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倉本聰氏監修のレストラン「ル・ゴロワ フラノ」が富良野に誕生!

2018年5月28日、初夏の爽やかな風が吹き抜ける中、新富良野プリンスホテルに新たなレストランが誕生しました。監修したのは、あの倉本聰氏。なんでも、倉本氏が長年思い描いてきた理想を形にしたのが、このレストランなのだとか。

富良野と縁深い関係にある巨匠が思い描く理想のレストランとは、一体どういうものなのでしょう。オープニングセレモニーに参加してきました。

倉本聰氏の考える5つの必要条件

▼新富良野プリンスホテル
倉本聰氏監修のレストラン「ル・ゴロワ フラノ」が富良野に誕生!

言うまでもなく、富良野は倉本聰氏の手掛けたドラマ『北の国から』の舞台となった場所。作品を通じて富良野に魅せられた多くのファンが、今でも国内外から訪れてきます。

倉本氏は富良野が優れた観光地であるために、5つの条件が必要であると考えました。「見るべき所・物」「快適な宿泊施設」「遊び」「買い物」「食と飲」です。新富良野プリンスホテルはこの5つの条件に基づき、今までにもさまざまな施設を展開してきました。そして最後の条件「食と飲」の「食」を担うレストランが、この度誕生したというわけです。

▼ホテルの敷地内に建てられたレストラン
倉本聰氏監修のレストラン「ル・ゴロワ フラノ」が富良野に誕生!

レストランの名前は「ル・ゴロワ フラノ」。シェフの大塚健一さんは、もともと東京で人気のレストラン「ル ゴロワ」をマダムの大塚敬子さんと共に切り盛りしていました。ふたりは以前から親交のあった倉本氏の思想に感銘を受け、また、北海道の食材生産者に近い場所で料理を提供したいという思いから、富良野に移住してきたといいます。

▼右からシェフの大塚健一さん、マダムの敬子さん(写真提供:新富良野プリンスホテル)
倉本聰氏監修のレストラン「ル・ゴロワ フラノ」が富良野に誕生!

新しいレストランの名付け親は倉本氏ですが、シェフの元のレストラン名を継承したものとなりました。また、店名ロゴも倉本氏の直筆によるもの。何度も試行を重ねたといい、このレストランにかける思いが伝わってきます。

▼倉本聰氏直筆の味わい深い店名ロゴ(写真提供:新富良野プリンスホテル)
倉本聰氏監修のレストラン「ル・ゴロワ フラノ」が富良野に誕生!

5月28日のオープニングセレモニーには倉本氏をはじめ、アナウンサーの渡辺真理さんなども駆けつけ、華やかな船出となりました。

料理へのこだわり、「創」の思想

気になるレストランの内側と、料理の内容を紹介していきましょう。建物の入口横にあるのは、オープニングセレモニーにも参加していた左官技能士の挾土秀平さんによるシンボルモニュメント「ゴロワの鐘」です。

▼お客さんを出迎える「ゴロワの鐘」
倉本聰氏監修のレストラン「ル・ゴロワ フラノ」が富良野に誕生!

下に敷き詰められた砂利を手に取ってモニュメントに投げると、砂利がカランコロンと軽快な音を立てながら転がり落ちます。入店前から楽しい気分を高めてくれる仕掛けです。

▼「ル・ゴロワ フラノ」の内観
倉本聰氏監修のレストラン「ル・ゴロワ フラノ」が富良野に誕生!

レストランに入ると、柔らかな曲線が印象的な、木のぬくもりを感じられる内装に心和みます。店舗デザインにも関わった倉本聰氏は「食材を育む人」「それを調理する人」「提供する人」「味わう人」が直接つながることで、ただ食べるだけではない面白さや愉しさを感じることができるという「創」の思想を提唱しています。

シェフの大塚健一さんもまた「食材は穫れた場所で食べるのが一番おいしいし、命を感じるこの富良野の地で料理を食べていただいたらお客さまが幸せになれる」と考えています。

▼コース料理の一部 ※写真はイメージです。(写真提供:新富良野プリンスホテル)
倉本聰氏監修のレストラン「ル・ゴロワ フラノ」が富良野に誕生!

そんな思いが込められたメニューは、どれも地元食材にこだわり、生産者の顔が見えてきそうな安心で新鮮なものばかり。たとえば「エゾシカのフリットゥーラ アンディーヴのインサラータ」(写真左)は、白糠町「馬木葉」代表が自ら狩りを行い調達した野生のエゾ鹿肉に、中富良野「天心牧場」のアンディーヴを添えたもの。「旬感ゴロワ風インサラータ」(写真右上)も「グレープフルーツのブディーノ」(写真右下)も、食材の持つ力を導き出すように、愛情を込めて作られています。

もしかすると、食べる人にとっては目の前に運ばれてきた料理がすべてで、思想だの食材へのこだわりだのは、関係ないと思われるかもしれません。しかし、料理に込められた確固たる思いは、食べる人のことを大切に考えているからこそ。それを受け止めながら味わうひと口ひと口は、きっとより豊かに感じられるはずです。ぜひ「ル・ゴロワ フラノ」を訪れて、そんな特別なひとときを体感してみてください。

ル・ゴロワ フラノ
所在地:富良野プリンスホテルより徒歩3分
営業時間: ランチ/12時~14時(ラストオーダー13時30分)、ディナー/17時30分~21時30分(ラストオーダー20時30分)※ランチ・ディナー共にご予約制
定休日:毎週月・火曜日
※季節により定休日に営業する場合あり(その場合の振替休日あり)
※11月にメンテナンスクローズ期間あり
利用年齢:6才以上のご利用(未就学児の入店はお断り)
料金: 〈 ランチ 〉 ランチセットメニュー ¥3,600、¥2,970
ランチセットメニュー ¥1,860(季節による期間限定販売)
〈ディナー〉 ル・ゴロワおまかせコース ¥10,000
選べるル・ゴロワコース ¥7,800
予約連絡先:0167-22-1123(ご予約専用ダイヤル)
受付時間:10時~17時
※料金には消費税8%、サービス料10%が含まれる
※仕入の状況により食材・メニューが変更になる場合あり
※食物アレルギーによるメニューの変更はいたしかねますのであらかじめご了承ください
公式サイト
新富良野プリンスホテル
所在地:北海道富良野市中御料
電話:0167-22-1111
公式サイト

筆者について

石簾マサ

石簾マサ

すべてのしがらみを捨て札幌で永住するぞ……と移住してきた50代のおっさんライター。札幌楽し~い。移住者が見た札幌の楽しさ・良さを伝えていければ……と思っております。【編集部専属ライター】