栗山町のショールームに―地域密着型カフェバル「cafe&barくりとくら」誕生

昨年(2018年)11月、栗山町に地域密着型カフェバル「cafe&barくりとくら」がオープンしました。「若者が活躍できる地方を創りたい」と道外出身の現役地域おこし協力隊2人が中心となり、これまでにないコミュニティの場の創造を目指しています。町に新しい風を吹き込む「くりとくら」を訪ねてきました。

「栗山の良さを伝えたい」二人の男が立ち上がった

▼栗山に新風を運ぶ「くりとくら」

「くりとくら」を立ち上げたのは、栗山町地域おこし協力隊の高橋毅さん(神奈川県横浜市出身)と石井翔馬さん(埼玉県川口市出身)の2人。

高橋さんは前職リクルート北海道じゃらん在籍時、栗山町役場から職員が出向してきたことが縁で栗山町と繋がり、石井さんは北海道への移住を目指し、栗山町地域おこし協力隊に参加しました。

▼先人の思いを残すため昭和堂時計店の看板もそのまま

協力隊の任期は3年。石井さんと高橋さんは、任期終了後も栗山に残るためには何をすべきかを模索していました。

栗山町を知っていく中で、「町には素晴らしいものがたくさんあるのに、情報の発信元が統一されておらず、まだまだ知られていない。自分達に何か出来ないだろうか?」と思うようになったと言います。

▼左:石井翔馬さん 右:高橋毅さん

二人は、隊員として過ごす月日の中で、栗山町のさまざまな人と出会い、話し、栗山の「人・物・情報」が集まり、それらが循環するコミュニティを作ろうと思い立ちます。

運営組織として2018年4月、二人で「合同会社オフィスくりおこ」を設立。同年11月にコミュニティの中心となる「cafe&barくりとくら」をオープンするに至りました。

「日本酒」「家具」「食材」「調味料」ここは町のショールーム

▼ふるさと納税の寄附金で約600万円を調達

店内のリノベーションはできる限り自分たちで行ったほか、ワークショップとして町民の協力を仰ぎました。

開業資金は、ふるさと納税の寄附金を活用した、クラウドファンディング(ガバメントクラウドファンディング)を利用。町民や寄附者の方々の理解を得ることで、目標金額を大きく上回る、達成率200%の資金調達に成功しました。

▼椅子は家具工房クリヤマファーニチャーの製品

▼店内棚は、町内企業 木の城たいせつ社の「WOOD  BOX」を使用

地元の食材を積極的に料理に取り入れるほか、町内の木の城たいせつから購入した棚や、家具工房クリヤマファーニチャーが作成した椅子を使用するなど、町のショールーム的な役割を果たしています。

▼石井さんは管理栄養士、調理師、北海道フードマイスターの資格を持つ

「ヒルの顔」と「ヨルの顔」

▼栗山産の米、たまご、玉ねぎを使用したオムハッシュドビーフ

▼栗山産のトウモロコシが与えられたニワトリが産む「とうきびたまご」

現在、ディナーは18時から24時まで営業(日・月曜日定休)、ランチは土日のみ11時30分から14時まで営業しています。

メニューは季節によって変わり、現在は町内のきなうすファーム産ななつぼし、酒井農場の平飼いとうきびたまご、井澤農園の玉ねぎを使った「オムハッシュドビーフ」、栗山町限定の玉ねぎ“さらさらレッド”を使ったランチピザ(いずれも税込み840円)の2種類を用意しています。今後グリーンシーズンは平日にもランチ営業を開始する予定です。

単なる飲食店ではない新しいビジネスモデル

▼栗山を象徴する『栗』北海道最古の酒蔵「小林酒造」の『蔵』から「くりとくら」と命名

石井さんと高橋さんが立ち上げた「オフィスくりおこ」では、飲食店経営の他、2019年には宿泊施設をオープン、また、町からふるさと納税業務の外部委託を受ける予定です。

▼料理だけでなく雇用もつくるオフィスくりおこ

2人はオフィスくりおこのミッションは、「新しいビジネスを立ち上げ、雇用を生み、人を集める。町から若者が流出せず、町に若者が集まり、若者が活躍できる町『若者のまちクリヤマ』を創出すること」と言います。「今後は、OBとして、新規地域おこし協力隊の教育や起業支援を行っていきたい」と結んでくれました。

地域密着型カフェバル「cafe&barくりとくら」
所在地:北海道夕張郡栗山町中央2丁目95
営業時間:18時~24時・土日ランチ営業(11時30分~14時)
定休日:日曜日(ランチ営業あり)・月曜日(終日)
電話番号:0123‐76‐7700
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