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いざ北方民族の世界へ!アナ雪ファンをも魅了する「北方民族博物館」

四ツ倉恭子
Written by 四ツ倉恭子

いざ北方民族の世界へ!アナ雪ファンをも魅了する「北方民族博物館」

【網走市】北海道立の博物館・美術館は、毎年11月1~7日を「芸術週間」として、無料開館していることをご存じでしょうか。網走市では天都山にある北海道立北方民族博物館が芸術週間を実施中です。11月3日の文化の日には、恒例の「はくぶつかんまつり」も行われ、多くの人出で賑わいました。

北方民族博物館とは?

北海道にはアイヌ民族という先住民の存在がありますが、他にも北半球にはグリーンランドやロシア、北欧、アメリカ、カナダなど、極北の地で栄えた民族が数多くあります。これら北方圏で暮らす民族の歴史や文化、暮らしを紹介しているのが、この博物館。北方地域を扱う博物館としては国内で唯一、世界でも数少ない民族学博物館です。

音声ガイドを活用しよう

北方民族博物館では、音声ガイドを無料で貸し出しています。日本語、英語、中国語、韓国語の4カ国語に対応しているので、じっくり見学したい方は、入館時に受け付けで声を掛け、ぜひ利用してみてください。

いざ北方民族の世界へ!アナ雪ファンをも魅了する「北方民族博物館」

復元マンモスがお出迎え

体長5.25m、体高3mという、約3万年前のマンモスが入り口で来場者を出迎えてくれます。マンモスと聞いて条件反射的にギャートルズを思い浮かべてしまうのはアラフォー世代の性だと思いますが、リアルサイズの巨大さには目を見張ります。シベリア東部で1971年に発掘されたものだそうで、マンモスの鼻下に置かれている実物の牙も要チェックです。

いざ北方民族の世界へ!アナ雪ファンをも魅了する「北方民族博物館」

いざ、北方民族の世界へ!

いざ北方民族の世界へ!アナ雪ファンをも魅了する「北方民族博物館」 光と音に包まれるエントランスは、何とも幻想的。ブルーの光からは凍てつく氷の世界を連想し、今年大ヒットしたディズニー映画『アナと雪の女王』のを彷彿するとか、しないとか。

そういえば、『アナと雪の女王』の舞台のモデルとなったのは北欧ノルウェーで、アナと一緒に冒険する男性・クリストフのモデルは、まさに北方民族のサミ族!この博物館にはサミ族の衣装も展示されているので、アナ雪ファンならずとも必見です。

※一番手前がサミ族の衣装です。
いざ北方民族の世界へ!アナ雪ファンをも魅了する「北方民族博物館」

常設展示では、極寒の地でたくましく生き抜く人々の知恵や生命力を感じられるのはもちろん、それぞれの民族の洗練された暮らしぶりを伺い知ることができます。たとえば衣服を展示したコーナーでは、魚の皮や動物、海獣の毛皮から作った衣服そのものだけでなく、着やすさや用途を考慮したデザインと手仕事の繊細さに魅了されることでしょう。また、刺繍やビーズ装飾などで文様をあしらった民族衣装は、思わずため息が出るほどの美しさ。買えるものなら買いたい!と欲する人もいそうです。

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自然を崇拝した先住民族たち

いざ北方民族の世界へ!アナ雪ファンをも魅了する「北方民族博物館」 神話に基づき動植物を彫刻した柱「トーテムポール」を中心に展示している精神世界のコーナーも見どころのひとつ。クマ送りなどアイヌ文化にも通ずる自然崇拝について理解を深めることができます。実際の儀式を映した古い映像もあり、楽器や神器の使い方や祈りを捧げる儀礼の様子などは一目瞭然です。各所にある映像展示は、それぞれの民族の営みを今に伝える貴重な資料。現代ではその生活様式も変化していることと思いますが、「こんな暮らしがあったとは!」と驚かされるはずです。

他にも北方民族の交易や食文化、住居、狩猟、工芸などテーマごとに紹介しています。また古代オホーツク文化の遺物も展示されていて、見応え十分。北海道にいながらにして、ちょっとした世界旅行気分を味わえること請け合いです。芸術週間であってもなくても、網走を訪れた際にはぜひ立ち寄ってみてください。

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北海道立北方民族博物館
住所:網走市字潮見309-1 [地図]
TEL:0152-45-3888
FAX:0152-45-3889
公式サイト

筆者について

四ツ倉恭子

四ツ倉恭子

ヨコハマ出身。旅行会社、知床のネイチャーガイドを経て、Webライターに。現在は網走市郊外の農村在住。自然とともにある暮らしに理想は抱きつつも信条はなく、ライフスタイルは限りなく大雑把。2人のボーイズを骨のある男たちに育てるミッションにも奮闘中。子連れでも楽しめるスポット探しが好き。