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田園地帯の真ん中になぜ温泉が?手作り感あふれる蘭越町「黄金温泉」

北海道ファンマガジンがお送りする連載企画。8月はテーマを「ニセコ温泉」として、ニセコ温泉部のトム部長ことさとう努さんと副部長の向田薫さんに、個性あふれる温泉施設を案内していただきました。そんな大好評だったニセコ温泉の旅も、いよいよ今回がラスト。トリを飾るのは「黄金温泉」です。これまでの施設同様、魅力的なところですよ。

二酸化炭素をたっぷり含む泉質

▼農地に囲まれたロケーション
田園地帯の真ん中になぜ温泉が?手作り感あふれる蘭越町「黄金温泉」

黄金温泉は、JR昆布駅から車で約4分、道道343沿いにあります。実際に行ってみると、周りは見渡す限り田畑ばかり。こんなところに温泉施設があるのかと、ちょっと驚くかもしれません。それもそのはず、農業を営んでいた林勝郎さんが1994年、農耕用に土地を掘ったところ、たまたま温泉が出たというのがはじまりだったそうです。

▼看板も手づくり感あふれる
田園地帯の真ん中になぜ温泉が?手作り感あふれる蘭越町「黄金温泉」

近所の人やお客さんに入ってもらううちに評判となり、少しずつ現在の設備へと充実させていったのだとか。なるほど、建物全体、そして内装のディテールなどもどこか手づくり感あふれ、ほっとする雰囲気が漂っています。

▼内湯も、もちろん手づくり
田園地帯の真ん中になぜ温泉が?手作り感あふれる蘭越町「黄金温泉」

黄金温泉のお湯は二酸化炭素をたっぷり含んでいて、入ると肌に気泡がたくさんくっついてきます。特に露天風呂の釜風呂と寝湯は、たくさん含まれているのだとか。

▼手前に寝湯、パラソルの下に釜風呂
田園地帯の真ん中になぜ温泉が?手作り感あふれる蘭越町「黄金温泉」

ニセコ温泉部のトム部長曰く「炭酸ガスは皮膚から吸収されて末梢血管を広げる作用があるため、心臓に負担をかけずに血流を良くしてくれます」とのこと。ぬるめのお湯なのに黄金温泉に入るとポカポカ温まるのは、こうした理由からなのです。

▼露天風呂を楽しむ向田副部長と、奥にトム部長
田園地帯の真ん中になぜ温泉が?手作り感あふれる蘭越町「黄金温泉」

ちなみに露天風呂の男湯と女湯はパイプのようなもので区切られているだけですが、姿を隠せる岩場もあるのでご安心を。「天気が良ければ羊蹄山やニセコアンヌプリも眺められて、最高のロケーションですよ」と向田副部長が教えてくれました。

【動画】黄金温泉の露天風呂に入ってみました

絶品の十割そばもぜひ味わいたい

ところで、黄金温泉と同じ敷地内には「十割そば」と大きく書かれた建物が隣接しています。

▼黄金温泉のすぐ隣
田園地帯の真ん中になぜ温泉が?手作り感あふれる蘭越町「黄金温泉」

温泉を掘り当てた林勝郎さん、実は20年ほどのそば打ちのキャリアも持っているのです。この十割そばが、これまたお客さんから大好評。ずっと幌加内のそば粉を使用していたそうですが、2018年から地元の蘭越産のそば粉に変えたといいます。

▼風味が豊かに立つ十割そば
田園地帯の真ん中になぜ温泉が?手作り感あふれる蘭越町「黄金温泉」

そばの料金は、並が800円、大盛りは1,200円。入浴料とセットにすれば、並1,100円、大盛り1,400円とお得です。それにしても、今年2018年の11月には80歳になるという林さん。そばも打って、温泉の管理もして、そのパワフルさには脱帽するしかありません。

▼毎日温泉の湯を抜いての掃除を欠かさない
田園地帯の真ん中になぜ温泉が?手作り感あふれる蘭越町「黄金温泉」

私たちが黄金温泉を楽しめるのは、林さんのエネルギーの賜物。手づくりの温泉施設を訪れて、その恩恵にたっぷり浸かってみるのもいいかもしれません。

▼トム部長、向田副部長、ありがとうございました!
田園地帯の真ん中になぜ温泉が?手作り感あふれる蘭越町「黄金温泉」

さて、全4回にわたってお送りしてきた連載「ニセコ温泉」、いかがでしたか。

ニセコ温泉部のトム部長と向田副部長が惜しげもなく教えてくれた温泉施設は、それぞれに個性的で泉質もさまざまで、きっと誰がどこを訪れても満足のいくものばかり。ニセコ温泉を旅する際は、きっと大いに参考になるはずです。そして何より、笑顔の素敵なおふたりのキャラクターに、温泉以上にほっこりとさせられた連載でした。また、次の連載企画をお楽しみに!

黄金温泉
所在地:北海道磯谷郡蘭越町字黄金258-1
電話:0136-58-2654
営業時間:10時~20時
営業期間:5月~10月
定休日:営業期間中はなし
入浴料金:大人(中学生以上)500円(税込)、小学生250円(税込)、幼児100円(税込)
取材協力
ニセコ温泉部
Facebook
特別に撮影許可を得ています。

筆者について

石簾マサ

石簾マサ

すべてのしがらみを捨て札幌で永住するぞ……と移住してきた50代のおっさんライター。札幌楽し~い。移住者が見た札幌の楽しさ・良さを伝えていければ……と思っております。【編集部専属ライター】