この冬は老舗温泉宿でゆっくりと。 100年の歴史を持つ丸駒温泉旅館

今年の冬の予定はもうお決めになりましたか? スキーやスノーボードを楽しむ方はもう既に色々と考えている事でしょう。でも、この季節の北海道では温泉という極楽施設があることも忘れてはなりません。

ウィンタースポーツを楽しむ方もそうでない方も、たまには自分のご褒美も兼ねて、あたたかな温泉に美味しい料理、ゆっくりとした時間を楽しむのはいかがでしょう。今回は、冬の北海道を満喫できる支笏湖畔の老舗温泉宿と周辺スポットを紹介します。

老舗温泉旅館「丸駒温泉旅館」の100年史

日本最北の不凍湖として、また透明度の高さで知られる支笏湖の湖畔に建つ「丸駒温泉旅館」。1915年(大正4年)創業、今年で101年目を迎える、老舗の温泉旅館です。

国道453号線から道道730号線へ入り、約3km程進んだ先に佇み、東側に広がる支笏湖と西側の恵庭岳山麓の原生林が、秘境めいた感じを醸し出しています。よくぞこのような場所にと感心するばかりです。

▼支笏湖対岸から見る丸駒温泉旅館

丸駒温泉旅館は、支笏湖の自然を愛した初代、佐々木初太郎氏が未開の地に温泉を探し当て、草葺き小屋を建てたことから始まります。陸路が開通するまでは船が唯一の交通機関でしたが、氏の人柄の良さから人気を博し、湯治客、釣り客、登山客など多くの人が訪れるようになり、温泉宿としての体裁を整えていきます。

▼手を振る佐々木初太郎氏(大正6年頃)

▼旅人に囲まれる佐々木初太郎氏(昭和10年)

1947年(昭和22年)二代目を継いだ女将、佐々木ヨシヱ氏によって戦後の混乱期を支えていくのですが、不凍湖の支笏湖も何度か凍結した事もあり、船が動かせない時期があったり山津波(大規模な山崩れ)が起こったりと、自然の脅威と戦うこととなります。

そんな環境にいるからこそなのでしょう、訪れるお客さまへの温かな思いやりの心を持った接客が評判となり、「丸駒のかあさん」と親しまれ、何度も足を運ぶ人が増えていきます。桟橋で手を振る姿が今でも語り継がれ、多くの写真も残っているようです。

▼船に乗るお客さまへ手を振る佐々木ヨシヱ氏(昭和35年頃)

▼昔の交通は船のため宿の出入り口が湖側にあった(昭和27年頃)

1949年(昭和24年)には支笏湖周辺の自然が国立公園(支笏洞爺国立公園)に指定され、1967年(昭和42年)に道路が開通、1972年(昭和47年)の札幌オリンピックを機に道路の整備、電話回線の開通、電気の24時間点灯などの近代化が進みます。

1983年(昭和58年)三代目となった佐々木金治郎氏の理念「こころの古里」には、支笏湖の自然を守り、笑顔と感謝の心で、訪れるお客さまが古里へ帰ったように、心癒され寛げる宿にという思いが込められています。


代々受け継いできた、おもてなしの心が100年を越える歴史を作っていったのでしょう。近代化、国際化が進む中、2015年(平成27年)に四代目の佐々木義朗氏へと先代からの意志が受け継がれ、現在も魅力あふれる温泉宿として人気を集めています。

季節ごとに景色や湯量が変わる天然露天風呂

丸駒温泉旅館の数ある魅力の中でも、やはり気になるのは温泉でしょう。創業当時から枯れることなく湧き続ける天然露天風呂は、足元からお湯が湧く全国でも数少ない露天風呂です。

創業当時から変わらない浴場は、湖と岩で隔てただけという野趣あふれる造り。季節によって上下する支笏湖の水位とともに、湯の深さが50cm~160cmと変化するため、支笏湖の絶景を一望しながら自然との一体感を味わえる至高の露天風呂です。季節ごとに景色や湯量が変わる露天風呂は、湯量によって見える景色の角度も変わって、何度でも楽しめますね。

▼岩のすぐ先は湖

▼温泉の色も支笏湖と同じく綺麗な透明

▼地元食材を堪能できる囲炉裏会席

温泉と合わせて楽しみなのが、地元の食材を使ったお料理ですね。支笏湖で獲れる姫鱒(ヒメマス)を使ったお造りや姿焼きは、創業当初からの名物です。オススメは、姫鱒料理に旬の魚貝や地元産の野菜を使った、1日5組限定の囲炉裏会席「初太郎物語」プラン。オリジナル清酒「初太郎」またはオリジナル本格芋焼酎「丸駒」がついた、囲炉裏を囲んで楽しめる会席です。

お風呂はもちろん、客室、ラウンジなど、館内のどこにいても支笏湖が見えるようになっており、湖とその奥に見える紋別岳、モラップ山等の山々が作り出す、ゆったりとした、ここでしか味わえない特別な景色を堪能できます。

▼館内のどこからでも支笏湖の綺麗な景色を堪能できます


周辺スポット:「本気のコーヒー」が味わえる「カフェかのあ」

支笏湖周辺には冬でも楽しめるスポットがあります。その一つが、支笏湖温泉の町中にある「カフェかのあ」。夏場は「ガイドハウスかのあ」としてカヌー等のツアーを行なっており、冬は主に支笏湖で開催される「氷濤まつり」のスタッフとして活動しているため、冬場のガイドについてはタイミングが合えば可能との事。また、事務所がカフェとなっており、本格的なコーヒーが楽しめます。


オススメはネルドリップで淹れた「本気のコーヒー」と、ツアーの休憩中に出されていて大好評だったケーキを復活させたという「伝説のにんじんケーキ」のセット(730円)。店主がこだわる「本気のコーヒー」は次元が違います。支笏湖温泉散策の途中に、是非立ち寄りたいカフェです。

冬の祭典「氷濤まつり(ひょうとうまつり)」もお忘れなく

北海道を代表する冬の祭典、「氷濤まつり」は、毎年1月末~2月末の一ヵ月間にわたり支笏湖畔で開催されます。支笏湖の湖水で作られた大小様々な氷のオブジェが立ち並び、昼間は支笏湖ブルーと呼ばれる青色に輝き、夜には色とりどりにライトアップされ、幻想的な世界を楽しめます。

期間中は花火大会など多くの催しや、温かい飲み物や食べ物、オリジナル商品「氷濤飴」を販売する売店もあり、寒い冬に楽しめるホットなイベントです。

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写真提供:丸駒温泉旅館、カフェかのあ

丸駒温泉旅館
所在地:北海道千歳市支笏湖幌美内7番地
TEL:0123-25-2341
http://www.marukoma.co.jp/

カフェかのあ
所在地:北海道千歳市支笏湖温泉
TEL:0123-25-2430
http://gh-canoa.com/

氷濤まつり
支笏湖まつり実行委員会 
所在地:北海道千歳市千代田町7丁目1789-3 ペウレ千歳2階
TEL:0123-23-8288
http://hyoutou-special.asia/