤモンドダストin Kawayu
会場:北海道川上郡弟子屈町川湯温泉園地
2019年の開催期間:1月25日~2月28日
2019年の開催時間:ダイヤモンドダストライトアップ17:00~21:00、灯の森17:00~21:00、トモシビスト点灯体験16:30~、ダイヤモンドダストライトアップ・ガイド金曜・土曜20:00~20:30
駐車場:有り
トイレ:川湯ふるさと館9:00~20:45頃まで、川湯エコミュージアムセンター9:00~16:00(期間中の金・土は19:00まで 水曜休)
問い合わせ先:摩周湖観光協会 015-482-2200/川湯温泉観光案内所 015-483-2670
「ダイヤモンドダストin Kawayu」公式FB
「灯の森」公式Instagram

筆者について

浜岡あけみ

浜岡あけみ

1985~96年まで札幌市の広告制作会社でコピーライターとして勤務した後、フリーランスに。現在、ひがし北海道を拠点として執筆中。