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ココア、ミルクなど人気者に会いに!道内最大の「釧路市動物園」

石簾マサ
Written by 石簾マサ

ココア、ミルクなど人気者に会いに!道内最大の「釧路市動物園」

北海道最大の動物園として人気の高い釧路市動物園。 見ていて飽きないホッキョクグマのミルク、釧路市民のアイドルのアムールトラのココア、市民の募金活動によりやってきたアミメキリンのスカイ、国内最高齢のシロテテナガザルのオンちゃん、赤ちゃんが楽しみなレッサーパンダのシンゲンとキンのカップルなど、人気の高い動物が多いことでも有名です。単に動物が見られるというだけでなく、希少猛禽類の保護増殖を進めていることでも名の知れた釧路市動物園。 釧路市動物園の取り組みや、人気動物の紹介など、釧路市動物園の魅力に迫ります。

▼釧路市動物園の正門前
ココア、ミルクなど人気者に会いに!道内最大の「釧路市動物園」

北海道東部の自然と野生生物を知ることができる「北海道ゾーン」

▼北海道ゾーンの入口
ココア、ミルクなど人気者に会いに!道内最大の「釧路市動物園」

釧路市動物園のいちばんの特徴は「北海道ゾーン」があることでしょう。「北海道ゾーン」には、山間の湿地や森など、北海道東部の自然環境が残る広い敷地に、北海道に住む動物たちの飼育展示場がコンパクトにまとめられています。コンパクトと言っても敷地面積は25.8ヘクタールと広大。動物たちに必要な自然を保全し、どれだけの距離感で人と動物たちが共存していくべきか考える機会になるだけでなく、観光で訪れる人にとっては、北海道東部の自然と野生生物について知ることができるエリアとなっています。

▼木道を通って湿地帯を歩くことで道東の環境が体感できる
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国内のシマフクロウ保護増殖事業の中心的施設である釧路市動物園

釧路市動物園を語る際に忘れてはいけないのが猛禽類の保護増殖活動です。特にシマフクロウについては、国内の中心的施設として保護増殖事業に取り組んでいます。現在、保護された個体、動物園で生まれた個体などを含め14羽のシマフクロウが飼育されています。

▼十勝地方で保護されたトカチ(オス)と釧路市動物園で生まれたムム(メス)。今までオス2羽,メス2羽の子どもを育てあげた人気者(写真提供:釧路市動物園)
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また、クマタカにおいては、世界で初めて繁殖に成功しました。このほかオジロワシやオオワシでも繁殖実績があり、猛禽類の増殖事業の技術の高さが評価されています。

▼釧路市動物園生まれのオスのクマタカ、錬(れん)。冬期に行われるフライトガイドで勇壮な姿を見ることができる(写真提供:釧路市動物園)
ココア、ミルクなど人気者に会いに!道内最大の「釧路市動物園」

釧路市動物園の人気者たち

▼やんちゃでおてんば!ホッキョクグマのミルク
ココア、ミルクなど人気者に会いに!道内最大の「釧路市動物園」

立って歩いたり、ものを上手に投げたり、距離を測りながらジャンプしたりなど、人が中に入っているのじゃないかと言われているホッキョクグマのミルク(メス)。新しいおもちゃをもらうと、いろいろ考えながら遊び方を見いだす頭の良さがあります。観客の反応を見たり、声かけに応えたりと、見る者を楽しませてくれるミルク。彼女を見るために道外から訪れるお客さんも少なくないのだとか。その賢さに驚いてください。

▼ファンが沢山いるアイドル、アムールトラのココア
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2008年に生まれたアムールトラのココア(メス)。一緒に生まれた3頭のうち1頭は生まれて間もなく死亡、残る2頭も四肢に障害がありましたが、ココアとタイガ(オス)と名付けられ、飼育員さんの手により手厚く育てられました。しかし2009年にタイガが食べものを喉に詰まらせて死亡。残ったココアは障害を持ちながらもたくましく成長。そんなココアを釧路市民はずっと応援してきました。飼育員さんが大好きで、飼育員さんが通ると必ず挨拶するというココア。優しい表情は必見です。

▼市民の手で釧路市動物園に来園したアミメキリンのスカイ
ココア、ミルクなど人気者に会いに!道内最大の「釧路市動物園」

キリンのいない釧路市動物園にキリンを贈ろうと、市民(市民団体が作られた)がはじめた「キリン募金」。その運動が実を結び、来園したのがアミメキリンのスカイ(オス)です。それだけに釧路市民にとって思い入れのある人気者なのです。スカイは角でフェンスを曲げるなど、けっこうなイタズラ好き。現在はお嫁さんとしてメスのコハネも来園しています。来年には繁殖適齢年齢になるため、赤ちゃん誕生が期待されています。

▼世界最高齢のシロテテナガザルのオンちゃん
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推定年齢が58歳以上というシロテテナガザルのオンちゃん(オス)。なんと世界最高齢です。年齢を感じさせないすばしこさで飼育スペースを動き回り、お客さんの目を楽しませています。若い頃は活発だった行動も、年齢と共に落ち着いたそうで、そんなところもどことなく人間ぽくてユーモラスです。長い手を使って縦横無尽に移動する姿はダイナミック! 大きな鳴き声も聞けるかもしれません。

▼赤ちゃんは来年?レッサーパンダの新婚さん、シンゲンとキン
ココア、ミルクなど人気者に会いに!道内最大の「釧路市動物園」

どう猛な動物と勘違いされることが多いレッサーパンダ。でも実は臆病な動物なのです。ホントに野生にいるの? というぐらい美しい毛色とデザイン、立ち上がったり手でものを食べたり、とその立ち居振る舞いなども含めて一度見るとファンになってしまうこと間違いありません。オスのシンゲンと、今年(2016年)6月に札幌市円山動物園からお嫁入りしたキンの新婚カップルです。今のところ、体は大きいけど気の弱い草食男子のシンゲンくんが気の強いキンちゃんの尻に敷かれているようです。

動物以外にも楽しめる釧路市動物園

釧路市動物園のコンセプトは「いのちとふれあい、いのちをつむぐ」。それぞれの生きものが伝えようとしている「いのち」とそれを育む自然に触れ、豊かな環境を次世代に残したいと考えています。そのために何ができるのか? 釧路市動物園は誰もが楽しめる動物園であることはもちろん、みんなで育てて行く動物園でもあるのです。

春から秋にかけてはバーベキューコーナー、1月中旬から3月上旬(雪の積もる時期)には、職員手作りのソリ山が開設されたり、歩くスキーが園内でできたり、さまざまなレジャーが楽しめます。

広々とした自然豊かな敷地で、のびのびと飼育されている動物たち。それぞれに愛らしい姿で出迎えてくれる彼らに、ぜひ会いに行きましょう。

釧路市動物園
所在地:釧路市阿寒町下仁々志別11番
電話:0154-56-2121
開園時間:4月10日~体育の日:午前9時30分~午後4時30分、体育の日の翌日~4月9日:午前10時~午後3時30分
休園日: 12月~2月の毎週水曜日(祝祭日にあたる日を除く)、12月29日~1月2日(年末年始)
入園料:一般 570円、中学生以下 無料

筆者について

石簾マサ

石簾マサ

すべてのしがらみを捨て札幌で永住するぞ……と移住してきた50代のおっさんライター。札幌楽し~い。移住者が見た札幌の楽しさ・良さを伝えていければ……と思っております。【編集部専属ライター】