石狩市に待望の道の駅誕生!オーシャンビューが魅力の「あいろーど厚田」

2018年4月27日(金)、石狩市厚田区の国道231号沿いにあるあいろーどパーク内に、道の駅石狩「あいろーど厚田」がオープンします。

この道の駅は、国土交通省から「重点道の駅」にも選定され、地元の名産品がすべて揃う複合型施設。南北に長い石狩市の歴史や文化、豊かな自然環境の発信など、地方創生の拠点としても大きな役割を担う地域住民待望の観光スポットとして誕生します。

名称の「あいろーど」は、幸せを運ぶといわれている厚田の海風「あい風」、石狩市の頭文字である「i」、浜益地区にある愛冠岬の「愛」の3つをつなぐ道という意味を込めて名付けられました。

風光明媚な海岸線が続く国道231号のドライブが、またひとつ楽しくなる新しい道の駅は、27日のオープンに向けて着々と準備中。ひと足先にその全容をご紹介します。

厚田が蕎麦の産地? 知らなかった名産品がずらりと並んだショップが楽しい!

札幌の中心街から車で約1時間10分。石狩市の中央に位置する厚田地区は、漁業や農業が盛んな自然豊かなまち。厚田漁港からほど近い、あいろーどパーク内の丘に建つ道の駅石狩「あいろーど厚田」は総事業費14億円をかけた3階建ての建物です。

2階部分まで吹き抜けになったエントランスは、エスカレーターやエレベーターを設置したバリアフリー設計。陽の光がたっぷりと射し込む明るい空間になっていて、寒さの厳しい季節には、なんと床暖が入るという驚きのフロアです。足元からポカポカのおもてなしが嬉しいですね。

1階にある「石狩の味覚と地域情報のフロア」では、お米やジャム、ワインや清酒など、石狩市全域の地場産品がすべて揃う販売ショップがあり、国内友好都市として親交がある石川県輪島市や沖縄県恩納村の特産品も数多く並んでいます。北海道に居ながら、遠く離れた他県の特産品を手に取ることができますよ。ここで買い求めたお土産は、地方発送をすることもできるのでとても便利です。

また、休憩スペース内にある通年営業の飲食店「十割蕎麦とおにぎりの店・一純」では、地域の食材にこだわったメニューを提供。厚田産のそば粉で作った十割蕎麦や、地元で収穫したお米(おぼろづきとななつぼしのオリジナルブレンド米)と、輪島の塩を使ったおにぎりが味わえます。

ニシンの漁場でもある厚田に来たら、やっぱり食べたい「にしんそば」(税込900円)。驚くほどのど越しのいい十割蕎麦は、春鰹のかつお節や宗田節など、数種類の素材で作る濃厚な出汁に、甘く炊かれた身欠鰊のトッピングが絶妙なおいしさを奏でる逸品です。

おにぎりはテイクアウトもOK。建物の2階からダイレクトにアクセスできる「こども広場」に移動して、海を見ながら食べるのも気持ちがよさそうですよ。

道の駅としてのコンテンツも充実しています。「地域観光情報コーナー」では、石狩市の見どころを掲載したパンフレットやマップ、輪島市と恩納村の紹介リーフレットなど豊富に取り揃えています。インフォメーションの隣には、道の駅をめぐるスタンプラリーコーナーも隣接し、バスの待合コーナーや24時間使用できるトイレも完備しています。

ここで、レア情報をひとつご紹介。

石狩のご当地スイーツの定番といえば、浜益地区の「ふじみやのどら焼」がありますが、ここでしか買えない「特大サイズ」(直径約18センチ)を数量限定で販売。噂によると顔より大きいとのことで、これはもうインスタ映え間違いなしですね!

先人の心を伝え、郷土愛にあふれた道の駅

2階の「歴史と食のフロア」では、日本海が一望できるオーシャンビューの休憩スペースや、厚田周辺の歴史や文化を紹介する郷土資料室を配置。

『国定忠治』や『勝海舟』などの代表作で知られる地元出身の小説家、子母澤寛の自筆原稿や年代物の書籍、厚田村で育ち、創価学会の基礎をつくった戸田城聖の写真パネルやゆかりの品々が展示されていて、道の駅とは思えない荘厳な雰囲気に包まれています。

自然・歴史展示コーナーでは、石狩市の地形や地層がよくわかる模型や、自然豊かな山々の風景を、ドローン撮影した迫力ある動画(映像ライブラリー)が楽しめます。

厚田の歴史には欠かせない北前船の到着に湧く様子を、人形で再現したジオラマも必見! 「弁財船」と呼ばれた北前船が運んでくる全国各地の食品や物資を荷卸ししながら、嬉しそうに活気づく人々の様子が表現されています。船の内部や小物の細部まで、丁寧に製作された作品に目を見張りますよ。

「あいろーど厚田」は、周辺の道路情報や訪れた人の疲れを癒す「お休み処」としての役割のほか、建物の空間を惜しみなく使い、厚田の歴史や文化の発信拠点を担う道の駅だというところが特筆する点です。

▼地元産食材を使ったピザも(提供:道の駅石狩あいろーど厚田)

季節限定で営業する飲食テナントショップは、望来豚のソーセージと厚田産椎茸のミックスピザなどを提供する「Bakery&Pizza HOME」、ニシンのバッテラやねぎとろ丼が味わえる「海鮮工房 二三一(ふみいち)」、果実のジェラードがおいしい「LicoLico厚田店」の3店舗。

のんびりとオーシャンビューが楽しめる休憩スペースは、木のぬくもりを感じる広々した空間に大きなテーブル席と、カップルやお一人様でもくつろげるカウンター席になっています。座り心地のよいカウチも置かれていて、時間を忘れて景色を眺めてしまいそうです。

オープン記念の目玉は「海鮮工房 二三一」のねぎとろ丼。期間限定ですが、通常価格800円を700円(税込)で提供しますのでお見逃しなく!

息を飲むほど美しい夕日が自慢! 恋人たちの聖地もあるロマンティック厚田

3階の最上階は、さわやかな潮風を感じながら日本海を一望できる「展望フロア&デッキ」。厚田漁港や海浜プールの様子がよく見え、晴れた日は、遠く積丹半島まで見渡すことができます。また、日本海に沈みゆく石狩の夕日は絶景といわれ、特に厚田の夕日の美しさは、まちの自慢のひとつ。この夕日を撮影しようと、全国から多くの写真家が訪れています。

道の駅から丘の上に向かって7分ほど歩くと、「恋人の聖地」と呼ばれる展望台があり、海に向かって設置された「誓いの鐘」を鳴らそうと、たくさんのカップルが集まることでも有名です。

ロマンティックなひとときも過ごせる「あいろーど厚田」の展望デッキは、日没直前の燃えるような太陽と、静かに染まりゆく海のコントラストを楽しめる絶好のスポットになることでしょう。

▼夕日を見るなら展望デッキへ(提供:道の駅石狩あいろーど厚田)

道の駅石狩「あいろーど厚田」
所在地:石狩市厚田区厚田98番地2
電話:0133-78-2300
営業時間:オープン日は午前10時~時期により変動します(トイレは24時間使用可)、年中無休
駐車場:約200台
指定管理者:株式会社あい風
公式サイト