利尻島の4分の1を見下ろすならココ! 5合目展望台「見返台園地」


【利尻町】 利尻島南西側を占める利尻町の中で、気軽に行ける最も標高の高い場所がこちら「見返台園地」だ。利尻山の5合目・標高約450mに位置しており、登山路を除いて、利尻島内でもこれだけ標高の高い展望台は珍しい。



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利尻町沓形市街地から見返台園地へ続く林間道路をひたすら車で進む。その終点に駐車場があり、その手前に利尻山沓形登山コースの入口がある。駐車場前には展望休憩所があるが、もっと良い景観を見るには、そこから約10分かけて見返台園地展望台へ上る必要がある。


展望台へは100段の急な階段と坂道を上るのだが、これが結構きつい。しかし、階段に数字が書かれているのであと何段かわかるようになっているので安心。展望台から見渡す景色を見ると、上ってきてよかったと感じさせる。利尻島西側の海岸線が丸く続き、1900人が住む沓形市街地と沓形港を見下ろす。眼下に見えるのは島の面積の約4分1にあたるという。利尻山の裾野がそのまま海に落ち込んでいくことがよくわかる。海の向こうには礼文島の南側も見ることができる。晴れていればもちろん、逆方向に利尻山頂上を見上げる。

▼ようやく展望台に着いた。見上げると利尻山山頂

▼中央部。▼右:沓形市街地

▼北部を見ると礼文島。▼右:南部を見る

ちなみにこの見返台園地は、トドマツやダケカンバからなる針広混交林の上限と、ハイマツ林の下限にあたる、いわゆる境界線。また、鳥類も多く、コマドリやウグイスのさえずりを聞くことができる。訪れる人はほとんどいない場所なので、静かに利尻島観光を楽しみたい方にオススメだ。